通訳案内士試験、一般常識対策:市販の有望なテキストがなさげな話

通訳案内士試験のガイドライン変更により、一般常識の勉強を再び始めます。まずは、試験範囲の確認です。ガイドラインをチェック。

V.一般常識筆記試験について(1)試験方法・試験は、現代の日本の産業、経済、政治及び文化についての主要な事柄(日本と世界との関わりを含む。)のうち、外国人観光旅客の関心の強いものについての基礎的な知識(例えば、試験実施年度の前年度に発行された「観光白書」のうち、外国人観光旅客の誘客に効果的な主要施策及び旅行者の安全・安心確保に必要となる知識、並びに新聞(一般紙)の 1 面等で大きく取り上げられた時事問題等)を問うものとする。・試験の方式は、多肢選択式(マークシート方式)とする。・試験時間は 20 分とする。・試験の満点は、50 点とする。・問題の数は、20 問程度とする。(2)合否判定・合否判定は、原則として 30 点を合格基準点として行う。

まず観光白書をおさえろ、ということがわかりました。注意すべきは、試験実施年度の前年度発行の観光白書の中身が問われることです。なので2021年度の試験対策として、2020年度の観光白書を確認します。

観光白書を少しづつ読み進めていけば知識として身につくかもしれませんが、問題演習により理解を深めておきたいのです。何かよい参考書&問題集はないかと、ネットで探してみます。2021年以降の出版物に絞って探しました。通訳案内士の歴史、地理、一般常識の問題は難問奇問が多く、特に一般常識は試験の傾向が昨年ガラリと変ったためです。2020年以前に出版された問題集、参考書では今年以降の傾向をつかめないのです。

すると、唯一ひっかかるのが以下の書籍。第2版が2021年1月の出版です。楽天ポイントを使って楽天ブックスで購入しました。

こちらが目次です。おわかりいただけるでしょうか。一般常識のページは扉ページ含めてわずか16pです。観光動向と、国立公園、世界遺産のみです。

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これだけでは、昨年の傾向を踏まえた試験範囲は到底カバーできません。試しに2020年度の出題分野に照らし合わせてみると、23問中9問のみでした。つまり、この本をよく読んで、チェックテストも済ませました~ぐらいでは、試験問題の半分も解けません。おそらく、出題範囲が観光白書全体であることを理解していて、それをすべて取り込むと本のページが多くなりすぎるので、これしかページを割けなかったのでは、と推測しています。

ただ、この本の名誉のために書いておくと、実務の章はきれいにまとまっていてよいと思います(他の科目と違い出題傾向にぶれがないためでしょうけど)。歴史と地理についてはコメントはしません。

そんなわけで、一般常識対策として現状有効なのは「観光白書を深く読み込むこと」、これにつきると思います。

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