高松宮記念
・2016年からBコース開幕週で行われている。
(2020年はBコース開幕2週目だった。)
Bコース替わり初週となるため内枠有利はより顕著に出る。
・中京コースは3コーナー部分が外に膨らんだ形状になっており、内側の馬からするとコーナーのカーブがきつく外から馬が侵入してくる。
このため、外側の馬からすると、コーナーのカーブが緩くなり内の馬に突っ込む形になる。
こういった事象が起これば外枠の馬が台頭するということもなり得るコース形態ではある。
・中京コースは直線が長く、中山並みの直線急坂があるようなタフさが要求されるコース。
・2012年から新コースで開催されてからは良馬場、道悪と馬場傾向がよく変わっているレースとなっているが、近年の傾向から前半3F平均タイムは33.7、後半3F平均タイムは35.3と前傾ラップになるケースが多い。
(2020年モズスーパーフレアが勝った年は例年よりペースが流れなかったのと開幕2週目、重馬場とイレギュラーな年だった。)
・スタートしてから800mまで下り坂が続き、直線残り400mで急坂が待ち構えており更に残り200m長い直線を走る事となる。
テンが早くて追走力が必要だが、坂を上がってからの持続力とパワーを兼備している馬が望ましい。
特に持続力が問われる様になってきているので1400m以上でも勝ち上がっている様な馬が好ましい。
🐎血統
・ニジンスキー保持馬(持続力勝負に強い)
・ミスプロ系保持馬(追走力がある)
馬場改修後は上記血統保持馬の好走率高い。
・穴ならネヴァーベンド系保持馬
(瞬発力勝負には無縁でとにかくパワーやスタミナに特化しており道悪やハイペース時の消耗戦に強い)
ex ミルリーフ リヴァーマン ブレイヴェストローマン
◎ライトオンキュー
○レシステンシア
▲シャインガーネット
△グレナディアガーズ
△ロータスランド
△ダイアトニック
×トゥラヴェスーラ
×ナランフレグ
⭐︎エイティーンガール
◎ライトオンキューが今年も内枠入ってくれる事を願っていたので、昨年に引き続き最高の内枠引いてくれたのでまず好走するための第一段階クリア。
というのもこの馬も戦績を見ると、得意の時計の掛かる馬場や洋芝の場合は安定して走るものの、内枠引いた時好走、外枠引いた時凡走といった形でわかりやすく成績が出ている。
前走の京阪杯では58キロの斤量、阪神1200mの大外、高松宮記念で発症した鼻出血明け8ヶ月振りの実戦と条件的にはなかなか辛い条件だった。
そんな中でも勝ち馬から0.5秒差の7着なら走った方。
昨年の高松宮記念では人気の一角に推されたが17着と大敗。
ただこの時はレース中に鼻出血を発症していたという事で力を発揮できなかった。
昨年11月の京阪杯以来の出走となるが、鉄砲走らない馬じゃないし休み明け自体はそこまでマイナスに捉えなくて良い。
昨年高松宮記念の前哨戦シルクロードsでは57.5kg背負って良馬場ではあったがタフな馬場が合ったとはいえ外が効く馬場の中、内から来たのはこの馬のみで勝ったシヴァージとは斤量とコース取りの差があった。
土曜日は1日雨が降り日曜晴れたとしても時計の掛かる馬場になるだろう。
この馬向きの馬場になるはずだ。
中間は1週前坂路で猛時計。最終追い切りは馬なりながらも坂路で上々の時計を出しており調子自体は良い。
昨年の高松宮記念は隣にモズスーパーフレアがおり初角でモズスーパーフレアの方がスピードが速い分、若干挟まれる様な形になり思った様なポジションが取れなかったのもあったが、今年は内枠勢のメンバー見てもこの馬にとって並びは良いし、それに加え初ブリンカー着用効果で集中して走れれば好位イン4.5番手あたりから競馬できそうではないだろうか。
馬場が悪くなりそうで各ジョッキーが外の馬場の良い所に出していく中、ノリさんが1頭だけインをスルスル伸びてくる絵が目に浮かぶ。
絶好の4番枠、得意の時計の掛かる馬場を活かせれば、昨年より大きく人気が落ちて下から数える方が早いくらいの人気落ちなら絶好の狙い目だろう。
○レシステンシアは昨年高松宮記念2着馬。
昨年は武豊Jを鞍上でレース予定も怪我で急遽浜中Jを鞍上を迎えた中での1戦、在厩調整、大外枠と条件的にも不利な条件の中、重馬場でこれまでと一転し差して上がり3位の脚を使って2着と好走。
