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#本庄照擬態杯 #失格作品 #本庄分家になりたかった人生だった

こんにちは、つこです
傷心のまま、とり急ぎこちらの記事を書いています


みなさま、

#匿名短文おバカ上司企画

をご存じでしょうか

1,000〜2,000字でおバカな上司を描け!

匿名状態で作品を掲載し、読者様の投票でナンバーワンおバカ上司作品を決めよう、という企画です。

https://kakuyomu.jp/works/16818093085544010627/episodes/16818093085544016646

いつもの匿名短文企画です
しかし、今回はひとあじ違います
なんと、あの 本庄照さん に擬態する、

#本庄照擬態杯

 が同時開催されるというのです……!!!!!

小説家になろう様にて定期的に行われている『書き出し祭り』や、書き出し祭りの上位入賞者だけが参加できる『書き出しコロシアム』にて、最近毎回、「この作品は本庄氏の作品に違いない!」といった話題が持ち上がることを受け、当企画のテーマを募集しているマシュマロにとある投稿がありました。

『みんながあまりにも本庄さんを特定するので、その知識を持ち寄ってブラッシュアップする本庄さん擬態杯なんていかがでしょう』と。

速攻で本庄氏に相談しました。
二秒で開催が決定しました。

https://kakuyomu.jp/works/16818093085544010627/episodes/16818093085545386540

出るよね、そりゃ

本庄照さんはですね、わたしの恩人でして
ご本人はもう覚えていらっしゃらないかもしれませんが(たぶん五年くらい前)、わたしに字下げの概念と適切な漢字を用いること等、今考えると「探さないでください」とつぶやいてご町内のウォーキングに出たくなるようなことを教えてくださり、文章の基礎を据えてくださった方なのです
ときおり極稀に、読者さまから「読みやすいです」という感想をいただくことがあるのですが、
わたしの文章の根底を作ったのは本庄さんだった!!!!!
ということで、みなさまご周知いただけますと幸甚です
本当にありがとうございます、感謝しております
しかし、ネタがないとてもこまった
迫りくる締め切り
そこで目に入ったのが次のツイートでした

はい、このネタわかった人手をあげてーノ

1-01 東京因習村大学
 研究費不正で研究室が消え失せ、卒業論文の目処が立たなくなってしまった屋敷やしき蛍ほたるは、なんとか卒業をもぎ取るべく、研究室を移籍することを決意した。
 新しい研究室の教授である空路木憐博士は、いわゆる因習村の当事者を集めて研究し、因習村に介入さえしては論文を出しまくり、陰口を叩かれる民俗学者だった。その研究スタイルについていけないまま、屋敷は空路木研の噂を思い出す。
 因習村の文化に土足で踏み込む空路木研は、陰でこう囁かれていた。
 東京因習村大学の空路木研と──。

https://ncode.syosetu.com/n6955jk/2/

第二十二回 書き出し祭り の、本庄さんの参加作品のネタです!!!!

ひ ら め い た !!!!!

空路木教授がおバカ上司か? と言われると違うとは思うんですが、ここはわたしの企画参加のために忍んでいただいて(ごめんね教授)、とりあえず妄想しました
折しもツイッターでは『祠を壊しちゃったうっかりさん』ミームがTLを席捲しており、わたしもどうにかのっかりたかった
先の本庄さんのツイートもその流れにのったものです
そして次のツイート

本庄分家という甘美なパワーワード

わたしも本庄分家になりたい……!!!!!

で、書きました

「屋敷く~ん、祠壊したことある? 今から壊すんだけど来ない? 恵良兄弟も来るって~」

 スマホから響いた声に、先日卒業論文がおしゃか(﹅﹅﹅﹅)になった屋敷(やしき)蛍(ほたる)は、げんなりと眉を顰めた。その声が現在自分の生殺与奪権を持つ空路木(うつろぎ)憐(あはれ)教授のものだったからだ。
 卒論を指導者の助けを借りず調えるにはあまりに時間が足りない。民俗学者の空路木教授の研究室は、屋敷の専門分野とも近い。彼が屋敷を研究室に入れたいと申し出てくれた時は……いや、多く語るのはやめておこう。なんにせよ、屋敷は卒論のために彼ら(﹅﹅)と共に週明けにフィールドワークへ出る矢先だったし、大方その準備を終えたところでもあった。なので、彼自身はいつでも動ける状態だったのだ。

