2/7 深夜のぼやき 友人のこと
高校時代の友人と通話した。1時間40分弱。
めちゃくちゃ精神的に良かったので、忘れないうちに雑感を書き留めておきたい。いつもより記録の色が強いです。
就活、何かしてる? と聞くと「何もしてない」と返ってきたのがきっかけだった。マジで?
私の周りにも「何もしてない」人はいっぱいいる。けれどそれはあくまで自称であって、実際にはインターンに行ったり勉強をしたりESを書いたりと案外いろいろやっている。「何もしてない」は信用ならない言葉だということを、私は中学の定期テスト前の頃から学び続けてきた。
友人は「何もしてない」と言う。私はびっくりした。
今までこの人から「何もしてない」という言葉をあまり聞いたことがなかったからだ。
友人は楽観的、というかものに対してあまりこだわりがないタイプの人間だ。分かりやすい性格をしているため、変な忖度とかをしない。友達として付き合うにはめちゃくちゃありがたいなと思う。
だからこそ「(実は何かしてるけど)何もしてないよ」という回りくどいコミュニケーションも、友人との間にあまり記憶がなかったのだ。
聞くと本当に何もしてなかった。
マジで何もしてなかった。
本当に安心した、こんなに何もしてない人いるんだ! と思った。
それで、私はちょっと焦りすぎてたのかもしれないなぁ、と思えた。
私は去年に大きく体を壊してしまい、しばらく何にも手につかないし何もできない時があった。
常に頭を不安と希死念慮が覆って、外出することはおろか水を飲みに立ち上がることすら億劫。毎日アホみたいな高熱が出て、このままでいいのかと不安で仕方なかった。
※通院したり薬を飲んだりして治療し今は健康的に生活している。
そんな体調を整えるため休息を取り、ようやく社会活動に復帰しようとした時。やはりどうにも世界と自分のチューニングが合わず、また生活がままならなくなりそうな気配を感じてオエッとなっていた時に、久々に話した高校時代の人間がこの友人だった。
オエッとなっている真っ只中で、上手くまとまらない私の話をちゃんと聞いてくれる、それだけでありがたかった。
「無理だけはしなさんな」と言われた。本当にそうだな……と思ったら、少し楽になった。
「無理しない」なんて、それまではたくさんの人にさまざまな場面で言われていたのに、そしてそれを「それができたら苦労しね〜〜!!」と思っていたのに。当たり前のことがびっくりするくらいスッと頭に入ってきて、逆になんか面白かった。
「どうにかなるよ、死にはしないでしょ。いや死ぬのかな? 何もしてなかったら」
友人は就活のことをこれくらいのテンションで話していた。軽かった。
真剣な声で「死ぬのかな?」と言うので、私も「いや死にはしないでしょ。大丈夫だよ」と返す。すると、ぽん、と胸につっかえていたものが取れたような気がした。思えば自分の進路について「大丈夫でしょ」なんて楽観的なことを言ったのは初めてのことだった。
友人と話すたびに、自分が本当に求めていた言葉というのは案外どこに隠れているのか分からないもんだなぁと思う。そしてそれを上手く引き出すことができる奴もいるもんだなぁと思う。凄いことだ。私も誰かにとってそんな存在になれているのだろうか。
死ぬこと以外かすり傷という言葉はあまり好きではない。けど、まあ就活ミスっても死にはしないし。なんとかなるか。無責任な思考の放棄は良くないけれど、心を楽にするための逃げ道はあった方がいい。
電話を切る前に、友人がめちゃくちゃ「とにかく健康じゃないとね」「体には気をつけて」とものすごく念押ししていた。マジでその通りだと思う。体に気をつけるなんて当たり前のことだけど、マジでその通りだと思う。
そういえば私が本当に体調を崩してしまった時に逃げ道をくれたのもこの友人だったな。めちゃくちゃありがてー。