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【ユニアリ】君のことが大大大大大好きな100人の彼女 黄/花園家【ユニオンアリーナ】


ご挨拶と近況

皆様お久し振りです。最後に執筆した記事から半年以上の期間が空いてしまいました。また、ユニオンアリーナのタグからお越しいただいた方にははじめましてとなると思われます。段落ごとに仕分けしておりますのでデッキリストや構築時の考え方等のみを確認されたい方はこの辺りは読み飛ばしていただいて大丈夫です。

昨年度までは熱心に取り組んでいたワンピースカードゲームも4弾以降は環境の偏移が目まぐるしく、カードパワーのインフレも激しくなっており、実際に5弾環境からはフラッグシップバトルでも入賞圏内で完走出来ることがめっきり減ってしまいました。安定して好成績を残せる方を凄いと思いつつも、6弾で登場した黒8コストのゲッコー・モリアのパワーが高過ぎて、もはやこのカードを見るのも辟易としてしまい現状はワンピースカードゲームから離れ気味です。

その代わりにプレイしていたカードゲームは

・ドラゴンボール超カードゲーム
・ユニオンアリーナ

になります。

ドラゴンボールは前回の記事でも取り上げておりますように、2月の発売開始時から購入し大会等にも参加していました。

運良く1度アルティメットバトルで優勝することは出来ましたが、環境上位デッキが1弾からほぼ固定されているのが若干物足りなく感じますね。
超サイヤ人ゴッドの悟空ばかりだった2弾環境はさすがに酷かったですが、その頃よりは3弾環境はマシかなといった具合です。

ユニオンアリーナは昨年3月に発売開始となったシリーズですが、開幕時にコードギアス 反逆のルルーシュが収録されたため、アイコンがC.C.なこともあってこの作品への思い入れは相当に強いので半ば義務的に始めました(苦笑)

実際にプレイしてみると、初期のデジモンカードゲーム(2020版)以上にトリガーの影響力が強く、自分と相手で捲れるトリガーの内容の濃さの差に絶望したことから一時期はほぼ引退していました…が、昨年11月にギアスの追加弾が発売されることからまたもや半義務的に復帰しました。なんとチョロい奴め。

そこからはアイドルマスターシャイニーカラーズの月岡恋鐘の見た目に落とされ(可愛過ぎる)、また、SAO、NIKKE、幽遊白書、進撃の巨人といった私的に興味のある作品等が収録されていることから継続してプレイしています。

余談ではありますが、上記の写真にも掲載しておりますようにユニオンレア争奪戦でもアイドルマスターシャイニーカラーズとBLEACHにて優勝賞品のWINNERバージョンを獲得しています。

ユニオンアリーナについて


ゲーム性はトリガーによる理不尽な負けが発生し易いことから正直な話あまり褒められないとは感じていますが、発売から1年半程が経過した2024年9月現在でもカードパワーの異常なインフレ等はなく、中ではむしろ初期に収録された作品のカードの方が強いまであるくらいですので、作品間の絶望的な格差までは存在していないことは良い点かなと考えています。

※ライフから捲れたスペシャルトリガーは死ぬ程イライラしますが、どんなデッキやプレイヤーでも「勝ちが拾える可能性がある」とゲーム性であるという点は評価すべきなのだと考えるようにはしています。(実際ユニオンレア争奪戦の勝負どころでやられると基本許容出来ない←殴)

さて、今回の記事で取り上げるのはユニオンアリーナのデッキとなります。8月16日に発売された100カノこと「君のことが大大大大大好きな100人の彼女」の花園家をテーマにしたデッキです。

デッキリスト

※パラレルはちゃんと所持してるものを選択

今回紹介するサンプルデッキはこちらになります。4-1 羽香里を序盤からのエースアタッカーに据え、中盤以降は7-1 羽々里で羽香里をアクティブにしつつ攻め込む重速タイプのデッキです。

デッキの基盤


デッキの頂点に7-1 羽々里を据えているため、どれだけ早く7エナジーを揃えられるかがデッキ運用上の鍵を握っていますので、2エナジーを発生するカードを多めに採用しています。

サンプルリストでは4種13枚を採っています。7エナジーを出すには、基本的には2エナジーを発生源とするカードを3枚以上要求されるため、感覚的には本来15枚程度採用したいところではありますが、花園家デッキにおいては登場時にドローまたは山札の上を確認してデッキ下に送ることが出来るカードが多いこと、5-1 羽香里の起動メインの効果で必要エナジーの軽減が可能なことからデッキ内の必要枠を緩和してくれています。

