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無地のTシャツに刺しゅうするのはメリットだらけ

皆さんこんにちは!刺繍工場のカワシマです。

今日は無地のTシャツへの刺繍についてお話していきます。
・・・が!今回の投稿にあたり、そもそも出来上がっているTシャツに刺繍ができるということを知らない方もいるのではないかと思ったりしたわけなんです。

結論から言うと、できるんです!!

多くのアパレルメーカーでは完成前の裁断パーツの状態で刺繍するのでこれは全く問題ないんですが、Tシャツでもよほどトリッキーなポジションに刺繍しようとしない限りはほぼ可能なんです。
Tシャツ刺繍で多いのは「前」「後」「袖」「裾」の4ヶ所で
デザインの大きさによって難しいポジションはありますがそれは稀なパターンです。
皆さんが想像するTシャツの刺繍は特に問題無く縫えると思っていただいて大丈夫でしょう。

それを踏まえて今回は、無地のTシャツに大きめの刺繍をしたものをご紹介していきます。

※気になるお値段は記事の後半で紹介しますよ!

後ろに大きめの文字を刺繍【限界突破ロゴ】

縦40㎝ほどの大きな刺繍

「限界突破」のフォントも相まって、これぞ日本の刺繍!といった感じで刺繍しました。
Tシャツが綿100%、刺繍糸も綿100%、合計綿200%の混率限界突破Tシャツです。笑

この刺繍、Tシャツでなくともトレーナー、パーカー、スウェット等でも対応可能です。
この刺繍での最大のメリットは刺繍データ作成費がかからないことで
オリジナル刺繍は通常、刺繍データ作成費として4,000円~がかかることが普通なのですが、この刺繍は弊社の刺繍ソフトに内蔵されているフォントをそのまま使用するので刺繍データ作成費がかからないという仕様になっています。
ちなみにこの刺繍をフォントを使わずにオリジナルで作成しようとした場合、刺繍加工賃とは別途でほぼ確実に20,000円以上発生します。
20,000円が浮くのはかなりデカい!!

後に大きめの「花柄刺繍」

縦40㎝×横30㎝の花柄刺繍

こちらもザ・刺繍!といった感じで、刺繍の王道「花柄」をTシャツの後ろに刺繍したものです。

先程の限界突破Tシャツとは違い、この刺繍はTシャツの脇を切ってから刺繍を施します。そして刺繍が終わったあとに再度縫製して完成させるという荒業で成し遂げた渾身の1枚です。

さらには刺繍1色ではなく4色も使っているのでかなり豪華!1色でシンプルに抑えても良いですが、とにかく派手にしたい!という方はこれくらい色を使った方が良いかもしれません。

Tシャツ全体に刺繍を散りばめる「総柄刺繍」英字ver.

Tシャツ全体に英字ロゴを配置した「総柄刺繍」

お次はこちら。
刺繍1つ1つは小さいのですが、それをTシャツ全体に散りばめています。
(高級ブランド「ルイヴ〇トン」をオマージュしました)
よくみるとA~Zのアルファベットが順番に並んでいるだけです。これだけでもかなりオシャレに見えるのは私だけではないはず・・。

こちらも刺繍をする前にTシャツの脇を切り、刺繍したあとに縫製しています。
もちろん、1ヶ所ずつ刺繍することでTシャツを切らなくても対応は可能ですが、あまりにも時間がかかる=値段も高くなるのであまりおすすめはできないんですね。
Tシャツを切り開けば「前」「後」「左袖」「右袖」の計4か所だけを刺繍するイメージになるので、再度縫製することを考えてもこちらの方が圧倒的に早く&安くすることができるんです。

Tシャツ全体に刺繍を散りばめる「総柄刺繍」星柄ver.

