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昼逃げ大作戦

昼逃げ大作戦開始。

キッチンに降りてみると、朝からホストマザーがいなかった。
冷蔵庫には、今夜の夜ご飯になるはずのご飯がもうあった。
食べ物に罪はない。
ありがたくタッパーに移し替えさせてもらった。
お金はもう払ってますし…!

いくら昼逃げでも、無言で去るわけにもいかない。
鍵も返さなきゃいけないし…
ホストマザーにはとりあえずメッセージを送っておいた。

急いでパッキングを終わらせて、急遽駆けつけてくれた友達と荷物を運び出した。
1人では絶対無理な量やったから、ほんまにありがたかった。

それでも重い。重過ぎて身長縮んだと思う。
私はいつミニマリストになれるんやろ。
しかも暑くて汗ダラダラ。
とはいえ雨よりはマシ!

やっと乗り込んだ地下鉄で後ろの席の人に現金があるか聞かれて、ないって答えたら私たちの真後ろの座席でマリファナを吸い始めた。

臭いし怖くてわざわざ車両を変えることになり、一回地下鉄から降りたらすぐ扉が閉まって別の車両に移れず、しかもその男性もその駅で降りた。
なんやねん!なんやねん…!

気を取り直して地下鉄とストリートカーを乗り継ぎ、無事に何とか友達の家まで辿り着いた。

ああ、勢いで本当に家を出てしまった。
友達が帰った後、そう思いながらタッパーに詰めて持ってきたホストマザーの最後のご飯をチンして食べた。
いつものようにめちゃくちゃ美味しかった。

シャワーを浴びてさっぱりした頃、ホストマザーからメッセージ。
「鍵は明日の12時に返しに来て」

やだなー。でも行くしかない。
さっさと返して帰ってこよう。
ほんで次の家を急いで探そう。

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つがみりな
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