何が何でも逃げないといけないという馬ではなく、良く言えば競馬の内容に幅が出てきたし、悪く言えば加齢により1200だと忙しくなっているかもしれない。
ただ高松宮記念に関しては1400m以上でも走れるパワー、脚力を兼ね備えていないといけないレースであり且つ土曜日の雨により時計の掛かる馬場になれば余計に1400m以上で走ってきた経験、馬力が必要になる。
3歳時は極悪馬場の中、デアリングタクトと戦った桜花賞を筆頭にここまでハイレベルな戦いを毎回続けて経験し好走しており、牝馬ながらタイトなローテの中でも頑張って走れているメンタルの強い牝馬で、稍重以上では馬券を外していない。
Bコース替わり開幕週で競馬できるのもこの馬に向きそうだ。
枠も7番枠と無難な枠に入ったし、スローの瞬発力勝負になると上がりの速い馬にやられてしまう可能性はあるが、まずそんなに極端にスローになる事はないだろうから展開面でも今回、特に左右される様な事はなさそう。
タフな競馬には強いダイワメジャー産駒の牝馬でガサはあるし母系はフランス牝系、母母父ポリグロートはフランス中距離G1勝ちやフランスダービー2着などフランスで実績のある馬で2012年フランスでリーディングサイアーにもなった種牡馬。
産駒にはオルフェーヴルを凱旋門賞で破ったソレミアがいるフランス血統馬。
母父デインヒルダンサーはデインヒルの系統で底力勝負になった時に強いセントサイモンの血を持っているのも良いし、好走血統であるニジンスキーがあるのも良い。
昨年香港スプリント以来にはなるが、しがらき帰りでローテも悪くないし大きく崩れる事はないだろうと思う。
▲シャインガーネットの前走シルクロードsは大外スタートも初角で鞍上が上手く内に入れて絶好位で競馬させた鞍上のナイス騎乗もあり直線では外のレジェーロがバテた狭いスペースに馬も反応し鞍上も上手く誘導して馬場の良い所を通って2着と好走。
今回、3番枠のこの上ない絶好枠を引き馬の並び的にも前走の様に馬を前に置いて壁を作りながら道中運べそうな枠からのスタートになったし、時計が速くなるとどうかも時計が掛かりそうな馬場になりそうなので、馬場悪化も苦にしない馬なので前走に引き続き好走出来そうな条件である事は確かだ。
中京コースは相性良いし6着に負けた昨年セントウルsは上位勢が強かったのとこの馬にしては綺麗な馬場すぎて時計が早いといった内容だった。
今回もG1の強いメンバー相手に太刀打ちできるとしたら必須となるにはやはり少しでも時計の掛かる馬場になる事。
それ自体は今回叶いそう。
前走から天栄帰りで、1週前の追い切りでは大外回って素晴らしい動きで最終追い切りに注目していたが、その最終追い切りでも南Wを単走で抜群の動き。
ローテも良いし、おそらく調子は凄く良いのではないだろうか。
元々デビューしてからレースセンス自体はある馬だし、スタートが悪い馬ではないが鞍上がスタート上手くないので、スタートが上手くない鞍上が集中してスタート決めれば好走条件自体は整っているので今の状態の良さと枠、馬場を活かして競馬できればメンバーは強いが十分馬券圏内まである。
母父ゴーンウエストでミスプロ系の追走力があり兄弟にダート重賞勝ちがあるアドマイヤサガスなどがいる血統で兄弟の走りっぷりなどからどことなくダートっぽい母系とこの馬自身合わなかったが、ダート経験なども活かす事のできそうな条件ではあるので一発勝ち負けとまでは言わないものの十分G1でも今回好走のチャンスとなると思う。
△グレナディアガーズに今回本当は本命を打ちたかった。
1週前の馬体の立ち写真では綺麗に銭形が浮き上がっており素晴らしい馬体が目立ち非常に魅力的な充実した馬体を誇り、1週前のCWの動きは唸るような手応えの追い切りで物凄い動きを披露。
最終追い切りでも坂路を単走でパワフルな走りを披露しており、阪神カップ以来の出走となるが休み明け緒戦を得意とする厩舎らしく仕上げに関しては何の問題もなさそう。
フランケル産駒でこの厩舎だし詰めて使うよりかフレッシュな状態で走れる方がむしろ良いだろう。
初めての1200mとなるが気性や血統的にも問題なさそうだし、馬場が渋ったとしても母はアメリカのダートスプリントG1勝ち馬だしこなせると思う。
