2023/10/03 帰り道クライシス

アホみたいに疲れた。

内定式のため、2泊3日で福岡に来ていた。元々一人で向かう予定だったが、娘の新天地が気になって仕方がない上ちょっと旅行もしたい両親が「一緒に福岡に行く」と言う。仕方がないので車に乗ってきた両親と熊本で合流し、一緒に福岡へ向かった。私としては宿泊費や飲食費、また交通費も往復で2,000円ほどカットできるためラッキーである。

昨日内定式が終わり、今日はもう帰るくらいしか予定は無い。せっかくなのでと動物園に立ち寄った。福岡の動物園にはコツメカワウソがいる。コツメカワウソに会いに行き、普通に動物園を楽しんでから帰ることにした。

親は地元に、私は鹿児島に帰る。それぞれの帰り道に至る分かれ道は熊本県の八代にあるため、私は八代で親の車を降り、そこから電車に乗って帰ることになった。

乗ったのは「肥薩おれんじ鉄道」。熊本の八代〜鹿児島の川内を繋ぐ私鉄だ。
以前から気になっていた路線だった。名前が可愛いし、なんか観光列車っぽいし。思いがけず乗れるなんてラッキー！ なんてことを思っていたら、どうやら川内まで3時間ほどかかるらしい。まあ始点から終点まで乗ることになるし、仕方がないか。

にしても不安になる路線だな。
全く知らない土地、全く知らない駅名、寂れた駅舎や待合室が続く。おそらく長時間の乗車を想定されていないのか、椅子もぺちゃんこでお尻がとにかく痛い。

しかし時折見える景色は綺麗で、そのたびに少し嬉しくなった。綺麗な海とオレンジ色の雲に、「おれんじ鉄道」の所以の影がちらつく。

なんとか川内駅に到着し、最寄りに行くためのJRに乗り換える。もう後は電車に揺られているだけで目的地に着くから楽なものである。

まあ着かなかったんですけど。

田舎の電車は基本単線だ。そのため辺境になると電車は一方通行のまま車庫に戻ることはなく、折り返して逆走し、反対方向へと向かうのだ。そうしないと路線を確保できない。そのため、案内には無い乗り換えが発生したりする。変なバグが起こるのだ。
田舎の電車に乗った経験の無い人にとってはなかなか理解しづらいシステムだと思うが、とにかく「ぼーっと電車に乗ってたら目的地に着かない」という事態が割としょっちゅう起こる。田舎だと。

私はぼーっと電車に乗っていたので、バグ乗り換えのタイミングを2回逃していたらしい。本来降りて乗り換えるべき駅から、3駅近く逆走していた。

と、いうことに気付くのがありえなく遅かった。車内の電光案内板に「この電車は〇〇行きです」と知らない駅名が表示されていたのに、「え〜？でも最寄りに行くって案内アプリは言ってたよ〜？」と完全無視し、その後にようやく逆走していることに気付いた。あれ？この駅さっき通ったくない？ 通っていたのである。

とにかく降りなければ！！ と、どこの駅なのかも確認せず慌てて駅を降りた。Googleに聞けばあと7分で最寄り行きの電車が来るらしい。良かった！ 安堵しながらホームの椅子に腰を下ろす。

7分経っても電車が来ない。
電車が来ないというか、誰もいない。無人駅で電車を待っているのも私だけ。というかここがどこなのかも分からない。周りには何があるんですか？

不安すぎてインスタにこんなストーリーを投稿する始末である。でも見てほしい、この写真。辺境すぎる。目視で見るともっと暗いです。

待てど暮らせど電車が来ない。
到着予定時刻からはもう7分が経過しており、全身から滝のような汗が流れ始めた。ついでに腹も減った。

もう終わりだ。ホテルでも探すか……。そう思った時、踏切の音が聞こえた。

10分遅れて電車がやってきた。
電車の姿を見た時、なんかもう、泣くかと思った。

そんなこんなで、到着予定時間から1時間半遅れてようやく帰宅。観たい映画があったためレイトショーでも観に行くか！と思っていたが、とてもじゃないが観に行ける体力じゃない。そそくさ真っ直ぐ帰った。

もう寝ます。大阪に行く飛行機を逃してからしばらく交通のミスはしていなかったのに、なんだかどっと疲れてしまった。あ〜あ。

と、思ったら先月頭に行った中部国際空港で搭乗チケットを紛失したことを思い出した。
ついでにこの前福岡に行った時に高速バスのチケットを紛失したのも思い出した。

もうこりごりだ〜！！😭