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怖い夢をみた。



怖い夢を見たっていうだけの記事です。




僕はほぼ毎日ASMRをかけて寝てます。
人がブツブツ喋ってる系が好きで、物語の朗読やら世界の歴史やら、入眠時に惰性で聞き流せるような動画をかけっぱなしにして朝を迎えています。
ASMRが好き!と話すと周りからはあまり受け入れてもらえないのですが、大食いの動画を見ている感覚と伝えるとわかりやすいでしょうか?




では本編へ。
昨日見た夢の話です。
人の夢の話聞かされてるときがこの世で一番おもんないのは承知の上で、もし映像にしてくれる人がおったら絶対怖いやろ!って思うくらいには怖かったんで書き留めておくことにしました。




最近天体について色々調べたり勉強してまして。生きているうちには恐らく手が届かないであろう場所に想いを馳せ、その知識を得るというのは最高に無駄な事かもしれないですが、人生なんて無駄な事8割くらいやってる方が楽しいんじゃないかという持論の元、こちとら30年収集癖持ちの多趣味をやらせてもらってます。




昨晩の事。
YouTubeで「宇宙 星座 天体」とか調べようもんならごまんと動画がヒットするわけで、その中から「全天88星座」を紹介する動画に辿り着きました。88個の星座を順番に、その成り立ちや他の星座とのかかわり、神話レベルまで遡りながら解説してくれる音声のみの動画でした。全体で3時間くらいあったかな?




再生時間も十分。おまけにちょうど勉強している内容だから睡眠学習も兼ねて(そんなもん絶対ない)今夜はこの動画を流すことにします。




ベッドに横たわり、枕元に動画をかけながら眠りにつきます。僕なりの上手に眠るコツなんですが、ボリュームボタンを2〜3タップにして、ナレーターの喋る内容を明確にしないことです。(不明瞭音声: inaudible soundというらしい)




ナレーターが話し始めました。
40〜50代くらいの女性でしょうか。
割と淡々とした口調で進んでいきます。
ただいまの時刻は深夜2時をまわっています。
もちろん内容は頭に入ってきません。
こんなん流れとるだけでええけんな。
明日も朝から稼働しなきゃ、早く寝ないと。




そうこうしているうちに僕は夢の中へ。
幼少期に訪れた記憶がトリガーになったのでしょうか。見覚えのあるような、ないような。
市営施設の中サイズの公園、小高い丘に僕はいました。
季節はちょうど今頃の秋でしょうか。
時刻は夕方で、空は少し雲がかっています。
自分以外は誰もいません。
誰もいないのに、誰かの声だけが響いています。


僕は一人称視点だった






何か、普段の夢とは違う違和感がありました。
それと関係ないですが鼻がこそばゆいです。
花粉のせいでしょうか。




ところで、声の主はすぐにわかりました。
僕が流していた動画のナレーターです。
呑気に星座のナレーションを続けています。
夢の中の景色と、現実世界で流れている音がリンクしている状態です。




ついに「明晰夢」に巡り合った!
と僕は興奮していました。
夢の中で自分をコントロールできるやつです。
好き放題やるならこのタイミングで間違いないのですが、僕は何故かその場を動こうとせず、丘の上でナレーターのアナウンスに耳を傾けていました。
正しくは、他に行き場所が無かったから仕方なくそこにとどまっていたような気もします。

公園だけの世界。
しまじろうでももっとバリエーションあるわ。




相変わらずナレーターが星座解説を進めています。
辺りを観察してみますが、人が現れる気配は一向にありません。そこへ曇天の空をモデルにして、プロキオンから真っ直ぐ線を伸ばして~ なんてBGMが入る訳です。当然その先に星なんて見当たりません。
夢の内容とは、その人が過去に経験した記憶を元に構成されます。僕の知識量では全天の星たちを夢の中に形成するには至らず、プロキオンの先の星は分からずじまいという結果でした。
もはやこの女性には申し訳ないが、情報を耳に入れている場合ではないと聞き流すことにしました。





よく他人の寝言に返事をしてはいけないと聞いたことがあります。眠っている人が応答することで脳が覚醒し、過剰にストレスがかかるそうです。
昔の人たちの考えでは、睡眠時は肉体から魂が抜け出しているため、声をかけることで魂が戻れなくなってしまうなんて言われてたらしいですよ。
上記は迷信だとか、諸説あるそうですが。




どれだけの時間空を見上げていたでしょうか。
せっかくの明晰夢も有効活用できていません。
空を飛ぶだとか銀行強盗するなんて発想も生まれず、丘の上で星を眺めているだけ。
そろそろ夢から覚めるだろうか、体感5〜6時間もは経っていないはず。起きたら軽く二度寝できるくらいは余裕があるだろう。なんて、起きた後のスケジューリングができるくらいには頭の中が冷静でした。





その時でした。
不意に僕はナレーターの声に耳を傾けてしまいました。現実世界はもちろん、夢の中ですら聞き流していた声に、何故かその瞬間だけ。





「このように、夢の中で自分が起きているとわかっている人が犠牲になってしまうんですよねぇ。」





瞬間、視界の全ては吸い込まれ
夢の終わりで目を見開くと
鼻を掠めていたのは長く伸びた髪の毛先。
血走った目の女性が、僕を覗き込んでいました。



呪え!我が画力!





みなさんご安心下さい、ここまでが夢でした。
そこからもう一段階、とてつもない息切れと共に目を覚ましました。星座の動画はとっくに終わっていて、自動再生でよくわからん町中華の厨房を5時間とか撮影している動画が流れていました。




時計を見ると4:44でした。



おわり。

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