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散策記録 No,00 漱石先生と芥川龍之介さん
朝。10時
田端文士村記念館の開館。
流れ込む人たちとほぼ同時に入館。
(右から)芥川龍之介氏、萩原朔太郎氏、室生犀星氏の並びのパネルを発現。
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後ろに座席があり、記念撮影可能。
(※真ん中にある黒猫は、記念館のものではありません)
展示されていた原稿のひとつ『仙人』には赤い落書き、その隅にちらっと書かれている文字はなんと、Doppelganger.
え、ドッペルゲンゲンガー!?
ドッペルゲンガー……といえば、歯車の……
脱線してしまいました。
ひとまずドッペルゲンガーについては置いておいて。(機会があれば、書きます)
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木曜会のことや師弟のエピソード、手紙や原稿等の展示は筆の掠れや、文字の運び、流れを読みその当時の空気感をふと観たような気が致しました。
その中でも、特に素敵だと思ったのがありました。
無闇にあせってはいけません。
ただ牛のように図々しく進んで行くのが大事です。
大正5年8月21日 夏目漱石先生の弟子である芥川龍之介氏と久米正雄氏に宛てた手紙の一部です。
真面目に、しっかりと人間の本質を捉え、未知なる分野や物事に取り組み、周りにどんなに誹謗され非難されても、ただ素直にゆっくりと着実に歩んでゆく鈍重な牛のように動揺せず、前へ、前へ歩む。
素敵な言葉をみて心が温かくなると同時に、そんな心強い言葉をかけてくれる師匠がいる御二方が、羨ましく感じました。