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#37 目標を設定しない=アジャイルの過ち①

札幌でちいさな貿易商社を経営している、ケニー(tsujikenzo)です。noteでは、Tweet以上、技術ブログ未満の、アウトプットを行っています。

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シリーズで「業務効率化の向こう側にあったもの」をお届けしています。第4回目のテーマは、「目標を設定しない=アジャイルの過ち①前編」です。

まず、こちらのドラえもんほっこり名言集をご覧ください。

引用元:Pinoのパッケージ

わたしには、ニッコリ笑顔が狂気にすら感じます。


目標を達成するために必要なのは「継続力」

このドラえもんの名言は、「何事も長続きしない」「夢をかなえられない」「目標が達成できない」という文脈において、書かれたものでしょう。

「決心」する人がとても多い、さらに「立派過ぎる決心」をする人は、なおさら目標が達成できないよ、と言ってるのでしょう。誰しも、取り組みが三日坊主になってしまった経験があり、ドラちゃんの言葉が刺さること間違いありません。

目標を達成するために必要なのは、決心ではなく、継続力習慣化です。七つの習慣など、自己啓発本にはよく書かれていると思います。(うる覚えでごめんなさい)

行動を起こすことが美学派

以上で、今日のポエムは終わりなのですが、この名言を見て、以下のように読み取った人もいるかもしれません。

  • 「たしかに、最初に立派な目標や計画を立ててしまったら、長続きしないよな」

  • 「決心などは、周りに発表しない方がいいさ。変更する可能性だってあるし」

  • 「変更が発生したら、そのときどきで、柔軟に対応しよう。VUCA時代にはそれが合ってるし」

  • 「まず行動してみる!なので、あえて最初の段階で目標は立てない!」

人は、行動を起こすことが大好きです。行動をすると、何か目標の1つが達成した気分にすらなります。これは、自己実現と成長に「やってみよう」という因子が絡んでいることにも関係してると思います。(※今回は深堀りしません)

しかし、本来「目標」とは、「幸せな気分になる」や「お客様から感謝される」といった定性的な目標でも構いませんが、「ここまで到達しましょう」という定量的な数値目標(KPIというやつです)があった方が効率が良いです。そう、わたしは目標と効率の話をしているのです。

目標に向かって走り出す時、まず行動を起こすことは美しく映るのですが、定量的な数値目標を持たない目標は、効率が悪いのです。美しく映るエンパワーメントが組織の結果をもたらすのは、労働人口が多く、働くの解像度が低かった時代の産物ではないでしょうか。

わたしがドラちゃんの笑顔に狂気を感じるのは、その目が奴隷を扱う君主のようにみえるからかもしれません。

Kenny作

「目標」のリテラシー向上が生産性向上のカギ

最後のセクションです。

実は、わたしにも「行動に移すことが美学」な時代がありました。つい最近まで、続いていたかもしれません。それは、「あえてその美学を選んでいる」という状態ではなく、目標とはなんのかよくわかってなかった、というのが正直なところです。

目標設定の重要性

目標設定の重要性として、以下が挙げられます。

  1. 目標がモチベーションを高める

  2. 目標設定が成果を測定可能にする

  3. 目的を達成するためのマイルストーンとしての役割を果たす

など。「100万円を溜める」や「10㎏痩せるために今2㎏痩せた」などが、事例です。しかし、いちばん重要なのは、目的を達成するためのマイルストーンであることです。

「目標」の定義について技術ブログで解説してます。

「目標」のリテラシー向上を目指そう

組織が、効率よく目標を達成するために、科学的なトレーニング手法を取り入れたり、内発的・外発的動機付け分析による個人の行動変化を促したり、ティール組織などの組織マネジメントを構築するのもいいでしょう。

しかしながらわたし(弊社)のばあいは、「行動に移すことが美学」から抜け出し、目的を達成するためのマイルストーンとして目標を設定することが、いちばん重要なのかなと思っています。

そのためには「目標」のリテラシー向上が大事です。トップダウン型なのかボトムアップ型なのかは、課題を解決する粒度によって違うので、後ほど解説します。

これは、「業務効率化を進めてきたけど、その空いた時間に我々がやらないといけないことはなんだろう」という、わたしなりの1つの答えです。必ずしも正解ではありません。


次回は、「目標を設定しない=アジャイルの過ち②後編」をお届けします。


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