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組織で働くことについて

2015年に大学を卒業して、そこそこ大きな会社で働き始めました。入社以来、人事系の仕事を6年半してきて、「組織」の中での仕事でした。自分の頭の整理のために、つらつら書いてみたいと思います。

6年間、事業所で仕事をしてきて、ここ半年は本社に転勤してより一層大きな組織の中にいます。事業所は1,000人くらい、本社は3,000人くらいいます。

入社するタイミングでは、周りもみんな大きな会社に入るのが当たり前だったし、それがどんなものか、あまり想像もしていなくて、社会人たるもの当たり前にこなすべきものだと考えていました。事業所で働いてる期間は、何もわからないところからいろいろなことを周りの人に教えてもらって、少しずつ自分で出来ることが増えて、自分の仕事で恩返しじゃないけど貢献できることが増えて、「仕事」がバイネームであって、自分が何をするか何をしなきゃいけないのか、どんな存在であるのかどんな存在を目指すべきなのか、がとってもイメージしやすかった。

本社に来てからは、事業所人事の取りまとめのようなことをしてます。前任と交代だったので、前任がしていた仕事をそのまま引き継いでいますが、ポジションに紐づいた仕事が決まっていて、それをこなさなければいけない。元々ちょっと大変なポジションだとは聞いていたのですが、仕事をする時間が伸びることは、そんなに苦しくはない気がしてます。困るのは、自分がなぜそれをするのか、いまいち納得できない点です。ポジションに紐づいてるから、当たり前じゃんと考えることもできるのですが、昨今リモートが当たり前になっていることもあり、知らない人から急にめんどくさい依頼が来て、こなすんですけど、これ決算書に必要なんです!とか、これ株主総会で使うんです!とか言われるんですけど、結果を目の当たりにすることもないし、組織として定例で作成しているデータも多くて、なんでこの作業をしているのか、いまいちイメージしにくい。

会社の規模としては、2万人くらいいて、その本社になると当然組織の定義で各部署の仕事が決まって、その中の担当別に職務が決まって、色んな過去の積み重ねでタスクが決まっていて、そこに自分が後からハマるわけだから、当然そんな状況になるんだけど、そこに納得できていない自分がいます。

事業所時代は、自分の成長につれて仕事が決まって、独り立ちしてきて余裕が出ると、上司やほかの部署の担当者と、どんな仕事していけばよりその事業所が良くなるのか、を考えながら仕事してたのに対して、本社に来てからは決まったことをこなすことになります。その中にきっとクオリティがあって、担う人によってアウトプットが変わることもあると思うのですが、大きな組織だとあまりイメージしにくい、そしてバックオフィス系の部門だと、マイナスはあってもプラスポイントって稼ぎにくいです。

組織の中で働くいうタイトルで2パターンの話をしてしまいました。パターンといっても、多分これはパターンじゃなくて、どれだけ馴染んでるかによるんじゃないですか?そんな気もします。

でもサラリーマンって殆どの場合、ポジションを転々として慣れない中で働く期間が長いと思います。1ポジション3年として、前半で慣れ後半でアウトプット高める、それが組織の中で働くということで自分を何度も作り変えることで、成長につながっていくんでしょうか。ゼネラリストになってマネージャーになって、組織の中でそうやって成長していくんでしょうか。

誰ともうまくやっていけるかどうか、新しい環境に慣れるのが得意かどうか、組織としての仕事を淡々とこなせるかどうか、意外と大きな組織で働くことへの適正って難しいんじゃないでしょうか。

あと、こなせるかどうか、よりも乗り越えようと思うかどうか、も非常に重要だと思います。そこそこ社内で評価されていれば、もともとの能力では足りない仕事を常に与えられることになります。その時に、ギャップになるストレスを許容できるメリットが、組織の中で働くことに対して見いだせるのかどうか、それによって新しく用意された環境や仕事を乗り越えようと思うかどうかが鍵になってくるかと思います。

組織の中で働くのは魚の群れや町内会と同じで、守られる安心感、分担された機能をになっていれば、考えなくていいことも多い、自分で全てやらなくていい、色んなメリットがあります。企業だと、安定したお給料だったり、福利厚生だったり、ローン通りやすくなったり、群れでいることのメリットは大きいです。でもどんな自分でいるか、についてはあんまり選択権がないです。会社の色々と、どんな自分でいるか、を上手く重ねて柔軟に、生きていけるタイプは向いていると思います。自然と、会社と自分が重なって、ロイヤリティも高まって、人生を預けるに足るものになっていくんでしょうか。

組織ではたらくということを、自分の中で書いてみると今のところこんな感じでした。組織で働くというよりも、大企業ではたらくということだったかもしれません。いろんな組織を経験して、成功失敗することでもう少し語れるようになりたいですね。

終わり。

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