評価を下げた理由は18番という枠を引いてしまった事とレシステンシアが無難な枠に入ってしまった事で人気馬の中ならレシステンシアを上に上げざるを得ないという中でこの枠順に入ってしまった以上、オッズ妙味を求めた上でハイリスクローリターンなので止むを得ず評価を泣く泣く落としざるを得ないという結論に至った。
もう2つ内にいればとは思うがフルゲートの大外18番は痛い。
ピンク帽で好走した馬はいるが18番引いて好走した馬は2012年改修後、3着にも
なった事がなく好走馬は0。
2015年、同じく18番引いて1番人気に支持されたストレイトガールも13着と敗れており人気背負ってこの条件となると不利と言わざるを得ない。
ここは来られたら馬の力がやはりあったと割り切って来たらしゃあないというスタンスでヒモに留めておく。
△ロータスガーデンは前走京都牝馬sを勝って自身重賞2勝目、今回継続騎乗となる
岩田望来Jに初重賞勝利をプレゼント。
この馬も今回、初の1200m戦となり更なる距離短縮でこの辺りの対応がカギにはなるが、重賞2つ勝っている事、ここまでマイル戦を中心に走ってきた経験や土曜の雨で馬場悪化が叶いそうで時計が掛かる馬場になりそうなのはこの馬にとってはプラス材料。
前付けできるし器用な馬ではないのでコーナーを複数回らないといけないコースや高速馬場は合わないので前走から更なる距離短縮はカギになるものの、Bコース替わり、時計が掛かる馬場が味方して他馬が馬場苦にする様であればチャンスあるのではないだろうか。
好走血統であるニジンスキーのクロスを持ち合わせており持続力勝負には長けている。
1200mは忙しい気はするが、馬場と血統背景から人気面を考慮すれば押さえておいても良い1頭だと思う。
△ダイアトニックは前走阪急杯を勝って復活の狼煙を上げた。
一昨年は重馬場の中、内を立ち回って直線クリノガウディーの斜行に合い繰り上がりの3着と好走したがこの不利がなくても普通に好走していただろう。
この馬の好走パターンとしては内枠引いて内々をロスなく運ぶ競馬が好走パターンなだけに少し外めの枠に入ったのはどうか。
スワンsで大外枠から大外一気決めた事のあるが、この時は鞍上ガシガシ追う系のスミヨンJ鞍上だったし、ダイアトニック自身の持ち味と鞍上岩田Jの手腕からしても内枠から内捌いて競馬するのがベスト。
なので如何に道中どこで内に入れれるかどうかという面から乗り難しい枠に入ったのは確か。
最終追い切りでは坂路でやや右に張る面を見せながらの走りで頭も若干高い走りではあったが追い切りの履歴自体は順調だし7歳を迎え重厚感が出てきた馬体で本来ならば良馬場で走れた方が条件的には良さそうだが、今のデキなら一昨年重馬場でも好走していた様に馬場苦にせず走れるのではないか。
何にせよ14番という枠順からの立ち回り方が上手くいくかどうか。
×トゥラヴェスーラは前走、昨年5月の京王杯以来の出走となったが最内枠から器用に内捌いて追い込んできて2着と好走。
この馬の持ち味を遺憾なく発揮したレースだった。
前走の様な競馬がこの馬の好走パターンで良馬場で内枠引いてロスなく立ち回りたい馬だ。
陣営からは道悪は苦にしないとのコメントはあるが、稍重以上は0.0.0.6と大きく負けている訳ではないものの結果が出ていないのは事実。
昨年の高松宮記念は今年と同枠順から外を猛然と追い込んできて4着と好走したので昨年の様な競馬ができればという見方ができるかもしれないが、内枠からせこく競馬する方が良いし良馬場の方が良い。
陣営から内枠すぎない方が良いとのコメントが出ており、これまた見解と伴うが、これまでの好走条件からも内、良馬場の方が良い。
Bコース替わりで比較的馬場が傷んでいない所に出してコース取りできそうな枠からのスタートではあるものの、馬場が合っているかどうかは疑問。
追い切りのパターンとしては前走と同じ様に1週前に坂路で好時計をマークし最終追い切りは軽めではあるが程よく負荷がかかっており前走の方が状態は良さそうではあるが、デキが落ちている様な感じは見受けられない。
馬場と枠がカギも3着の押さえなら。
中京の馬場向いているナランフレグ、左回りどうかも道悪でエイティーンガールまで。
買い目
ワイド
4-7 本線
4-2.3.9.12.13.14.18