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ゲリラ豪雨で傘から雨漏り?

皆さんこんにちは!
傘クリエイターの辻野です。

突然ですが強い雨の時に傘を使うと、雨漏りするのをご存知でしょうか?
意外と知られていないので、ゲリラ豪雨が多い昨今、テーマとして取り上げさせていただきます。

先日かなり強い雨が近所で降りました。
渋谷川が急速に増水し警戒レベル4相当とのことで、その付近に住む私としては、かなり心配な状況でした。

一方で心配になったのは、お客様からの問い合わせです。
このような強い雨の時、年に数回は「傘から雨漏りがした、不良品かどうか調べてほしい」といった、お問い合わせが増えます。

そもそも強い雨とは

強い雨って定義があるのかって話ですが、気象庁はこのような定義をしています。

10以上~20未満 やや強い雨 ザーザーと降る
20以上~30未満 強い雨 どしゃ降り
30以上~50未満 激しい雨 バケツをひっくり返したように降る
50以上~80未満 非常に激しい雨 滝のように降る(ゴーゴーと降り続く)
80以上~ 猛烈な雨 息苦しくなるような圧迫感がある、恐怖を感ずる
単位:mm/h

気象庁ホームページ (https://www.jma.go.jp/jma/kishou/know/yougo_hp/amehyo.html

つまり20mm/h以上の雨は「強い雨」となります。
この強い雨で傘を使うと、縫い目から雨が漏れる可能性があります。

「えっ?傘なのに雨が漏るの?」とびっくりされる方もいますが、 現実的には針と糸で縫製しているものなので、その縫製部分から漏れる場合があります。
*全ての原因は縫製部分からとは限りません

漏水・伝水の品質基準

傘は上記引用で示した、やや強い雨〜強い雨の境界線となる20mm/hの雨に耐えられるよう、業界品質基準が設定されています。

試験方法
人工降雨試験装置を降雨量が 20±2 mm/h となるように調整し、20分間降雨させる。
試料の内部に伝水の有無を目視によって調べる。
また、試料の内部の水滴数を数える。

合否判定
かさの内部に伝水がないこと。
また、かさの内部に水滴が15滴以下であること。

日本洋傘振興協議会

普通の雨で漏れたならメーカーへ問い合わせ

もし一般的な普通の雨で雨漏りする場合は、購入したメーカーや販売店へお問い合わせをしてみてください。問い合わせ時には、

  • 傘を使った日・時間帯

  • 傘を使った場所・地域

  • 傘を連続で使用した時間

などの情報をいただけると、色々な調査がしやすいと思います。

雨が強い日は大きめ耐風ビニール傘

強い雨のときは大きめで耐風機能がついているビニール傘の出番です。
ビニール傘は縫い目がないので、上記で書いた漏水の心配がありません。

ただし風が強いときは、裏返って壊れてしまう場合もありますので、状況に応じて判断お願いします。
そもそも外出しないことを推奨しますが…

また明らかに風が強い場合は、傘ではなくレインコートをご使用下さい。

まとめ

  • 強い雨だと傘は雨漏りする可能性があり、不良品ではありません

  • 業界団体では、品質基準が設定されている

  • 普通の雨で雨漏りする場合は、メーカーに問い合わせを


お問い合わせはこちら


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