SixTONESとTRIGGERが見せてくれる「原点のその先」―「BEAUTIFUL PRAYER」と「こっから」に感じた昂揚
※劇場版アイドリッシュセブンのネタバレを含みます。
2023年5月20日、劇場版アイドリッシュセブンLIVE 4bit BEYOND THE PERiOD公開。
2023年6月5日、CDTVにてSixTONES 10thシングル曲「こっから」フルサイズ初披露。
TRIGGER、SixTONESそれぞれの新曲、「BEAUTIFUL PRAYER」と「こっから」がこの近い時期に出たことを、私はきっと忘れないと思います。
そのくらい、それぞれのグループにとって大変印象的な楽曲との出会いになりました。
もともと、TRIGGERがいかに最強か、というブログをムビナナ(劇場版アイドリッシュセブンの略称)の感想としてアップしようと思っていたのですが、CDTVで「こっから」のフルサイズを聴いていてもたってもいられなくなりこのようなことになってしまいました。
それぞれ軽く紹介
劇場版アイドリッシュセブンLIVE 4bit BEYOND THE PERiOD
公式HP:https://idolish7.com/film-btp/
※TRIGGERは過去小室哲哉から楽曲提供を受けたことがあります。
SixTONES 10thシングル曲「こっから」
それぞれの「原点回帰」と「新しい境地」
新曲の話をする前に、一つ前の「原点回帰」の話をしたいと思います。
TRIGGERは年末の新ブラックオアホワイトという大会(賞レース要素の強いカテゴリ別紅白みたいなイメージ)で、「BE AUTHENTIC」という楽曲を出しました。
「完璧なものを魅せるストイックな姿勢」を持ち、強さやセクシーさの中にも上品さを感じられるのが彼らの大きな特徴ですが、作中では外的な要因によって彼らのブランディングが傷つけられるようなことがありました。それを乗り越えた上で出してきた「これぞTRIGGER」という楽曲が、「BE AUTHENTIC」です。
「一瞬で一生の焦げそうな恋をしよう」という歌詞は、彼らの「アイドル」と「TRIGGER」、そしてファンへの思いを端的にあらわした強い言葉だと思います。彼らの大ファンである男の子が彼らのラジオに自作の曲を投書したことから生まれたエピソードも、ファンへの強い献身が見られるTRIGGERを感じます。
(パフォーマンス動画の天くんの表情管理が完璧すぎて全アイドルオタクに見せたいんですが円盤収録タイミングでYouTubeが非公開になってしまい、手ずから見せるしか正攻法で見せる方法がなくてつらい)
一方SixTONESの「原点回帰」は9thシングル「ABARERO」でした。
これまでの「攻撃型」楽曲の皆さんより一部抜粋
私はデビュー後に好きになったのでリアルタイムで歴代のつよつよ楽曲あちを見てきているわけではないのですが、デビュー3年目にして、ジュニアの頃からの彼らの「売り」の一つでもあるジャンルをシングル曲としてリリースする、という一貫性が、純粋にかっこいいなと思います。
初の単独ドーム公演では、それまでのアリーナツアーで“これぞSixTONES”と言われた怒濤の攻撃的楽曲メドレーを凌駕する勢いの熱量でした。
そんななかでそれぞれのグループが出してきた新曲が、TRIGGER「BEAUTIFUL PRAYER」、SixTONES「こっから」です。
まずはTRIGGER「BEAUTIFUL PRAYER」
セクシーさはそのままによりダンサブルでポップさが際立つこの楽曲。
こちらもほんと~~~~~~~にムビナナのパフォーマンスがエグい良いので全人類見てほしい。もはやこの曲だけでも見せてまわりたい。
TRIGGERはPerfumeでBuono!です(?)
