新事業の5メソッド Day.7 最終回
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本日の内容
7-1. 新規事業計画のプレゼン方法、抑えておきたい3つのポイントとは?
7-2. アクションプラン作成の作成と実行・失敗しない3つのポイントとは?
7-3. 最後は熱量、絶対成功させる!!!
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【7-1】
新規事業計画のプレゼン方法、
抑えておきたい3つのポイントとは
前回までで、新規事業アイデアを計画に落とし込むベースが出来ました。
・新規事業のアイデア
・顧客価値・差別化
・ビジネスモデル
・マネタイズ
・キャッシュフロー
多くの企業では、新規事業の計画段階と実践段階では
担当セクションが違う、或いは、実践部隊で協調して
活動していくケースが多いと思います。
ここでまず必要になってくるのが、関係者を集めた
プレゼンテーションです。
ここで、如何に関係者に自分達の新規事業を認知してもらうか?
が勝負になってきます。
みなさんはプレゼンテーション得意でしょうか?
ここでは、プレゼンテーションで大事な3つのポイント
をお話したいと思います。
1つ目は、相手への興味付け
これは、Day2でお話した内容と共通する内容です。
「相手は、自分の興味があることしか聴けない」
ここを大前提にプレゼンテーションを組み立てる必要があります。
前回もお話した通り、経営層向けと現場の営業向けでは
プレゼンテーションの組み立ては変更する必要があります。
そして、相手への興味付けはプレゼンテーションの冒頭にやりましょう。
「これは、あなたへのプレゼンテーションですよ!」
そんなメッセージがないと、話しをきちんと聴いてもらえない
ケースがあります。
実際、私もプレゼンテーションを聴く機会がありますが、
最初の興味付けの有無で、中身の入り方が全く変わってきます。
最初に、「関係ない話だ」「何の話か分からん」
そう思われたらアウトです。
相手が聴かないのは自分の責任だ!
そう思って、相手への興味付けをまずやりましょう。
2つ目は、Agendaを必ず入れる
私は5分を超えるプレゼンテーションにはAgendaを必ずいれます。
新規事業のプレゼンが5分以内のケースはほぼないと思いますので、
必ずAgendaを入れるようにしましょう。
Agendaがないと困るのは、聴き手です。
相手がどんな順番でどんな内容を話すかを理解してないと、
途中で出てきた疑問を、いつ解消されるのか分からず、
いつ質問してよいかの判断もできません。
そうなると話している内容に集中することができず、
内容の理解の妨げになります。
最悪なのは、途中で質問を受けてプレゼンテーションの場が
乱れ、そこから発散した議論が始まったりすること。
そんなことを防止するためにも、Agendaを必ずいれ
聴き手に安心感を与えてくださいね。
3つ目は、簡潔に伝えること
話し手側の陥りやすい失敗として、多くを話してしまい
結局何を言いたかったか焦点がボケることです。
みなさんもそんな経験ありませんか?
気持ちはよくわかります。
「これまで調査した内容や、チームで作り上げた
ビジネスモデルを相手に知ってほしい。」
でも、相手はあなたと同じ熱量や、知識レベルで聴いていません。
余計な情報や、細かすぎる説明は逆効果なのです。
極力メッセージはシンプルにしましょう。
スライドや資料も、文字数を減らし
図、チャート、グラフを使い直観的にわかる
ものにしましょう。
文字だらけのスライドなんて、誰も読まないと
思って間違いありません。
ただ、相手からの質問に対応することは想定しなければいけません。
私は、必ずAppendix.欄を設けて、本論では伝えなかった部分の
質問がきた場合は、Appedix.の資料をつかい説明する様にしています。
*プレゼン慣れしている人であれば、
「この人、分かってるな!」と思ってくれます
本論はシンプルで分かりやすくメッセージを伝えましょう。
結局は、その方が間違いなく相手によく伝わります。
この3つのポイントを押さえて、プレゼンテーションに
挑みましょうね。
【7-2】
アクションプラン作成と実行
失敗しない3つのポイントとは?
