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【対話力爆上げ応援団】人のふり見て我がふり直せ

医療の現場では、大規模災害時に枚挙するであろう傷病者に対応するための訓練を実施しています。ただでさえ、日常業務において傷病者を抱えている中でこのようなことが発生した場合には、命の選別が必要となります。トリアージと呼ばれ、命に別条がなければ簡単な処置と薬が提供されて自宅療養となります。一方で、すでに病院に多くの患者を抱えている場合には、その人たちが優先されるため新規外来は受付拒否となることもあります。
つまり、自分の身は自分で守る準備が必要になります。
病院は常にあてにはできない。
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こんばんは。防災士(資格取得)であり、安心安全構築士(自称)のichi-sanです。

わたしが対話を繰り広げる世界は、非常に未知数の多い現場です。
多くが60代から70代という現役を引退したメンバーと30代のPTAメンバー。そしてそれを統率する行政職員。
そしてこのメンバーで取り組むことは、いつ起こるのかもわからない災害から街を守る取り組み。どんな規模なのか、誰が犠牲になるのか、どの程度の対策に時間をかけたらいいのか。とてつもなくわからないことが多い。そして何よりも、この場所で同じことが起きていないから誰も経験を語れない。100年前に起きた1923年関東大震災を語れる人もいない。

それでも、何かが起こると自分の住む場所が追われるという危機意識の元、活動を続けています。

世界最悪の大惨事となった化学工場での事故

みなさんあまり知られていないことですが、1984年にインド・ボパールで化学工場での事故による強い毒性を持つガスの拡散によって1万5000人以上が亡くなり、55万人以上が負傷しました。夜中に発生したこの事故は明け方までに2,000人が亡くなったという。

皆さんがいま住んでいる街でこの規模の負傷者が発生したら。。。
ちなみに、日本で55万人の都市というと、八王子市(578,396人)、江東区(536,250人)、姫路市(522,328人)、宇都宮市(513,257人)となります。(※人口は2023年10月現在)
まちの住民全員が負傷するのです。500世帯(1世帯4人家族として)のマンションが数時間で全員命を落とすような状況です。

誰も毒から守るすべを知らなかった

従業員も含め人数分のガスマスクはなく、そして濡れた布を口に当てれば幾分毒から守れることも知られていなかった。アメリカの安全基準で設計された施設だから事故は起きないという判断だったようです。

これは、日本の東日本大震災の福島原発でも同じ言い分がありましたね。原発は事故を起こさないという。

誰も扱っているものを知らなかった

近隣ではそもそもこの工場で扱っているものが何かも知らなかったという。なので対処法もわからないし、そもそも毒性があるのかさえもわからなかったという。

これは決して日本も例外ではありません。このような理由で対応が遅れた事例は日本でも多くあります。今もです。
ある工場で火災が発生しました。消防が出動しましたが、工場で扱っている薬品が何かがわからないので、消火活動をすることができない。水をかけたら薬品が化学反応を起こしてさらなる惨事になるかもしれないということです。

30年経った今も影響は残る

工場は閉鎖され、除染も去れた今、何事もなかったように思えるこの事故の影響はずっと残されています。奇形児が生まれ、後遺症に悩まされ。この地を離れればいいという考えもあるかもしれませんが、生まれた古郷です。簡単に地元を離れられないのです。

日本も同じです。日本でも津波の発生後、移住した人も多くいます。一方で地元に残る選択をした人もまた多くいらっしゃいます。化学工場は今はありませんので、二度と同じことは起きませんが、東日本大震災のあの地域はまだ地震と津波の可能性は十分に残っています。それはだれもが知っていることです。

身の回りで同じことが起こる可能性

みなさん、改めてこの事故が遠い世界のことという認識から、一旦自分に目を向けていただきたいと思います。

自分事にしてみる癖

地震も水害も自分のところで起きなければ、もはやなかったと同じです。どこかで発生したことで被害のあった方々を常に思っていては神経が持ちません。でも、自分のところで起こった場合に、何が起こるのかなということをちょっとでも考える時間を作ってはいかがでしょうか。
大丈夫。なにも事故が起きない。という判断でも十分です。起きるかもわからないことにずっとお金と時間をかける必要はありません。
問題なのは、「何も考えない」ということです。

自分事にする啓発はまちなかにも多く存在する

常に視野を広げる癖

「こんなことも起こるんじゃないか」
これは、災害に限らずビジネスでも同じことが言えます。
もしかしたらこんな状況が発生してしまうのではないか。
昨今のVUCA時代において、必要な術ではないかと思います。

一方で、これらすべてに気を配っていては身が持ちません。
あなたがどのようなことに時間をかけられるのか、対処できるのかを見極めることも重要です。

すべてが見えるとは限りません。自分の見える範囲もしっかりと見つめることが重要です。


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