 向かう場所へは「恵良兄弟」と呼ばれた双子の先輩たちも呼ばれたらしい。彼らは修士二年と言っていたから、空路木との付き合いも長いのだろう。いや、話によると空路木は自分の研究のために、その対象となる村や双子の子供たちと昔からコンタクトを取って来たらしい。よって、あの三人はきっと自分が考えるよりも長く深い絆があるに違いないと、屋敷はふと思った。それが良い事なのかは、判断を着けかねた。
 しかし、もしかしたら、自分もそう(﹅﹅)だったかもしれないのだ。いや、すでにこうして空路木の術策に嵌り、空路木研に所属している時点でそう(﹅﹅)なのだろうか。考えて、屋敷
東京因習村大学・野外研究・1
は少し、身震いした。

 空路木教授は得体が知れない。そして、あの双子の先輩たちはもっとだ。未だに付き合い方がよくわからない。双子としてそこに存在しているのに、生まれた村の風習で一人の人間として育てられたとのことだった。屋敷にはそれが理解できなかったし、心のどこかで理解したくないとも感じている。
 そして、その気持ちこそが、自分をここ(﹅﹅)に留めるものとなり得ると感じていた。

 **

 JR中央線に乗って五十分。そこから乗り換えて四十分。下車してからは二時間に一本のバスに頼って現地へ向かう。祠がありそうな「因習村」としては、東京の最寄りとも言えそうな場所だった。だから本命のフィールドワークを控えている状態でも呼ばれたのだろう。教授から「自力でおいで」と言われても、まあこんなもんか、と思えた。その時は。
 村の玄関だとされる山道の入り口には「ようこそ」と書かれた朽ちた看板がある。しかし、実際の村の名前は記されていない。なぜか屋敷も村名を教えてはもらえず、降りるべきバス停と座標を教えてもらえただけだ。バスの運転手は、屋敷がそこで降りる姿
東京因習村大学・野外研究・2
と山道へ反れて行く様子をじっと観察してから発進した。

「……どんだけ! 登れば! いいんだ、よっ!」

 悪態をついても聞く者もなし。屋敷はどんどん急勾配となっていく坂を、時折地面に手を着きながら進んだ。もう一時間近くを坂道に費やしている。スマホの電波は切れたり入ったりで、時間を確認できるだけでもありがたい。空路木教授はどうやって電話をかけて来たのだろう。

「あ~、屋敷くん。こっちだよ」

 突然声をかけられて屋敷は飛び上がらんばかりに驚いた。振り返ると、ちょうど通り過ぎたばかりの地点の茂みから、空路木が首を出してこちらへ手招きをしている。

「……驚かせないでくださいよ」
「いやあ、あんなに驚いてくれるなんて。じっと待っていた甲斐があるってもんだよ」

 人が悪いことをさらりと言いつつ空路木は茂みの奥へと消えて行く。屋敷は慌ててそ
東京因習村大学・野外研究・3
の後を追った。

 **

 野草を掻き分ける必要があったのは最初だけで、すぐに踏み固められた山道になった。平らな道が愛惜しいと思えるくらいに、屋敷は疲れていた。こんな山奥に宿なんていう贅沢なものは求めていないが、できることならどこかで座るなり横になるなりしたい。なにせ、数日分の着替えや必要と思える道具を詰め込んだリュックでやってきたのだ。しかし空路木がいそいそと屋敷を案内したのは民家でも宿でもなく、ひときわ人気のない場所にある崩れた社だった。

「恵良君たちもさっき着いたんだよ。今、村長に壊す許可を貰いに行ってる。すぐに来てくれて良かった! じゃないと待ちくたびれて一人で壊しちゃうところだった」

 壊す許可を取れたから僕達を呼んだのでは? という言葉も咄嗟に出ないくらいに疲れていて、とりあえず屋敷はリュックを下ろして地面に置く。空路木はいそいそと社の折れた柱などをより分けていた。
東京因習村大学・野外研究・4
「――教授、村長が、今は日廻りが悪いと……」

 そう言いながら恵良兄弟のどちらかがやって来た。そっくりなので見分けることはできないのだが、それが喜ばれるのも変な気持ちになる。後からやって来たもう一人が屋敷へ「ああ、来たんだね」と言って笑った。

