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森山裕衆議院議員が自民党の幹事長に就任
令和6年10月1日に発足した石破内閣。ここ鹿児島4区(霧島市を含む大隅半島と熊毛郡(種子島、屋久島))選出の森山裕衆議院議員が自民党の幹事長に就任した。
森山氏は、鹿屋市に生まれ、働きながら高校の夜間部に通い、鹿児島市議、参議院、そして、2004年に税調のドンと言われた山中貞則氏の死去に伴い衆議院へのくら替えという経歴の持ち主だ。多くの政治家が世襲議員である現在において、いわゆる苦労人の政治家として自民党のナンバー2の幹事長にまで上り詰めたのは、戦後生まれの政治家では野中広務の他にはおそらくいないのではないか。この点だけをとっても山中貞則、二階堂進にならぶ鹿児島の歴史に残る政治家になったと言ってもいいと私は思うのだがいかがだろうか。(さすがに大久保利通は外しますが)
自民党を日頃から支持しているかどうかは関係なく、鹿児島県選出の議員として自民党の幹事長に就任したことをそれなりに大きく報道してもいいと思うのだが、そのような雰囲気はあまり見られない。就任を報じた地元の南日本新聞の9月29日の一面トップは県内の路線バスの維持が困難というもので、森山氏の党幹事長就任はいわゆるカタと言われるトップの次に位置するものだった。路線バスの問題も大事かもしれないが、このニュースよりトップで報じるようなこととは思えない。
考えられる可能性は3つあると思う。1つ目は新聞報道にはそれなりに色がある。例えば、今回の裏金議員の問題を朝日は「裏金」と表現しているが、日経、産経、読売は「不記載議員」という表現を主に使っていて、南日本新聞は「裏金」側だということ。2つ目は、あまり言いたくはないが大隅半島からの選出だからこの扱いという可能性も少しだけあるのではと個人的には思う。(詳しくは誌面もないし面倒くさい問題なのでここではここまで)最後の3つ目に、ただ単にこういう政治的な話題はハレーションも大きいので、あまり触れないでおこうということではないか。
それなりに妥当性のある理由は1か3だろう。日頃から選挙があると「投票にいこう!」と声高にさけぶのに党派性と事なかれ主義なら、それも空々しく聞こえるのは私だけだろうか。
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