孤独の人

内発的からくるものであれば一人でやった方がいいということを前に書きましたが、今回はもう少し「孤独」のメリットについて書いていこうと思います。

基本的に内向的で一人を好む人は「気を遣う」人が多いかと思います。

自分もその一人であり、大人数はもちろん一対一のご飯とかでもだいぶ気を遣います。

また、自分の行動を一つひとつ確認しますから気が休まらないことが多いので、目の前にあることに集中できなくなくなってしまうことも少なくありません。

でもこれは人の気持ちが分かるということであり、頭の良さの証拠でもあるんです。

ちょっとイマイチ何言っているか分からないという声もありそうなので、少し説明していきます。

まず、人の気持ちがわかるのは外交的な人に比べて「自尊心が低い」ことが理由として挙げられます。

自分に自信がある「自尊心高めの」人っておおよそ自分が正しいと思っている人が多いです。

そのため人の話をさほど聞かないし、場合によっては相手を非難することもあります。

この逆に自尊心低めの内向的な人は相手を傷付けるようなことは言いませんし、「自分は未熟なんだ」と思うから人にアドバイスを求めます。

また、相手の痛みもわかるからその人の気持ちに共感することもできます。

なんだか、ぜひともお友達になりたいくらいの人ですね。

また、最近仕事ができる人であるかどうかを図る「EQ」が高い人とも言えますので、これだけでも頭が良い人と呼んでもうそではありませんよね。

なお、EQっていうのは人の感情を理解し、共感できる指標みたいなもので採用する企業によってはIQよりも重視されているものです。

機会があればEQのことも書いていこうと思います。

すいません。話がそれてしまいましたので、戻していきます。

一人→クリエイティブ

新しいアイディアは一人で考えた方がよいと言いますが、ここで内向的な人が持つ脳の働きを少し説明します。

・クリエティブな力を発揮する「デフォルトネットワーク」(無意識のときに働く脳回路のこと)
・理性や集中力をコントロールする「エグゼクティブネットワーク」(何か夢中になって作業に打ち込むときに働く脳回路のこと)

一人になると主にこの2つが活発に働いていきます。

なお、一方が働くと片方が休みますので、交互に働いていくようなイメージです

また、この2つだけでなく、そのほかのネットワークをつないでいる「サライアンスネットワーク」というのも活発になります。

つまり、頭の中にある様々なネットワークが刺激されて活発になるので、グループで活動する外交的な人よりも頭をフル活用しているっていうことになるんですね。

頭を使っていれば自然といいアイディアや効率の良い方法も浮かんでくる可能性も高まっていくことでしょう。

さらにもう一つ、内発的動機からくる行動の方が外発的動機からくるものよりもやる気が持続し、目に見えるような報酬も入らないんです。

もともと持っている欲求なので、そもそも尽きることがないガソリンで動いているようなもの。

一方、外発的なものは定期的にガス欠を起こしてしまう燃費の悪い車ですから、随時補給しなきゃいけません。

これが有名なアンダーマイニング効果ってやつですね。

しかも面白いことに、内発的なものにご褒美を与えてしまうと逆にこのアンダーマイニング効果を引き起こしてしまうんです。

元々はエネルギー入らずコスパの良い車だったのに、余計なガソリンを入れることでたちまち劣化してしまうというものなんです。

だからこそ、自分の欲求が内発的なものか、それとも外発的なものかを知らなきゃいけないんですよね。

もし、「最近やる気が出ない…」と悩んでいるのならもしかしたら逆のこをしてしまっているかもしれません。

もし良かったら一度振り返ってみるのもいいかもしれません。

今回も最後まで読んでいただきありがとうございました。

次回もよろしくお願いいたします

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