宝塚生まれのいちご?コンポスト堆肥で宝交早生苺を育ててみよう!
2024年11月23日。勤労感謝の日。
今は勤労を尊ぶという日として祝日になっていますが、
かつては新嘗祭(にいなめさい)として、
収穫を祝う日だったそうです。
天皇陛下がその年の新穀を神様に供えるとともに、
自らも食し、翌年の豊穣も祈るという、
五穀豊穣にまつわる節目の日。
そんな祝日の背景も感じつつ、イベントは始まりました。
10月13日にスタートした
フードロスゼロチャレンジデイズ。
3週間の生ごみ投入と3週間の熟成期間を経て、
出来上がった堆肥を活用するワークイベント第一弾を
兵庫県宝塚市の駅前のテラスで実施しました。
今回は宝塚発祥の苺を駅前で育ててみるというものです。
集まったのは、
25人のチャレンジデイズ参加者、
今回のプロジェクトの構想・準備をしてきた
甲子園大学、宝塚市役所、宝塚阪急、
そして、チャレンジデイズの事務局である
地球Labo、H2Oリテイリング。
多くの人の想いと協力のもと、
この日を迎えることができました。
それぞれの自己紹介の後、
これから育てていく宝交早生苺って?
ということを、甲子園大学の松岡先生からレクチャー。
武庫川の地質が苺の栽培には適しており、
数十年前は宝塚は苺の一大産地だったとのこと。
そして、宝塚の農業試験場で生まれたのが宝交早生苺。
『宝』は宝塚を意味してたんですね。
そんな宝塚自慢の品種ですが、
とても身が柔らかく、運送中に崩れやすいため、
商業用の栽培は減っていってしまったとのこと。
ただ、味はおいしいので、
家庭園芸用としては今も栽培されることも多いそうです。
いよいよ、みなさんの作ったコンポスト堆肥の出番。
みんなで一同に集めて、堆肥の品評会の時間です。
仕上がっているかの確認とともに、
他の人の堆肥はどんな感じかを見比べることができます。
どんな生ごみを入れたのか、
どんな混ぜ方をしたのか、
どんな環境で育てたのか、
それによって堆肥の仕上がりはさまざまです。
苺は種だと少し味や性質が変わってしまうので、
種ではなく、ランナーと呼ばれる子株を使って殖やします。
また、苺は遺伝子組み換えのような方法での品種開発が難しく、
突然変異的に生まれたものを、
子株を使って殖やしていくそうです。
当たり前に目にする苺の知らない側面に触れ、
参加者のみなさんと同時に、
私たちも驚きを覚えながら聞いていました。
食とわWebサイト
https://shokutowa.jp/