Jリーグの日程について考えてみたら(禁断の検証編)
前々回、シーズン移行したら日程が非常につらくなるのでチーム数を減らしたらどうか?ということを検証してみた。ただ、この検証については、シーズン移行しなくともやろうとすればできる。この場合も検証しなければ網羅性に欠けるので、この場合についても実際に、具体的な日程を出してみたいと思う。
実は、前々回、ミスしてしまった箇所があり、天皇杯の日程が7回戦となっていたが実際のところは8回戦となってしまうため、訂正しなきゃならない。ただ、訂正するとしたら予選を前倒しにしてね。というしかないかな?やっぱりシーズン移行はよくはないと思うんだ(言いがかり)。
それはさておき、ベースとする2025年の日程についてはリーグ戦とルヴァンカップしか出ていない。天皇杯も2025年度の事業計画は出たが日程は「すべて未定」となっている。ただ、前回書いたとおり、本戦1回戦までは推定できるのでここまでは予想できる。また、J1の日程を考えると11月の中断期間に無駄に1週間空いているので、この週に天皇杯決勝と想定できる。天皇杯は予想で書いてみるとして以下のようになった。


もともと予想していた2025年日程からリーグ戦とルヴァンカップの日程を直して、そのうえで天皇杯の予想と比べたら、見事に1試合かぶっていた。もともとカップ戦だからミッドウイーク開催で、めったにない祝日チャンスまで潰す必要ないじゃない、とは言いたい。カップ戦とはいえJリーグよりも、その前身のJSLよりも開始は古く、伝統的な大会なんだよ。正直、J1J2の緒戦ぐらいまでは週末開催にして、アマチュアがプロに挑む姿を見せるというチャンスぐらいあってもいいんじゃないか、と思うんだ。
それはそれとして、「♬余った8節何しよう?」と言ってまいたけぐるぐるするつもりはなく、まずは、かぶってしまった試合を回避したうえで、平日のミッドウイークは試合は試合無し、天皇杯もうまく週末開催を増やすことができる。正直、日程を詰め込んで試合数を増やすよりも利益率を考えると週末開催を優先させたい。そのうえ、ちょっとした休みを加えながら週末の試合に向ければ試合の質も上がるだろう。(比較は前々回よりもいい数字になるに決まってるから比較はしない)
当然、これだけ、「ちょっとした休み」が多くなると、いろいろできる。一つ目は、十分な休養とトレーニングの時間が取れる。このことで、ACLE/ACL2に参加するチームにとって、十分な調整を取ることができる。また、調子が上がらないチームにとっては合宿や短期トレーニングなど、修正する時間に充てられる。二つ目は、日程に余裕ができるため、天候悪化した場合、ある程度安全側に倒せる余裕が生まれる。強行突破してこんな意見書を出されることもなくなるわけである。三つ目は日程に余裕ができるため、けが人を多数抱えるリスクを回避することができる。このあたりのことは次回に回そうと思う。
ところで、アメリカで一番成功しているプロスポーツ競技はNFLであり、Jリーグ運営は試合数の観点から参考にできると言われている。
NFLは、8月からプレシーズン3試合、レギュラーシーズン17試合の後、プレイオフで最大4試合。最後は2月のスーパーボウルで優勝チームを決める。レギュラーシーズンまでで20試合。ホームでの開催は10試合となる。
一方、Jリーグは確実に行われるのはリーグ戦38試合。ホームでの開催は19試合。この試合数+カップ戦でのホーム開催でチームの収入の3本柱である入場料収入をたたき出さなければならない。(あとはスポンサーと配分金)当たり前だけど、入場料収入を多くするためには2つしかなく、入場者数を多くするか、入場料など単価を上げるかのどちらかしかない。そのためにいろいろと策を練る。入場者数を多くするために、全く関係のないゲストを呼んで他分野からの客層を連れてきてもらったり、関心層をアプリダウンロードで無料招待したりして、その中から数%でもリピーターが生まれればいいという発想を行うことで、少しでも入場者数を増やそうとしている。単価については、ピッチサイドで見れるようにしたり、使ってないVIP席を開放して売り出したりすることで、単価を上げようとしている。
とはいえ、日程に余裕がないと、水曜開催で単価を頑張って上げても、入場者数が上がらない。そうなると正直もったいないとしか言えなくなる。せっかく量を増やそうとしてプロモーションを仕掛けたが、水曜開催でそもそも「学校の部活」とか「残業終わらねー」とかで行けない場合があるから、チケットは確保してもノーショーをする事態になるのではないか。
入場料収入を増やすには質を追求するか量を追求するかという話になるけど、量を増やす方向だともはや限度に近づいているのではないかと思う。
今まではちょっと長くなっていた印象があったので、とりあえずここまで。次回は日程が詰まることで生まれてくるいろいろな不都合なことを話したいと思う。