2-1 羽香里

2ターン目からプレイ出来るため、盤面には最速で用意したいことから文句なしの4枚採用。2エナジーを発生するまで1テンポ要することから最速以外のタイミングでプレイするとパワーはかなり下がりますが、名称が大変優秀なので最悪レイド元と思えば手札で腐ることはないため終盤まで活躍の場はあると言えます。

尚、このカードを2ターン目にプレイ出来ていると、6-2の羽々里を3ターン目に登場させることへの敷居が下がり、5-1 羽香里が手札にあれば7-1 羽々里の着地まで見えてきます。

3-1 金持ちの家

フィールドであることが最大の弱点ですが、合計7エナジーを維持することを思うと2エナジーを発生するカードにレイドすることは基本的に控えておく方が吉なことが殆どですので、どうせレイドしないのであれば手札消費なしで場に出せるこのカードの価値は飛躍的に上昇します。消耗戦をし切った後の総員前出しで1点を押し込むといった戦術に参加出来ない以上、4枚採用は少々はやりすぎな様な気もしますが、ドロートリガーも有しているので、トリガー面からもデッキとしての総合力を底上げしていると思えばここは欲張って良い枠だなと割り切りました。フル採用するデメリットよりエナジー発生と手札補充のメリットが勝っているという判断です。手札に加えなかったカードを山札の上か下に任意で配置出来ることも偉いですね。

3-1 羽々里

場に出たタイミングからアタッカーのBPを500底上げしてくれるカードですが、パワーは基本的に4000あればアタッカーとして機能する上に、自分ターンで3500までのカードはメインアタッカーに採用していない(4-1 羽々里は自分ターン+500補正付き)ため、複数枚採用するとトリガーレスというデメリットの方が強く出てしまうデザインであると判断し、3種×4枚に+1枚する保険的な意味合いで採用しました。また、3エナジー時にプレイ可能な、2エナジーの発生源となる5枚目のカード(金持ちの家4枚に+1枚)としての役割もあります。

4-1 羽々里

2エナジーを発生し、フロントに出しても盤面に羽香里がいれば自分ターンでは4000アタッカーとなり、相手ターンにはインパクト無効の壁としても立ちはだかります。おまけにアクティブトリガーまで持っているのでさすがに非の付け所がありません。デッキを構成するパーツとして「最強」の一言に尽きます。

この4種が2エナジーの発生源として採用しているカードとなります。プレイの優先順位としては2-1 羽香里が基本的に最優先で出したいカードではあるのですが、このカードは初手に抱えていないとその恩恵を最大限得ることは難しいので、賞味期限が短いこと(即効性のなさ)がデメリットと言えます。そのため、3ターン目以降は優先度が逐一変化していきます。

一例を挙げると、先攻3ターン目に3エナジーしか用意出来ていない場合は2-1の羽香里をプレイしても、そのターン中は4エナジーしか発生しないため5-1の羽香里がプレイ出来ず手札で渋滞するといったケースが真っ先に浮かびます。この場合は3-1でプレイ可能な金持ちの家及び羽々里を優先して着地させます。5エナジーを発生していれば5-1羽香里を着地させてから4-1羽香里をレイドさせることでBP4000がフロントラインに2枚並びます。ただし、この状況で3-1のカードが手札にない場合はトップ引きした2-1 羽香里をプレイするしか手段はなく、2-1の羽香里もない場合は4エナジーを発生させ、4-1羽香里にレイドして2エナジーの発生源となるカードを探しにいくことになります。
そのいずれもない場合は「事故」というほかないですが、最低限エクストラドローをすることで有効札を掴みにいくよう努めましょう。

前述しておりますが、これら13枚のうち3枚をエナジーラインに維持しなければ7-1羽々里のプレイするための必要条件を満たせません。また、2エナジーの発生源となるカードはいずれもゲットトリガーを有していないことから手札に呼び込むことのハードルもそれなりに高いです。例に挙げたように、2エナジーの発生源が引けない事故はしばしば起こります。

しかしながら、花園家デッキには各エナジー帯にデッキトップの操作が可能なカードが散りばめられているので、これらを駆使してドローの効率を上げて、なるべく無駄なく動いていきましょう。(※デッキ操作系も引けない、どうしようもない事故は別ですが)

