Jリーグの日程について考えてみたら(選手は自由?編)

 前回は、選手はロボットではなく、体調もブレる。ケガもする。毎試合同じ体調で臨めるものではない、ということを書いた。ましてや日程が詰まるとかなり体調維持するにも大変なことになる。ということを書いた。今回は、もしかしたらみんな忘れているかもしれないことを書いてみようと思う。

 ところで、Jリーグのパートナーにスポーツくじが入っているのは知っているが、そもそもスポーツくじとは?ということを考えてみたい。
 wikiによれば、2001年にスポーツくじが始まった。はじめは「勝ち」「負け」「その他」を13試合予想して一口100円で予想していた。(ちょっとは儲けさせてもらった)しばらく離れているうちに、ランダム式が発売し、1試合予想も生まれた。対象スポーツもJリーグからバスケットボールにも広がった。

 ここでは、スポーツくじについて考えてみようと思う。いろいろあるかもしれないけれど、ややこしくなるので政治の話はしない。
 日本では、基本特例法を除いてギャンブルは禁止となっている。宝くじには購入の際の年齢制限はないが、スポーツくじや公営競技については購入時の年齢制限はある。と買う側はこの辺まででこれ以上は何もない。

 一方、プレーヤーの方についてはどうか?正直不明である、と言いようがない。旅費規程を見ると、一応、新幹線往復(グリーン車)、宿泊費は基本近距離でなければ前泊は出すよ、と言っている。しかし、これ以上は言ってない。正直、これだけで十分なの?と思っている。

 ほかのギャンブルとして公営競技があるけど、そのあたりの移動状況についてはどうなんだろうか?基本的に移動規定なんか聞いたことが無い。個別移動で、指定の時間までに到着すれば問題ないと認識している。
 ここからは特に競輪についてみていこうと思う。『前日検査』というものがあり、競輪の開催前日の指定の時間までに競輪場に到着し、自転車と選手の検査を行う必要がある。終わったらそのまま競輪場で寝泊まりする。いつ出れるかというと開催終了まで出れない。その間、スマホも没収されているため、何かつぶやくこともできない。

 競輪について書いたけど、実際、競馬でもボートレースもオートレースも似たような規定になっている。どうしてそこまで細かく設定されているか?答えは一つしかなく、「公平性」に尽きる。同じ条件で過ごすことで、競技、ひいてはギャンブルとしての公平性を担保するために、いちいち外部との接触を断つ動作が必要。今でこそそれなりに市民権を得られているが昔は「ギャンブル全廃」という人たちが多くいた。スポーツ振興くじも結構難産だったしね。

 さて、サッカーの場合、競技が先で後からくじの対象となったため、公営競技と大きく違い、調整ルームとか前日検査とかはない。とはいえそれなりの自主規制があるみたい。しかしながら、どのような内容なのかは公表されていない。ただ、常識的に考えて、出場メンバーの漏洩はアウトだろう。(DMで僕は出れないって送ってしまったため、いろいろと処分が下った。との記憶がある。)
 それは言わなくてもわかっているけど、案外調整ルーム的な『移動規制』っていうものが無いような気がしている。前述の通り、公正な競争を行うために指定時間までに宿泊所に入って、競馬以外なら機器の調整があるし、騎手ならば、体重の調整が必要あ場合だってあるだろう。しかし、競技者としての一番のメリットは「体調が整えられる」これが一番大きいのではないか?競馬については、騎手が前日に他場から移動は伴う場合もあるが、ほかの公営競技は少なくとも、宿舎に入ってからはイーブンの状況だ。

 2024年8月、サンフレッチェ広島-FC東京の試合に関して、広島へ向かうFC東京は、荒天(台風ではなく線状降水帯による大雨によるもの)で移動が難儀されていた。ほぼほぼ同じ状況になった京都の試合ではすぐに中止になったにもかかわらず、結果的には試合は強行された。後日、こういった意見書は出されるのも当然のことである。

 さすがに、競輪事業も抱えてる責任会社がそれなりに設計した案だとは思うけど、さすがにスポーツくじとしての当事者であることは記載できなかったのかな?と思っている。ただ、少なくともJリーグについてはそこまでのギャンブルに対する当事者意識っていうものが無いのかもしれない。それなりに支援金をもらっているのにね。
(もっとも、京都の中止については、JFAの関西の府県で構成される施設委員から「試合を行うなんてとんでもない」と、Jリーグ単体では反論もできない状況だった、と想像できるのだが。)

 ただ、この件で示してしまった不測の事態に対するギャンブルとしての当事者意識の無さはこの件単体でなく、ほかの領域にも及んでいるのではないか?と思う。

 次回で最後にするつもりだけど、今回の決定に対する決め方や、進めるにあたっての配慮やそのほか決めなきゃいけないことなどなど、やることはたくさんあるのに実際のところは…ということを話していきたい。

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