彩光腐食版で箔押しの可能性を広げよう!2023年のツジカワ年賀状について
こんにちは!ツジカワSNSチームもとい営業のカタヨセです!
弊社は箔押し(ホットスタンプ)版やエンボス版など、
特殊印刷用の版を制作している会社なので
お客様や関係者の方々から意匠を凝らした年賀状をいただくことが多く
毎年楽しみにしております!
先日うちのデザイナーが、自身がデザインした美箔ワタナベ様の年賀状について非常に詳細なnoteを上げてくれました。
よく考えたら自社の年賀状のこと何も言ってねぇということで
2023年のツジカワ年賀状をご紹介します。
2023年のツジカワの年賀状はこんな感じです!
箔版を扱っている会社だけに箔押し加工(ホットスタンプ)が前面に押し出されております。
デザインしてくれたのはもちろんツジカワ東京デザインセンター(通称TDC)のデザイナー達です!
近年は張り子をモチーフに干支をデフォルメしてデザインしているそうです。
使用した加工内容は下記のようになっております↓
SP-○○というのは彩光腐食のパターンの名前です。
過去年賀状デザイン
ちなみに過去の年賀状はこんな感じ
今年の年賀状のアピールポイントは彩光腐食版の自由度!!
今回の年賀状でアピールしたい点はズバリ
「彩光腐食版の自由度」です!
彩光腐食版とは版面に微細な凹凸を腐食することで箔押しと同時に微細なエンボスを入れることができる版です。
彩光腐食版はツジカワのオリジナル商品としての名前で、通常の腐食版が1段階の腐食なのに対し彩光腐食版は2段階の腐食なので、
一般的な名称としては2段腐食版と呼んだりします。
ちなみに1000パターン表紙で話題になったデザインのひきだしNo.46でも採用された版です。こちらの記事では彩光腐食を応用したマジックエンボスなどについても述べてますのでよければこちらもどうぞ!
で、自由度ってなんですか?
って話なんですが、金箔押しのところに注目してみましょう
それぞれまったく表現が違うのがおわかりになると思います。
これ実は全て1つの版でできちゃうのです。
箔を変えずに1つの版でこれだけ加工が入れ込めて、変化がつけられちゃうってお得じゃないですか?!
さらにウサギの柄にご注目ください。
デザイナーによるデータではこのようにウサギのシルエットが濃淡で表されています。
これに対してSP-051という柄を入れ込んでいるのですが・・・
すべて同じパターンを使用しているのになんでいろんな柄が入ってるように見えるのか不思議じゃないですか?
写真だとちょっと見づらいですが、SP-051は細かい縦ラインが並んでいるパターンです。
これをウサギの形によって斜めにしたり縦にしたり横にしたりと、角度を変えていれこんでいるため、シルエットの判別がつくんです。
角度によって柄が見え隠れするのもそのためです。
このように、彩光腐食パターンは角度を変えることでも変化をつけることができます。
現在ツジカワには押し見本に掲載されているだけでも100種類以上の彩光腐食パターンがあるのですが、1種類だけでもこれほど遊べるということがおわかりいただけたと思います。まさに自由度は無限大!!
どんなデータを渡せばいいの?どう指示すればいいの?
じゃあどんなふうに指示を出せばそれをしてくれるの?
という点なんですが、
基本的にご希望をわかるように書いてくれたらOKです!
今回のようにウサギのシルエットが判別できるようにしたければ
「SP-051を使用してウサギのシルエットわかるようにパターンの角度を変えてください」
とお伝えいただければこちらでパターンを入れ込みます。
「屋根の形に合わせてSP〇〇の角度を変えてください」とか、「葉っぱぽく見えるようにSP〇〇いれてください」とかざっくりしたご依頼でも大丈夫です。
とはいえイメージと違った!ということもあり得るためご不安な場合は試作することをおすすめします。
オリジナルパターンを作ることも可能!!
そしてなんと、彩光腐食はオリジナルパターンを作ることも可能です!
「こんなふうにしたいんだけど・・・」
と見本を預かってそれに合わせてパターンを作成することもしばしばあります。
もしもやってみたい加工があればお気軽にお声がけください。
まとめ 彩光腐食版でできること
弊社としてもいろいろできちゃう彩光腐食版でもっと箔押し(ホットスタンプ)の可能性を広げるお手伝いができたらなぁと思っております!
さてさて、本年では彩光腐食版を前面に押し出した年賀状を制作いたしました。
来年は来年でおもしろいものをご紹介できたらと思っております!
(気が早い)
本年もご愛顧のほど何卒よろしくお願いいたします!