デッキを回すためのカード

1-1 羽香里

登場時に山札の上のカードを確認し、不要ならば山札の底に送り込めます。1-1のBP2500、テキスト持ちというデザインからトリガーレスのカードとされていることがこのカード唯一の弱点と言えます。2-1羽香里で既にトリガーレスに4枚も枠を食われていますので、このカードは2枚のみ採用としています。

トリガー面の補強及びレイド元のカード名称の枚数を確保するためにアクティブトリガーの羽々里も2枚採用していますので、序盤での安定感を求めたい方はこの羽香里を4枚採用にしてしまって良いでしょう。

2-1の羽香里が同一テキストかつドロートリガーを有するデザインとなっていますが、2エナジー発生時のプレイタイミングではアクティブ時2エナジーを発生する羽香里を優先してプレイしたい都合上、このカードの採用は見送っています。7-1羽々里を頂点としていることからも、3エナジーを発生するようになってからは基本的に2エナジーを発生するカードを配置していく必要があり、1エナジーしか発生しないこのカードはデッキコンセプトに反していると考えています。

3-1 金持ちの家

特筆すべき点は前述のとおり。

4-1 羽香里

レイド時にカード1枚を引き、その後山札の一番上を確認し、そのまま残すか下に送るか任意で選べます。しかも実質このテキストの方がおまけで、インパクト及びインパクト無効を有する4000のメインアタッカーです。インパクトも、インパクト無効もダメージレースでの重要度は高いので、相手ターンのアタックの返しのターンでこちらも新たなアタッカーが用意出来る見込みがあるならば、インパクトを持つキャラを要所でブロックすることで相手をゴールから遠ざけることも可能です。

アタッカー及びブロッカーとして優秀でありながら、デッキを回すための潤滑油としての役割もあるのでカードパワーの高さは歴代でも上位に入るレベルですね。(冒頭でユニオンアリーナは極端にインフレはしていないと触れたはずでは・・・

5-1 羽香里

こちらはアタック時に山札を見て、それが特徴に花園家を持つカードであれば手札に加えられるというもの。起動メインがフロントラインでしか起動出来ない都合上、フロントラインにプレイしてアタックする前に処理されるケースも考えられることから、このテキストが実際に起動するのは7-1 羽々里が着地した後の方が多くなるとは思われます。デッキを回すカードというよりは、デッキが回った後の動きを支えるカードですね。

ちなみに、今回のサンプルデッキの場合、特徴に花園家を持たないカードは

楠莉2枚(デッキの動きに関与しないため必要最低限のみ)

ファイナル4枚

スペシャル4枚(必要エナジーの少なさとAP面の軽さから羽々里ではなく羽香里のものを採用)

の計10枚のみです。

アタック時のドローテキストにはなんとターン1回の制限がないので、7-1 羽々里のアクティブ効果を起動することで複数回の起動も狙えます。

ただし、1回目のアタック時にデッキトップがキャッチ対象外のカードだった場合は下に送るかどうかの判断が悩ましいですね。楠莉は問答無用で下に送るとして、スペシャルかファイナルだった場合は上に残しておきたい心境となるのが殆どとは思われます。アタッカーの追加が欲しいタイミングでこれらの2枚が捲れると、容易にボトムに送りたくもないことからさすがに悶絶します。

デッキの主軸

描き下ろしセクシーすぎんだろ

さて、潤沢な手札を維持しつつ7エナジーを揃えたら7-1 羽々里の出番です。

このカードはレイドを持たない羽香里を山札の上5枚、もしくは場外から回収出来るので、回収可能な対象カードの中ではBP4000の5-1羽香里が最強となります。このカードを登場させるまでにトリガー等で場外に落ちている場合は場外から回収し、1枚も見えていない場合は山札からの回収を狙いにいくと無駄がないですね。既に手札に5-1の羽香里を抱えている場合は、レイド元で費やして退場させられた羽香里があるならば回収しておくと無難で良いでしょう。

また、アタック時に羽香里1枚をアクティブに出来ますので、既にアクティブの羽香里がいるならば2回アタックに、レストの羽香里しかいない場合でも結果的にアクティブインさせたと見做せます。7-1羽々里が着地すると攻撃回数に厚みを持たせることや、BP5000を活かして相手の4000ラインを1面無効化することでダメージレースにおいて優位性をもたらせてくれます。

