Jリーグの日程について考えてみたら(3月開幕をするためには編)

 2025年のJリーグが開幕し、各所で試合が行われるようになったが、3月になっていない時期に3節消化してしまった。3月に入るといわゆる雪国でも開幕を迎えることになるが、当然除雪の問題が出てくる。

 そもそも、Jリーグのチーム運営は選手以外のスタッフはそんなに多くない認識でいる。なので、こういった処置に対しては外部委託かボランティアで補うことになる。ボランティア云々に関してはいったん置いておいて、単純にどれぐらい費用が掛かるのか?について考えてみたい。というか、左伴さん、雪かきに関する見積もり、当然想定でも計上しているんでしょうね?

 まずは、実際に雪かきをした2チームを比べてみると、ユンボの使用有無が大きく違う。富山の場合はユンボを使用せずに行っている。時間は?と確認したら、事前告知のページが見つかった。

 単純に3時間としよう。数字はいろいろブレているが、ここでは500人としよう。時給はどれぐらい?と考えると、1500円と計算しよう。(一応、富山県の最低賃金は998円。)子供もいるけど、子供にはそれ相当のものを渡す。開幕戦のチケットなり、金券なり渡せばいいと思う。競技場の使用料については、「代わりに整備するからタダでいいよね(強調)」で済ませばいいと仮定しよう。
 ざっと3時間働いたとして、合計225万円。このほかに、労働災害対策はしなきゃいけない。事前に駐車場の除雪をしなきゃならない。駐車場の除雪は管理者が行うとしても、ざっくり計算したところで、500万はかかってしまうんじゃないんだろうか?

 山形のケースでは写真にあるようにユンボを使っている。実際は有志で無償提供なんだろうけど、実際に見積もりに乗せてみよう。ユンボ2台とトラック1台見えている。ここで、ざっくりと見積もりを取ってみるとユンボは1台当たり12000円、トラックも同様とする。そうなると3台で36000円。午前午後で80人ほど集まっているので、1日あたり48万かかっている。合計55万ほどで済んでいてさすが何度も経験していると違うなぁ…とおもったら。

 全6日で行われているじゃない。そうなると見積もりが違ってくる。6日は重機を借りている。ただ、12回と思いきや、試合と重なる部分は実施しないというありがたい日程なので、10回と仮定しましょう。人件費は240万円、重機レンタルは216000円、合計260万。先ほどと同じように保険その他を考慮すると、やっぱり500万は見ておかないといけないだろう。

 雪の問題と言えば、こんなツイートをしていたのを思い出した。

 前回書いたように、雪の問題は新潟や富山・山形のような雪国だけの問題じゃないことを書いた。予報がズレて、そんなに雪害対策してない東海道新幹線が遅れ、山陰本線が止まり、亀岡へ行けなくなってしまった場合、多分浦和サポは騒動を起こしただろう。(これに関してはやってはいけないことだけど同情はする。)そうなると、シーズン移行の有無にかかわらず2月は試合できないんじゃないか?と思ってしまう。ただ、実際にはそんなことできないのは日程予想を実施した際に全チームシーズン開幕日と終幕日をできるだけ合わせることに注力した結果。3月開幕にしたら少なくともACLE/ACL2参加チームは、本番の強度で2試合行う必要がある。
 あとは、毎年払うお金が、雪国チーム対策でマイナスを減らすために補助金を出すのと、ACLE/ACL2参加チームに、戦ってもらうために選手の枠と補助金を出すのとどっちがいいかの比較になる。ACLサポート配分金は規定に書いてあるので、金額の増額に対してはそんなに障壁は高くない。一方、雪国チーム対策に関する補助については、現状は口約束だけでいろいろな決まり事を一から作らないといけないだろう。それに雪国チームの規定を考えると、北から札幌・秋田・山形・新潟・富山・金沢としても、果たしてそれで十分なのか?という議論は当然ある。また、荒天時の保証が欲しい、との声も当然上がってくるだろう。そうなると、荒天時試合開催補助金みたいな形で作るのが妥当と思う。オフィシャルパートナーである明治安田グループで保険を掛ければいいと思うし、商品アピールの点でも有益だと思う。

 さて、実際に2月開催を避けるためにはどうすればいいか?シーズン移行をしてしまったら、想定カレンダーを出した通り、2月初めから試合をしても何とか詰めた状態なので、2月の試合を行わないとしたら日程がパンクしてしまう。なので、以前提示した16チームにする案一択しかない。現行シーズンで行うとしたら、最大4試合後ろ倒しにしなきゃならないができなくはなさそう。当然、16チーム案にした場合の比較を行う必要もある。次回は、2月開催を避けるための日程を考えてみたいと思う。

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