SNSでよく見かける【fino】 なぜプロは進めない?その理由を深掘りします
SNSでよく見かける【fino】をプロが進めない理由とは?
インスタやtiktokでよく見かけるヘアケア製品といえば
赤い蓋に銀のボディ
【fino】
これだけバズっているけど、美容室で勧められたことがない理由とは。
まずこのブログはヘアケアの正しい知識を一般の方にも知っていただき
見かけだけの商品に騙される人が減って欲しいという思いで書いております。
商品がダメっていうわけではなく、
正しい知識をつけて自分の髪にあったものを
自分で選べる目を養ってください😊
【fino】
単純に市販品だからって理由で否定している美容師さんも一定数いるとは思いますが、何の成分がダメで、正しく使うためにはどうするか。
割とガチ目に説明していきたいと思います。
1.簡単な成分解析
2.しっとりする成分の秘密
3.この成分は要注意
4.finoを本領発揮させるためには
1.簡単な成分解析
【フィーノ プレミアムタッチ 浸透美容液ヘアマスク】
水、ソルビトール、ジメチコン、水添ナタネ油アルコール、イソペンチルジオール、ベヘントリモニウムクロリド、アミノプロピルジメチコン、アルキル(C12、14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl、ステアリルジヒドロキシプロピルジモニウムオリゴ糖、グルタミン酸、トレハロース、スクワラン、ステアルトリモニウムクロリド、PEG-90M、PCA、ラウロイルグルタミン酸ジ(フィトステリル/オクチルドデシル)、ポリクオタニウム-64、ローヤルゼリーエキス、イソプロパノール、セタノール、オクチルドデカノール、エタノール、PG、BG、シリカ、BHT、トコフェロール、フェノキシエタノール、安息香酸Na、香料、黄5
この辺は解説しているブログが他にもあるので自分の見解も含め、少し予備知識として読んで下さい。
余談ですが化粧品の表記は配合量が多い順に記載する。
これが原則ですが、1%未満の配合量に関しては順不同でもOKということ。
なので良い成分が入っていそうだなと思っても配合量が多いわけではない。
なので2〜3段目以降の成分は配合量についてはそんなに期待しない方が良いと思います。
※0.01でも入っていると効果があるって成分もあるので一概にはいえません。
では上から順に
水
=水ですw
ソルビトール
=ブドウ糖(グルコース)から合成されてできる糖アルコールの一種です。糖類は保湿、保水の目的。柔らかくする目的。
グルコースも糖ですが、ソルビトールの方が水と相性が良いのでよくヘアケア剤には使われています。
ジメチコン
=シリコーンオイルの一種です。髪への吸着力強めです。
酸やアルカリ、高温にも強く、化学変化しにくいため肌へ全く刺激性がない。
肌には優しいけど、くっつくと中々取れない。シャンプーしたってそんなに取れない。
水添ナタネ油アルコール
=高級アルコール。この高級は別に高いって意味じゃなく化学式の構造が多いって意味です。硬めの油。これで質感を固くしていると思います。
イソペンチルジオール
=多価アルコール。基材(土台になるもの)。保湿とか防腐効果もあります。いろんなものに入ってます。
ベヘントリモニウムクロリド
=カチオン界面活性剤。帯電防止効果があります。
カチオンって陽イオン(+)とも言われたりします。髪は濡れているときはアニオン=陰イオン(-)になっているのでよりくっつきやすい状態になっています。
アミノプロピルジメチコン
=アミノプロピル基を持つジメチコン。アミノ変性シリコーンってやつです。
簡単に言うとアミノ酸とくっつきやすくしたシリコンです。
ダメージしている髪には特にくっつきやすいです。その分もちがよくなります。
グルタミン酸
=みんな大好き味○素です。アミノ酸で保湿効果が高いです。
アルキル(C12.14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCl
=シリコーンのように滑りが良くなる界面活性剤。
アルギニン(アミノ酸)系の界面活性剤なので刺激は少なめ。かつ痛んだ髪にくっついて切れにくくしてくれます。
ステアリルジヒドロキシプロピルジモニウムオリゴ糖
=糖とは書いてありますが、カチオン(陽イオン)界面活性剤です。
トレハロース
=天然の糖質の一種です。髪や頭皮の保湿の目的で入っていると思います。
スクワラン
=主に深海鮫(アイザメ)の肝臓から抽出・精製した純粋なオイルです。
人の体でも微量に生成されます。その時はスクワレンって形でできます。
とっても安全。
ステアルトリモニウムクロリド
=カチオン界面活性剤。この辺は調整程度に入っていると思います。
これ以下のものもは粘性調整や質感調整のために混ざっているものだと思われます。
ここから下の成分は割愛します。
2.しっとりする成分の秘密
さて【fino】といえばそのしっとり感が有名です。
しっとり感を演出しているのは主に保湿や皮膜になる成分です。
配合されている成分だと
▼保湿剤
・ソルビトール
・トレハロース
・グルタミン酸(多分かなり少量)
▼皮膜
・ジメチコン
・アミノプロピルジメチコン
この辺はどのトリートメントもよく配合されている成分ですね。
3.この成分は要注意
さてここからが本題です。
美容師がなぜこれだけバズっている製品なのに進めないのか。
それは
・アミノプロピルジメチコン
この成分が入っているから。
理由は2つ。
・強力な吸着力
・対になる成分
上の成分の説明時にも書きましたが
アミノプロピルジメチコンの特徴として
「ダメージしている髪には特にくっつきやすいです。その分もちがよくなります。」
という効果があります。
簡単に言うとアミノプロピル基と言うのは、ジメチコン(シリコン)の分子の端っこにアミノ酸に吸着しやすい形になっています。
もうちょい掘り下げます。こんな形してます。
そしてアミノプロピル基はこれ
こんな一個だけ形変わっただけなのに吸着するって不思議ですね。
でもこの形が沢山くっついてアミノプロピルジメチコンになってます。
なのでアミノ酸とくっつく手を持ったやつの集合体ということです。
そして特徴として特にダメージ毛に吸着しやすい。
と言うところが問題点。
ダメージを負った髪はキューティクルが剥離、溶解して中身が流出しやすい状態。
そこにシリコンが乗ると
一見綺麗に整った感じ。
でも髪本来の成分でないシリコンは摩擦などで摩耗して剥がれていきます。
その時一緒に触れていたキューティクルや髪の中のタンパク質を剥がしてしまいます。
つまり使えば使うほど、髪が壊れやすくなっていくということ。
ここで更に大切になってくるのが、
どうしたら壊れにくくできるのか。
その鍵を握っているのが対になる成分。
4.finoを本領発揮させるためには
そしてこれが一番大事。
【fino】に含まれるアミノプロピルジメチコン。
よく併合される成分でもありますが、厄介な部分があることは先にもお伝えしました。
皮膜効果を残しつつ、髪のダメージ部分をいかに守るか。
そのために必要なものは
【ケラチン】
よく聞いたことありますよね。
アミノ酸が集まってできたもの。
髪はほとんどケラチンでできています。(およそ85%でできています)
ダメージを受け、傷ついたり流出してしまったところにケラチンを補う必要があります。
つまり毎日のトリートメントで髪にケラチンを補う必要があるということです。
そして肝心のケラチンが入っているかというと・・・・
残念ながら見当たりません。
ではどうやって補うのか?
ケラチンが高濃度で配合されているトリートメントを併用すること。
そして必ずしっかり乾かすということ。
そしてもう一つ大事なことが・・・
長くなり過ぎちゃったので、本日はここまで!
続きは近々UPしますのでまた頑張って読んでください😂
では!