介護士と看護師。
わたしは看護師。
介護士の仕事と看護師の仕事は明確にどう違うのかと言われたら、
看護師は独占業務なのでより専門的な医療行為を行うことができる。
しかし、それも「医師の指示のもと」がある場合のみ。
ずいぶんと前のことになるが、わたしはとある高齢者施設で働き始めた。
医師がいないので医療行為はほとんどない。
「看護師がやる仕事はないから」
ピシャリとケアワーカーに言われてしまった。
施設側は私を必要としていない。
けれど看護師がいないと法律的によろしくない。
その日から私のやる気は低迷してしまい、そのケアワーカーに対して苦手意識を持つようになった。当然である。
チームで働くということは、職種は違えど目標を持って同じ方を向いて志を持って仕事をすることであると私は考えている。
人それぞれ思いや看護観・介護観は違うので、話し合ってすり合わせてどのようにすればより良いサービスが提供できるかを考えて、もちろん道がそれることはあれど、上に立つものはそれを少しずつ訂正しながら、ゴールを目指して先導していかなければならないのではないか。
「士気の下がることを言わないで」
とそのケアワーカーは言う。
私は入職したその日に、士気が下がりました。
人に何かを伝える、伝え方って大事。
ここの施設はそんなに大変じゃないよ、という冗談まじりで伝えたのだとしても、それはあかん。
あかーん!
でも私は、その人から何かを学べるように、日々の業務を行っている。