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高温の車内に傘を置きっぱなしで大丈夫?

結論

高温の車内に傘を置きっぱなしにすると、ボンドや油の緩み、生地やポリウレタンコーティングの変質が心配されます。すぐに問題は起こりませんが、長時間の放置は推奨できません。できるだけ車外に出すようにしましょう。

お客様からの質問がありました

お客様から「炎天下の車内に、傘を置きっぱなしにしておいても大丈夫ですか?」といった趣旨の質問を頂きましたので、回答します。
近年の猛暑で日差しを避けた場所に、クルマを駐車できないことは多々あると思います。

中古車情報グーネット(Goo-net) 公式サイトに以下のような記事がありました。

ダッシュボードの上はさらに熱く80度を超え、その熱さはフライパンの上に割った卵の白身が約2時間で固まる くらいの熱さです。
そんな高温になるダッシュボードに、可燃性の高い物は絶対に置かないようにしましょう。

中古車情報グーネット(Goo-net) 公式サイト


さすがにダッシュボードの上に傘は置かないとは思いますが、80度を超えるのであれば、あらゆるモノに対して何かしらの変化が起こりそうな環境ではあります。
私が心配なのは3点あります。

あまり高温な環境下ですと、生地の移染が心配

https://www.boken.or.jp/wp-content/uploads/2022/12/topic_337.pdf
具体的には白いTシャツの上に赤い生地の傘を、長期間高温で放置した場合は色移りしてまうのではないかと思います。

ボンドや油の緩み

これは製品によりますが、傘のフレームにはボンドや油(グリス)を使う箇所があります。
温度によってボンドや油が緩む場合があり、あまり高温な場所に長時間放置すると、想定外の変形や油汚れが発生する可能性があると思います。

ポリウレタンコーティングの変質

例えば傘のハンドルをマットな加工にする場合は、ポリウレタンコーティングを施します。日傘の生地の裏側にある、黒い遮光効果を出す加工もポリウレタンコーティングです。

基本的にポリウレタンは耐熱性が高い素材とされていますが、高温かつ空気の入れ替わりがすくない場所(例えばトランクの中)での長期保存は加水分解を起こしやすく、表面がベタベタした感じに変質する可能性があります。

できれば傘はマメに、クルマから出してあげてください。

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