また、現状ではあまり採用されているリストを見掛けませんが、6-2 羽々里も割とモンスターカードです。このカード1枚にAP2を消費するということに抵抗があり、評価が低いのだと思われますがテキストを紐解いていくとAP2を支払う価値が十分あるということがわかります。

AP2を支払うということはカード2枚分のプレイ、もしくはエクストラドロー+カード1枚のプレイの行為に相当するということを前提におきます。

この前提条件のもと、6-2羽々里でAP2を支払った際に発生する事象を整理しましょう。

・6-2羽々里(BP4000)がアクティブイン

・次に使用する羽香里のAPを−1

2APを使って羽々里1枚をプレイしたのに、次にプレイする羽香里の必要APが軽減されるので、これは実質カード2枚プレイしたことと変わりません。

加えて、BP4000のアタッカーがアクティブインしています。BP4000のアタッカーをそのターン中に新たに用意するには本来「レイド元+レイド先」となる手札2枚と2APが必要となりますが、この羽々里は手札1枚でこの事象を起こしています。

尤も、レイドカードはアタッカーを用意しつつ何かしらの追加効果を発生するものが大半ですので、その点を考慮すると羽々里は劣っているのではないかという話になりそうですが、この羽々里も羽香里にかかるAPを軽減していますので追加効果を持たないわけではありません。

もはやこれだけでも十分な気がしますが、ついでにアタック時効果で場の特徴花園家を持つカードのBPを+1000することが可能です。
採用している枚数の都合上、稀有なケースにはなりますが、BP2500のカードに3-1羽々里で+500し、さらにこのカードで+1000することでBP4000となり有効打点と化せばこのテキストの価値はさらに高まります。このほか、レイドトリガーで4000以下を対象に取れるカードの効果を回避するために、+1000しておくケースも有効となり得ます。

ここまで羅列すると、6-2 羽々里に費やすAP2のコストパフォーマンスが決して悪くないどころか、むしろ通常のカード2枚のプレイに費やすAP2よりも若干お得であることがお伝え出来たと思われます。

ただ1つ欠点を述べるとすれば、このカード単体ではカードパワーを最大限に発揮出来ないことが挙げられます。追加効果として名称羽香里が絡んで来る以上、手札に羽香里がいないとAP軽減の恩恵も受けられません。

そこを補うためのカードが7-1羽々里と言えます。このカードはレイドを持つ羽香里こそ手札に加えることは出来ませんが、アタッカーとして優秀な5-1 4000の羽香里を回収することが出来ます。7-1羽々里で5-1羽香里を回収し、6-2羽々里で5-1羽香里を追加で場に出し、7-1羽々里のアタック時効果でアクティブにしつつ、6-2羽々里のアタック時効果でBP5000で攻め込むことを可能にします。

AP回復を絡めない場合は3回すべての行動権を消費するムーブではありますが、一気に3枚のカードが5000、4000、5000で攻め込んで来るので、劣勢時の状況を跳ね返すポテンシャルがあると言えるでしょう。

ここでは5-1羽香里を一例としましたが、代わりに4-1羽香里をレイドさせた場合は

6-2羽々里4000でアタック、4-1羽香里をBP+1000

→ 4-1羽香里5000インパクトでアタック

→ 7-1羽々里5000でアタック、4-1羽香里をアクティブ

→ 4-1羽香里5000インパクトでアタック(2回目)

といった動きも可能となります。

1ターンで2枚のレイドを行うとエナジーラインのカードの消費が基本的に激しくなるため、中盤で行うにはリスクが伴いますが、相手のライフが2枚以下となっているならばインパクトでの2回攻撃は絶大な威力の押し込みとなります。最悪、フロントラインが更地からでもこの盤面の形成が可能なことがある意味一番の脅威であると言えるでしょう。

おわりに

今回の記事はいかがでしたでしょうか。
ユニオンアリーナというゲームは勝敗がトリガー運に大きく左右されてしまうので「こうすれば勝てる」といったことは軽々しく口に出来ないことから、記事にするのがこれまで非常に億劫ではあったのですが、今回書き終えてみると「この動きが強い」を趣旨に文章化するならば自分自身の理解力を深める意味でも書き得な感じもしましたので、また何かしらのデッキを取り上げてみたいと思います。

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