「教授! 触っちゃだめだって!」

 屋敷が声を張り上げて言ったが、空路木はどこ吹く風だった。そして満面の笑みで振り返り、言ったのだ。その手に締縄の紙垂れと思しき物を持ちながら。

「……取れちゃった。まずいかな?」

 リン、と鈴の音が一つ聞こえた。
東京因習村大学・野外研究・5

たのしかった……
夕食後の服薬で眠気のピークを迎え、最後のページを書き終える前に寝落ちそうになりながら書きました
よってあんまり文体を擬態できていないことはご容赦いただきたい
そして、提出
が、しかし

失格でした……

理由は簡単なことです

おひとり様完全新作1作品のみ受け付けます。
匿名企画であるという性質上、既存作品のスピンオフ等は禁止です。

https://kakuyomu.jp/works/16818093085544010627/episodes/16818093085544016646

規約違反でございました…………

企画主催・運営をしてくださっている南雲さん、本当に申し訳ありませんでした……
締め切り間際だというのに問題作を投稿してしまい、大いに苦悩させてしまいました……反省……

全面的にわたしがわるいですが(真顔)
ちゃんと規約読めよ、という話しですね、本当にすみません……

楽しく読んでくれたって……!!!!!
南雲さん、すき!!!!!

そして、本庄さんから

こう言っていただけたため、公開させていただきました
おかげさまでつつがなく第二の人生へ向かえます、ありがとうございます……!!!!!

そして……!!!!!

ぎゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

公式からイラストが…………!!!!!!!!

本庄さんによる東京因習村大学・野外研究のイラスト。山間部の木が茂る中に社があり、そこに続く階段に空路木教授が座り、恵良兄弟二人がそれぞれ微笑み立っている。屋敷は不安そうな表情でこちらを振り返っている。
本庄さんによる東京因習村大学・野外研究のイラスト
本庄さんによる東京因習村大学・野外研究のイラスト、二枚目。恵良兄弟のうち『顔に出やすい逝一郎』が腕でバツ印を作り「日のめぐりが悪いのでNGだそうです」と言っている。『一応焦ってはいる空路木教授』が「……日廻りが悪いのはたぶん言い訳だから平気だよ。少なくとも40年前にはこの村の日廻りの計算方法は変わってるしね」と言っている。
本庄さんによる東京因習村大学・野外研究のイラスト、二枚目
もうひとりの逝一郎が屋敷へ「屋敷くん、半袖はダメだよ。ダニに刺されて変なウィルスかかって死ぬよ」「割とマジで」と指摘している場面。地元には刺されて死ぬダニなどいなかった屋敷が「え?」とびっくりしている。
本庄さんによる東京因習村大学・野外研究のイラスト、三枚目

思い残すことはなにもありません
みなさん、いままで本当にありがとうございました
公式からの是認……それすなわち魂の浄化
つこは生まれ変わります 美しく生まれ変わります さようなら

ちなみに公式に認めてもらえた設定です

ドヤァ
書いたったでええええええええ!!!!!!!
公式お墨付き解像度やでえええええええええ!!!!!!!!
うれしいうれしい、わたしの中の、恵良兄弟はなんだかんだべたべたしてないんじゃないか説が立証された
そして空路木教授の携帯はゴツいイメージ
さらに屋敷くんがわたし好みでめっちゃうれしい
そしてカラーですよみなさん、ご覧になりました!?!?!?
ちょっと聞いてくださいまし、なんと四人の公式イラストをカラーで、それに小噺までふたつもいただいたんですのよ奥様!!!!!!
すげええええええええええええええええええ
やったあああああああああああああああああ

本当にありがとうございました

こうしてわたしの本庄杯は始まらずに終わったのです
とりわけ主催の南雲さんには、心からのお詫びと感謝を届けたい、らゔゅーん!!!!!
まだまだ企画は始まったばかりです
わたしのこのnoteで企画を知った読者さんたちも、ぜひ足を運んでみてください

一作2000文字程度と読みやすいですよ
わたしもまったり拝読します
心から反省するとともに、書いてよかった……!!! と思えたのでした
ありがとう、本庄さん、南雲さん……!!!!

参加できなかったのにたのしかった!!!!!
ありがとうございました!!!!!

18:35追記

仲間がいたwwww

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