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#44 2024年の振り返りと今後

札幌でちいさな貿易商社(BtoB)と生鮮品セレクトショップ旬(マル)旬北海道を経営している、ケニー(tsujikenzo)です。noteでは、Tweet以上、技術ブログ未満の、アウトプットを行っています。

プログラミングや技術に関することはこちら。
技術ブログ『学習と成長のブログ』

会社や働き方についてなどの音声配信も行っております。
Podcast『北海道から世界の食卓へ』

今回は2024年の振り返りと今後について書きたいと思います。本記事は、わたしの所属しているコミュニティ、ノンプログラマーのためのスキルアップ研究会の『ノンプロ研 Advent Calendar 2024』 24日目の記事です。ノンプロ研では「働く力」を上げるというテーマを元に、様々な学びを得る機会を提供頂いております。私も少しでもお役に立てればと思って活動を続けております。

自ら変化に飛び込んだ1年

昨年、2023年の12月に「旬北海道(しゅんほっかいどう)」という北海道食材卸売業の、ブランド化を発表しました。これは、創業10年を振り返り、弊社が何者であるかを定義し、ミッションやビジョンを改めて言語化したものです。我々は「世界に旬をお届けすることで、つながりあう社会を作るんだ」ということを。

これは後付けで考えたものではなく、漁業でも製造業でもない、冷凍製品を投機的に扱う商社でもない、生鮮品を専門として卸売業をやってきた、弊社のこれまでの事業活動を、棚卸した結果です。弊社が取り扱いしている商品やサービスは、9割以上が航空便ですから。スピード命です。

ブランド化したものの、具体的な戦略を策定するまでには至ってませんでした。むしろ「戦略ってなんだろう」「BtoBマーケってなんだろう」というレベルで、事業計画がない状態です。そこで従業員全員に「戦略を立てよう!」という呼びかけをし、勉強会を開いたり、担当している事業や業務について、ゼロベースで戦略を考える時間をつくりました。これが、良かったところと、悪かったところ、両面あった気がします。

たとえば、2024年1月から数カ月ほど、知人が経営する飲食店リニューアルオープンのお手伝いをしていました。キッチンやホールにアルバイトとして入り、「飲食店がどんな仕入れをしてるのか」という現場を学びました。業務用卸売の事業計画を立てるときに、食材を使っていただく飲食店や顧客のことをよく知らないなんてあり得ない話で、最新の調理器具や、オペレーションについて学べたことは大変ありがたかったです。しかし、「今そんなことをやるべきか?」という葛藤や批判は、社内全体にあったかもしれません。(6月にはFoodTaipei2024にも出展しましたし💦)

10年ぶりぐらいの飲食店勤務(弊社スタッフと)

産地直仕入れの強化

弊社は、北海道食材の業務用卸売業者ですが、「販売先が海外」という極めて珍しい中小企業です。販売先に関しては競合が少なく、ユニークな点も多かったですが、長年の課題として「仕入れが弱い」というのがありました。そこで今年は、北海道のあらゆる産地から直接仕入れができないか、動いて回りました。

仕入れを強化したことにより、国内販売事業が増え、10月には本社を札幌市中央区桑園に移転する決意をしました。でもこれも知人から「市場近くのテナントに空きが出たのでどうですか?」とお誘いを頂いたご縁です。

本社の移転は大変でしたが、アドレナリン出まくりでぶっ続けで作業しました。想いは「お客様と従業員が行きたくなる場づくり」です。ぜひ遊びに来てください。

泊まり込みで数年ぶりの本格的なDIY

生鮮品セレクトショップをOPEN

そして、最新情報となるのが、本社(札幌市中央区桑園)近くで生鮮品セレクトショップを構えることです。本社では事務作業しかできないため、業務用卸売の拠点となるような、作業場を探さなければなりません。まぁそれが、なかなか無いんですよ空き物件が。雑居ビルの何階~とかはあるんですが、海産物を扱うような、水の出る音の出る匂いの出る、3D(出る)が可能な物件なんて。そこで、これまた知人の紹介で「さっぽろ青果館」に入ることになりました。

青果のお店がズラっと並んでいる建物ですが、お寿司屋さんとか干物屋さんとかも入ってるんですよ。わたしも知らなかったです💦(建物は知ってたけど入ったことはなかった)中央卸売市場南門の目の前で、北海道銀行の横で、駐車場も完備してますので、立地は最高にリッチです。

この正面から入って目の前に店舗を構えます

お店の名前はもちろん「旬北海道(しゅんほっかいどう)」です。「12月の旬」と言えば、もちろんカニですよね!🦀お店では冷凍品ではない、浜湯での毛蟹タラバガニをご用意しました(活蟹はありません💦)。12月30日まで休まず営業したいと思いますので、ぜひお近くの際はお寄りくださいませ。

店舗も泊まり込みでDIY。いつ寝てるんでしょうか。

今後について

長くなってきたので、この辺で。そんな感じで、本業のブランド化を掲げ、事業計画を立てようとしてるけど、目の前のご縁や機会を大切に、飛び込むところは飛び込もう(投資すべきは投資しよう)、という動きをした1年だった気がします。店舗やるつもりなんかなかったし、固定費が倍以上掛かるようになりましたが、「出ていくお金も増えるけど、入ってくるお金も増えるでしょ」と楽観的に考えてます。

偶然の産物を「セレンディピティ」と言います。何かを探しているときに、探しているものとは別の価値があるものを偶然見つける、という概念です。「創業から10年」という節目に、どんな行動に出るべきか悩んでいましたが、「本社移転と実店舗経営」という決断は、ご縁以外の何物でもありません。これからも、人と人のつながりを大切にして、頑張っていきたいと思います。

これから、AIを活用しながら爆速で事業を回すようなライバルと戦う時代に突入します。淘汰も進み、生き残る企業が厳選されていくことでしょう。弊社がやりたいことは1つ、『北海道の旬を、世界にお届け』することです。2025年もたくさん納税して、社会に貢献していきたいと思います。


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