Jリーグの日程について考えてみたら(選手はロボット?編)

 前回はちょっとした読み物を書いたけど、ちょっとした復習から。
 端的に書けば、日程を無理して詰めれば、シーズン移行したうえで、ウインターブレークを確保しても、3週で7試合を何回かこなせば、日程的には何とかこなせそうだ(ACL参加組は知らん)、ということが分かった。

 では、実際にできるかどうかを考えてみた。まずは、食事について考えてみた。とはいっても、専門職じゃないので、まずは、こちらのサイトを参考にさせていただいた。あと、本当は必要な要素として、炭水化物・たんぱく質・ミネラルやビタミンなど細かに分析しなきゃならないが、一切合切省いているので、ご了承いただきたい。また、消費カロリーも物理法則と一緒で体重によっても変わってくるので、大体の目安ということで考えてもらいたい。

 まずは、試合の時にどれぐらい消費されるか?試合のポジションや出場時間にも左右するが、走るときは10キロ走るし、それなりの体のぶつかり合いも行うので、大体1300キロカロリーとさせていただいた。(試合で10メッツ、形式ばらない形で7メッツとこちらに書いてあるので、ウォームアップで20分、試合で90分としたら、体重70キロの場合だと1275キロカロリーとそれなりの計算ができた。)
 一方、練習では、試合ほど全力でないし、練習時間も長くやっているわけではないので、700キロカロリーとした。(4メッツのサーキットトレーニング30分の後、それなりの強度での練習(7メッツ)プレイした時間を60分とさせていただいた。)
 メッツって言葉をいきなり使ったが、メッツとは何ぞや?詳細はこちらに説明を丸投げしたい。(エクササイズガイド2006から読んで、そのあとに改訂版「身体活動のメッツ(METs)表」を見たほうがいいと思う)

 とりあえずこれで数値を決めた上で、

とその前に。

 何にもしなくても、生きていくために必要な栄養もある。体を維持するために必要な分は取らなければならない。ここでは3000キロカロリーとしましょう。

 では実際に、どのようなスケジュールで行われているかを考えてみよう。

 とはいっても、疫病にかこつけて非公開中心になったので、どんなメニューがあるか知らない。ましてや選手経験もないのでどんな感じで練習しているかもわからない。でも、回復→レベルアップ→相手対策→試合の流れはあると思う。それをもとにこんな感じじゃないか?ということで想像で組んでみた。

試合間のスケジュール

 試合が週末のみなら、基本的に日月で疲弊した体を回復し、火水でレベルアップ、木金で相手対策をして土曜日に試合をする、という一通りの流れができる。
 日常での食事に加えて、クラブハウスに着いて、おにぎりを食べてからミーティング参加→練習→回復食を食べて練習終了。おにぎり1個でも馬鹿にできません。これだけで250キロカロリーある。
 試合の日については、試合スケジュールから逆算してしっかりと食事をとる。試合前に果物やカステラで糖質や水分を取り、試合後にまずは軽く糖質補給をし、十分な回復食を食べる。それでも4300キロカロリーは…難しいだろうな。一般男性の適切な食事量は2200キロカロリー、ほぼほぼ2倍である。栄養素を無視すればこれを試してみる?(そんな奴はいないと思いたいが)

こんな食事はいけません!!

 実際には栄養素を考えながら取らないといけない。健康に支障のないレベルは前提として、余計な脂質は取るわけにもいかない。炭酸飲料なんかはおなかに溜まるのでそれなりの処置をしなきゃ飲んではならない。エス将までとは言わないけど、それなりに高い栄養素を効率的に取らなければ取り切れない。(エス将とは何ぞやと思った方はこちらを。)

 なので、日月で試合で疲弊した栄養を補給し、火水でレベルアップする。水曜のミニゲームでスキルや調子を確認し、次の試合の構想を決め、木金で次の試合の対策を行い、十分な準備をしてから試合に臨むことができる。

これが週2回試合があると…

 ところが、週2回試合がある場合は、そうは言ってられない。試合当日だけでは4300キロカロリーを食べるのはちょっと難しいと書いたけど、さすがに中2日や3日で回復させて、試合に出続けるのは難しい。実際には水曜の試合にはサブ中心で戦うことになる。水曜がカップ戦でそれなりにメンバーを変えても容認されるのならまだいいんだけど、リーグ戦中心となれば、どうしても変えられないメンバーも出てくる。何とか60分出して何とかしたとしても疲労はたまる。いつかそれが怪我につながる。

 結局、出場時間が短くなったり、怪我をして出場ができなければ給与にも影響が出てくる。今まで以上に選手の層が分厚くなければリーグやACLで勝ち抜くことが厳しい。でも選手層を厚くすると収入を増やさなきゃならないが平日開催が多くなる。多少増えても給与にも影響がかかる。それに、試合の質だってシーズン中のレベルアップにつながらないからチームとしての質が上がるとも思えない。今の考えでウインターブレークを確保したうえでシーズン移行したら、誰も得にならない、そんな気がする。
 かといって、ウインターブレーク無しで強硬しても地域格差が生まれるのでできるとは思ってない。結論として、シーズンは移行してはならないとの結論にならざるを得ない、というのが僕の中での結論。

 ところが、選手はロボットではなく人間である。だけでなくもう一つ重要な役割がある。これは次回にしようと思う。

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