作曲は、初期からの定番曲「Leopard Eyes」や、ムビナナでも披露された「Last Dimension~引き金をひくのは誰だ~」を担当されたShinnosukeさん。(知らなかったんだけど嵐の楽曲を担当したこともあるらしい)
TRIGGERにとってもこれまでの彼らの歴史を振り返る中でキーになっていた楽曲を手がけた方の久々の担当作でこの天才楽曲をいただけるというのは、彼らとの信頼関係というか、愛を感じました。
そしてSixTONES「こっから」
こちらは、ストリートの要素やHIPHOPの強みはそのままに、「ABARERO」で際立っていた攻撃性だけでなく、より人々に寄り添った応援歌になっていると思います。
それからなんといってもこの楽曲については、CDTVでも一緒に披露されていた「人人人」と切っても切り離せないところがありました。
というのも、SixTONESでも多数の楽曲を手がけている佐伯ユウスケさんがどちらも作曲していて、「こっから」は「人人人」を経て生まれたような楽曲に見えます。
「人人人」がアルバム収録、YouTubeバージョンのパフォーマンス、そしてアリーナツアーやドーム公演でのパフォーマンスを経てパワーアップしてきたなかで、その「次」として生まれたのが「こっから」なわけです。
これまでのものがたくさん繋がって次に進んでいく、そういう強さを感じる楽曲でした。
どちらの新曲も、これまでご縁のあったクリエイターをタッグを組んで、「次のステージ」に向かおうとしている様子を見せてくれる展開だったように感じましたし、作曲者に愛されている、ということが本当に素敵なことだなあと思います。
余談ですが、佐伯ユウスケさんアニメ楽曲も多数やられていて(ずっと固定が遊戯王で私はニコニコしている)、アイナナにもどっかで楽曲提供してほしいなあとずっと夢見ています。
メンバーを歌った歌詞
いやもう何がって今回これが言いたかっただけまであるんですが、大サビ前にメンバーちなんだ歌詞を出してくるのがあまりにも良すぎて、ずるい!!!!!!!!!!!!!歌詞の言葉選びもいい!!!!!!!!なんだこれ!!!!!!!!!!
「原点の次のステージ」を見せてくれたそれぞれの楽曲にメンバーをモチーフにした歌詞があることが、「こいつらとまだまだもっとやっていくんだ」という決意表明に感じられて、嬉しさと感謝とで泣きそうになってしまいました。
(それはそれとしてどちらもパフォーマンスがバチバチにかっこよすぎて顔はにやけていたし、TRIGGERでラップが入る楽曲っていうのもそうなかったと思うので、そういった意味でも新境地と言えるのではないかなと)
彼らの「グループ」への思いについて
「なぜこの2グループを並べたのか?」と言えば一つ前の項のメンバーモチーフ歌詞がきっかけに過ぎないただのこじつけ妄想オタクの妄言なのですが、もう一個虚妄がありまして、それが彼らの「グループ観」です。
この話も擦り倒していますが、以前CUTのインタビューであった「SixTONESは概念、信仰的な何か」で、「そのために集められた6人」だという件。
TRIGGERも、自分たちそのものが「グループ」というよりも、「グループ」自体をある種ひとつの現象・生物かのように扱っているところがあります。
※詳しくはドーム公演の感想でのたまっています↓
『アイナナ』の作品の中で、パブリックイメージというか、楽曲の方向性やグループのコンセプトがストに少し近しいのはŹOOĻだとよく言われるのですが、メンバー自身とグループの関係性について俯瞰した視点を強く持つという点で、私はTRIGGERとも類似性を感じているところがあります。(類似しているから好きということはないのですが…)
ファンのことを考えているのはもちろんなのですが、グループとしての活動に対して、ファンとの関係と同じかそれ以上に「彼らの物語」が強くにじみ出ているところが、私が応援したいと思う所以なのかなあと思います。
進化し続けることを楽曲を通して約束してくれる心強さ
もう最初から同じ事をずっと言ってるだけなんですが、SixTONES結成とアイドリッシュセブンリリースからは7年、SixTONESデビューからは3年が経ち、アイドリッシュセブンについては一つの区切りを迎えたなかで「こっから」の進化を予感させる楽曲を提示してくれるグループの心強さをひしひしと感じています。
彼ら自身も、応援している私自身も不変ということはなく、正直私自身いつまで応援しているのかはわからないとは思うのですが、いま「ずっと応援したい」と思えるアイドルを追いかけられていることに感謝しています。
この喜びと感謝を叫びたいだけのブログでした。
スト担はできればムビナナを、アイナナのオタクはぜひストチューブを見てください!
よろしくお願いします!!!!!!
※蛇足:アイドルたちのおすすめ面白動画
・SixTONES
・アイドリッシュセブン
(四葉環はTRIGGERではなくIDOLiSH7のメンバーですが、単純に前提の知識なしで一番笑えるので載せました)