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『LEODRAT』セルフライナーノーツ part①




LEODRAT ボーカルギター司です。




今日は1st full album"LEODRAT"の
セルフライナーノーツです。





M-1『Lura』


今回のアルバム収録曲たちは、2024年の上半期
五度に分けてレコーディングしました。
その中でも最後の最後に完成した曲。


優飛から「歌詞の種を書いてみたい」
と言われたことをきっかけに生まれた歌です。
作曲への意見、アレンジのパワーバランスも
2人で6:4くらいで進めました。
僕の意向が強くなってしまうと、結局僕の歌になってしまうので。結果としては、これ以上ないくらい
今のLEODRATの歌になったと思います。


ただ優飛も作曲あんまやったことなくて「こんな感じ!こんな感じ!」ってニュアンスで伝えてくるから、普段書いてる自分からしたらどう頑張ってもその拍子は無理やろ!そのコードは行けんやろ!っていうんバリあった。笑
けどその意見をどこまでこの歌の中に残してあげられるかっていうところで燃えてました。自分の手札にないアイデアはやっぱりめっちゃ面白いし、それを何とか形にするのが漢ってもんよな。
「無理を通して道理を蹴っ飛ばす!」
※天元突破グレンラガン第1話より



テーマは「虹、晴れ」
2ndミニの曲、レインメイカーのアンサーソングとして書きました。歌詞も対照的にしてます。
隠していた本音は引き出して、長かった信号待ちも終わり、涙流したことも傷ついたことも、乗り越えた先に雨は上がっている。


コロナ禍のど真ん中で生まれたレインメイカー。
あのときは何よりも"聴いてくれた人に寄り添うこと"
をイメージして書いていました。きっとみんな色々辛かったしね。


今は"支えてくれる人たちの期待に応えたい"
と思っています。改めて読み返すと、どこまでも前向きな歌詞はその想いの表れかなと。
あとシンプルに俺らレインで雨降らせ過ぎやし、晴れの歌作ろや!っていう単純な理由も良かった。笑
なので、ライブでみんなで歌えるパート多めです。


サウンド面に関しては初のドロップDです。
響き気持ち良過ぎたんで今後も変則チューニングの曲出来そうな予感。
サビ後のアルペジオは満場一致で
Meaning of Existence/T.C SPEAKER
リスペクトです。



総括 : みんなで歌える。




M-2 『光り』


LEODRATレーベル移籍後に
BUNSから初めてリリースさせてもらった曲。
配信のみだったので盤に収録させてもらいました。




バンドにとって大きな動きがあるとき
例えば、事務所に所属・移籍する
メジャー・インディーズデビューする
CDをリリースする、ツアーをまわる。
新しく自分たちのことを知ってもらえるチャンスである反面、これまで応援してくれてた人たちが離れていくタイミングでもあると思うんです。


ぶっちゃけ移籍決めた時は俺らもめっちゃ怖かったですよ。お客さんとか関係者のみんなどんな反応するんやろって。ずっと応援してくれた人たち、みんなもう応援すんのやーめぴ!とか言い出さへんかなぁて。



この時の気持ちは今でも言葉にするのが難しい。
こうして文章を書いてても、何回も書き直してしまう。もう箇条書きにしてみてもいいですか?笑


  • 新しく出会える人たちがいるのは、
    今日まで支えてくれた人たちがいたから。

  • 変わらないでいる為に、変わりたいと思った。

  • 形は変わっても、目に見えんところはずっと俺たちのままやって分かって欲しかった。



みたいな気持ちだったのです。
この他にももっと色々感じてるんやけども。
この曲ができて、これまで手の届かんかったところを埋めてくれたような気がしとる。


全部大事にして、全部連れていく。
っていうのが一番かなぁ。
これまでとこれからの全部。


なんかあんま上手に書けんかったかも。
わからんかったらごめんねー。



曲のタイトルは先輩の歌から。
無許可でもろたけん、また一緒にやる時に勝手に使ってすいません!って謝ろうと思ってます。
リスペクトです。
光り/BUZZ THE BEARS
ひかり/Left




総括 : みんなで歌える。





M-3 『Parallel』


LEODRATチーム内で
ハートブレイクした奴がいまして。笑
それが種になってできた歌です。


生きてる限りは一生の別れなんて無いんすよね。
今なんかインスタとかで元恋人の動向なんて、目に入れたくなくてもこじ開けて入ってくるやん?
まぁ今も元気でおったらええわ!とか
男は強がりたがる生き物なんすわ。
突き放すことが最後の悪足掻きみたいなところね。



あんまコレ掘り下げたら誰か特定されてしまうので曲の方を。曲自体は4〜5年前からありました。でも原曲は鬼バラードでテンポも半分くらい。ボイスメモ探ってたら顔出してきたので、大幅にアレンジして採用しました。シンガロングパートのメロはとても気に入っています(それだっけ〜のけ〜のhiA)。
青臭さがあって曲にぴったり。



約40秒、LEODRATの曲の中では一番短いかな?
こういう飛び道具みたいな歌はライブ映えすると思うので、みんなもそういうつもりでおってくれたらいいなと思います。



タイトルはつけてもらいました。
並行世界、代替宇宙。
あるんかないんか、曖昧なものすら意地で願う。




総括 : コレもみんなで歌える。



M-4『muku』


今年2月に企画したSideChestとのスプリットツアー「muku」からヒントをもらってできた曲。
純真無垢、まっさらで自然体でいること。
誰かを騙したり、疑ったりしないこと。


負けられない、失敗が許されない状況のとき、人は自分のことを大きく強く見せようとする。そこに人が多く関わってくるほど、表に出せない気持ちは膨れ上がって、ひとり孤独を感じるようになる。

大人になればなるほど、社会を知れば知るほど
立ち回りみたいなモンが大事になってきて、続けていく理由を探すようになる。



とにかく余計なモンが多すぎる。
もっとシンプルで、単純でいいはず。
毎日難しいことばっかり考えてんやから、心空っぽにできる場所や存在のこと考えてやるくらいなら、あなたには造作もないことのはずだよ。



っていう気持ちを込めました。
きっといつまでもピュアでいたいんだわ。
大人最高!30なってもバンドめっちゃおもろいし、俺らまだまだでっかくなっていきたいねん!
って年下のバンドマン達に言えんなんて恥ずい。
これからを担う人たちに、どんな形であれ未来とか希望を見せられんとかカッコよくないかも。


(めっちゃ昔に大阪の先輩Day tripperの純一さんが「なんかさぁ〜、30過ぎてバンドやってて思ったんが、でっかい音出してステージ立ってるだけでめちゃくちゃオモロいねんなー!」って話してくれたん思い出した。あれマジで無垢。)


ライブハウスは遊び場、童心に帰れる場所、孤独に浸れる場所、それぞれ自分の心の中での解釈があると思うんやけど、どうかありのままでいて下さいね。周りに合わせんでもいいしね。
色んな想いの人が集っているからこそ、新しい光が差したり、見たことない景色がみれると思います。



サウンド面はドラムとギター始まりをオーダーされました。ロックンロールっぽいリフから、サビまで小細工なしで疾走感ある構成になりました。
優飛のサブギターのムスタングがいい仕事した。



総括 : みんなで歌いたい。





ちょっと長くなったので、今回は前半戦でここまでにします。





読んでくれてありがとう。
また書きますね。


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