「てん (作・絵 ピーター・レイノルズ 訳 谷川俊太郎)」について
大好きな絵本です。
tsugibooks TEN.は、この絵本から名付けました。
お絵描きが大嫌いな子ワシテ。
先生にかけられた言葉で、苦し紛れに描いたのは、小さな小さな「・」を一つ。
そこから、先生のとった行動によって、ワシテはもっと違う「てん」だって描ける!と、どんどん描き、展覧会を開くまでになります。
そして最後に、絵が描けないという子にワシテがかけた言葉は、かつてワシテの先生のように「サインして」でした。
先生からワシテ、ワシテからその子、その子からさらに誰か…と、とても優しい連鎖が続いていくのだろうと想像できます。ずっとワタシのそばに置いておきたい本になりました。
ほんの少しのきっかけと行動、視点を変えた携わり方と見守り方は、子供達の成長に大きく影響するのですね。
この本のストーリーは、お絵描きが苦手な子がどんどん好きになっていくというものです。その過程にある先生がとった行動と言葉の根っこにあるのは、「認める」ということであるように思います。
上手い下手ではなく、こうでなくてはならないでもなく、ワシテが描いた「・」とそれを描いたワシテを認めたというだけ。そして、「・」を描いたワシテ自身も自分の絵にサインする=自分を認めることになります。
ワタシの持っている絵本の帯には、「子どもとかかわるすべての大人たち必読の本」とありました。子どもに限らず、大人同士でも、モノに対しても、「認める」ということ、大切にしたいなと思っています。
是非読んでみてください!
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