英字と同じ配置で「☆」刺繍を散りばめたTシャツ

さきほどの英字ロゴの部分を星柄にしたものがこちらです。
よく見ると刺繍糸がゴールドになっています。とても鮮やかです。
ゴールドの刺繍糸は悪目立ちしそうなイメージですが、これくらいの小ささで刺繍してしまえばゴールドの厚かましさはほとんど気にならず、さりげなく高級感を出すことができます。
黒いTシャツにはシルバーで刺繍してみました。

星の総柄刺繍~黒Tシャツにシルバーで刺繍~

黒Tシャツもかなり捨てがたいですが、写真の明るさの都合で着用した写真を載せることは諦めました。。。
でもこれもお気に入りのサンプルとなりました!

さきほどの英字ロゴと違うのは、刺繍データ代が「星1個分」だけで良いということです。英字ロゴはアルファベットをA~Zまで作成しなければならないのですが、こちらは星1つだけ作り、あとは同じものを配置していくだけなのでコストを抑えることができます。
総柄刺繍をする際は同じデザインを散りばめる方が安くなるということですね。

Tシャツの脇から「龍刺繍」

Tシャツの左脇から覗く1色刺繍の龍

龍、これはプリントでは出せない躍動感があります。
刺繍の糸の流れが龍の鱗を想像させ、そして、そう、あれが・・あれなんです。※カッコいいこと言えない。

後ろには龍の下半身が覗いている

なんとこの龍の刺繍、前だけでなく後ろから見た脇にも刺繍がされているんです。前の龍の下半身が後ろから伸びてきているといったイメージです。

こんなこともTシャツで刺繍表現が可能なんです。もう何でもアリです。笑

この刺繍のポイントは、色を淡い刺繍にしたことです。これが例えば黒色の刺繍だった場合、かなり重たい印象を受けてしまうのであえてTシャツの色に近い色で刺繍することで龍の存在をマイルドに抑えているんですね。
お好みでゴールドにもできますよ!笑

無地のTシャツっていくらくらいなの?

気になるのはお値段ですよね。
刺繍のお値段については発注される枚数やデザインの大きさで変わるので一概には言えませんが、小さい刺繍で発注枚数が多くても400円以上はかかってきます。今回ご紹介した「限界突破Tシャツ」のような大きい刺繍ともなってくると刺繍代金だけで2,000円以上になってきます。

しかし無地のTシャツは別です。特殊な色や大きいサイズ(XXL以上)の場合を除いて、ボディメーカーの卸値は決まっています。
もちろんこれも会社ごとで違いますが、オーソドックスな綿Tシャツであれば1着あたり600円前後で手配することができます。※2024年10月時点
(ポリエステル素材のTシャツであればこれよりも安いです)

つまり!!
刺繍データ代がかからないフォントを使った、1色の小さいワンポイントTシャツを100枚発注する場合の刺繍代は1着約400円、ボディ代で1着600円、合計たったの1,000円でオリジナル刺繍Tシャツができてしまうわけなんです。

これが無地のTシャツ刺繍の最大のメリットです。

先程、アパレルメーカーは裁断パーツで刺繍することが多いというお話をチラリとしましたが、それの約3分の1くらいで抑えられるわけなんです。
1からTシャツを作ろうとすると、まず生地代だけでボディ代を超えていきます。それに加えて生地の裁断、刺繍、縫製、仕上げなど様々な工程が入ってくるので1,000円でTシャツを作ることはほぼ不可能です。

もう一度言います。
無地のTシャツに刺繍する最大のメリットは安く仕入れることができる、です。

Tシャツ自体のクオリティや素材から選んでいきたい方は関係のない話になってきますが、イベントグッズやスタッフ用で作成するには十分な素材です。

カワシマでは、業界最大手の2大ボディメーカーからボディを手配することができるので、刺繍と併せて完全国内で1社完結させることが可能です。
ユニフォームやスタッフ用、チームやクラブなど様々な用途で活躍するボディがたくさん揃っているので是非ご覧ください。
【ユナイテッドアスレ カタログ】

【プリントスター&グリマー カタログ】

刺繍代金については都度お見積りをしていますので
気になる方は是非ホームページの問い合わせフォームからご連絡ください。

今回の投稿についてのYoutube動画も是非ご覧ください。↓

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