21歳までコーヒーを一滴も飲んだことなかった男が、遂にコーヒーの焙煎を始めた話
2018年10月15日。
友人とともに、株式会社アカイノロシを設立。
コーヒーの事業を始めてから早一年半が過ぎた。
これまで、少しでも生産現場から近い場所にいたいとの思いから、焙煎はコーヒーのイロハを教えていただいたamano coffee roastersさんに委託していた。
しかし、今後の新たな展開に向けて自分でも焙煎のスキルを身に着けたいということ。そして、コロナを経てコーヒーというものは商品の品質だけではなく、作り手の想いやバックグラウンドがリンクしやすい「ヒト消費」の傾向が強い商品であると感じたことから、自分たちで焙煎することがより商品の魅力が伝わるのではないかと感じ、最近は付きっ切りで焙煎の指導をしていただいている。
↓こちらでも「ヒト消費」のお話や、今後の展望について語っています。
21歳までコーヒーを一滴も飲んだことなかった男は、遂に焙煎の世界にまで足を踏み入れることとなった。
焙煎を習い始めてから、焙煎は「豆との会話」と感じるようになった。
コーヒー豆を味わうには必ず焙煎をしなければならない。焙煎の過程で起こる様々な化学反応によって、私たちが思い浮かべるコーヒーの味わいは作られる。
もちろん豆の中で行われる反応なので、すべてを目で見ることはできないが、豆の色の変化やハゼなど目や耳で感じられる変化もある。
この変化が産地や生産方法によって全く違うのだ。例えば、アカイノロシで扱うタイ・チャーリー農園は豆が硬く、ハゼの際に「バチバチ」と大きな音がする。そして、じっくりと火を入れて深めに焙煎してあげると豆のしわが良く伸びて、ふっくらとした仕上がりになる。
まだまだ駆け出しで、これから勉強していかなければならないこともたくさんあるが、何回か焙煎させていただいただけでこれだけの気づきがあった。
焙煎中に色の変化やハゼなど、焙煎のヒントを豆は教えてくれる。その変化に気づき、火力やダンパーを調節しベストの状態に焼き上げる。
まさに、豆とのキャッチボールが大切なんだろうと思う。
もっともっと様々な種類の豆や焙煎度合いを経験し、それぞれの豆が発するメッセージの意味をまずは理解できるように。そして、理解したうえでそのタイミングで適切な処置がとれるように。
奥深い焙煎の世界への旅は始まったばかりだ。
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アカイノロシがタイ北部まで直接足を運びお届けするコーヒー。
現在は私三輪が焙煎させていただいたコーヒーをお届けしています。
from seed to cup(種からカップまで)をすべて手掛けるコーヒーです。
ぜひ味わってみて下さい。オンラインショップはこちら↓
https://akahinoroshi.com