
足を洗う
膝をついて 腰をかがめて 頭を下げて
あなたの 足をわたしが 洗ってあげる
汚くていいから 私が汚れてもいいから
あなたの足を洗わせてほしい
あなたの傷が癒されるように
やらなければ いけないことなど 一つもない
なくては ならないものなど 一つもない
ただあなたは 幸せにならなくてはいけない
だから足を洗わせてほしい。
あなたの幸せを願わせてほしい。
さあ これで あなたは綺麗だ
うれしいんだ そうあなたが思ってくれたら
もうわたしは 行かなければいけない
このことは わたしの誇りだ
この汚れが わたしの誇りだ
これでわたしは あなたを愛することができる
じゃあ また あとで 待ってて
わたしのこれからの苦しみに 意味があるように
あなたのこれまでの苦しみには 意味がある
もしその意味がわかったら わたしはうれしい
それはたしかに愛だから あなたのための道だから
あなたを喜ばせたいんだわたしは
あなたに笑ってほしいんだわたしは
裸足になってほしい わたしと共に行くときは
傷ついたらまた 洗って癒してあげるから
さあ これで 最後だ
あなたとはもう 一緒にはいられない
あなたにはもう わたしの姿は見えない
しばらくすると あなたは
わたしの力を受けて 進む
見えないわたしを 信じることができる
わたしは あなたを 愛する