続いてアクションプランです。
もし、新規事業企画と実践部隊が全く同じチーム編成であれば
キャッシュフロー設計が終了した時点で、即アクションプラン
作成に移行して問題ありません。
アクションプランを作成する上で、失敗しない3つの
ポイントがあります。
1つ目は、ガントチャート作成
これは、プロジェクトマネージメントのベースで
ご存じの方も多いと思います。
私がガントチャート作成する上で最低限必要な
3項目があるのでご紹介します。
・アクションの棚卸と担当者決め
・ゴールから逆算したスケジュール作成
・律速ポイントの見極め
その他にも新規事業企画内容によって、追加項目を
挿入して作成していくと良いでしょう。
ガントチャートを作成することで、全体スケジュールと
ゴールイメージを共有できます。
こうなると、担当者は「自分が足を引っ張りたくない」
という意識が働き、自分のアクションを期間内に
終わらせることに意識が向きます。
結果、プロジェクト遅延のリスクを低減できます。
非常に有効なツールですので、活用してみましょう。
2つ目は、セールスツールの整備
経験上、これは盲点になりやすいポイントです。
いざプロジェクトを開始し、顧客ヒアリングに行く段階で
プレゼン資料が用意されてない、或いはそのプレゼンができる
担当者が1名のみで、全く顧客訪問スケジュールと合致しない。
こんな悲惨な話が、実際起きたことがあります。
そして、プレゼンが上手く行った場合でも、
顧客が評価する製品やサービスが間に合ってなく
ずっと先の予定でしか対応できない。
結果、顧客タイミングと合致せず
チャンスを逃すことも経験しました。
必ずアクションプラン作成段階で
・プレゼン資料の整備
・プレゼン対応者の教育
・顧客評価キット
等の、セールスツールを用意、或いはスケジュール化しましょう。
スケジュール化する場合は、ガントチャートに追加するのが
良いと思います。
意外な盲点になりやすいので気をつけましょうね。
【7-3】
最後は熱量、絶対成功させる!!!
ここまで来たら、アクションプランに沿い活動していきます。
このまま成功まで突き進む!!
そうなれば最高なのですが、当初の計画通り
プロジェクトが成功することは、非常に残念ですが
ないでしょう。
私の経験では、計画通り進んだプロジェクトは皆無です。
プロジェクトの途中で、不測の事態は必ず発生するし、
想定していなかった課題も必ず出てきます。
そもそも新規事業なので、チームの誰もやったことがない事を
アクションしていくので、完璧な計画自体を作ること自体
出来ないと考えた方がよいと思います。
チームはその都度、修正や事業計画自体の見直しを
実施していきます。
注意しなければいけないのは、「関係性の構築」の
バッドサイクルに嵌らないようにすること。。
→【Day2】内容を参照してください。
関係性の構築のバッドサイクルをどの様に避けるか?
しかし、チームが苦境に立つと関係性への影響は
少なからず出てきます。
ここをどうやって乗り切るか?
未だプロジェクトが上手くいく可能性があると
考えるならば、最後は“熱量”です。
色んな回避方法があるかもしれませんが、
私の場合は経験上、これしかないという
“確信”があります。
最後は、人は理屈ではなく“感情”で判断します。
「コイツが言うならやってみよう!」
「そこまで言うならやってみよう!」
こう言わせる自分でありましょう!
そこまで信じられる事業計画を考えましょう!
最後に成功を収める人は、必ず「熱量」があります。
人は、その「熱量」にも引き付けられることを
忘れてはいけないと思います。
みなさんも「熱量」をもって、新規事業を創出しましょう。
本日の学びをまとめてみましょう。
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・相手に伝わるプレゼンには3つのコツがある
・失敗しないアクションプランの3項目
・最後の成功のカギは「熱量」
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お付き合い頂きありがとうございました。