Silver Threads and Golden Needles 歌詞と対訳

楽曲について

Silver Threads and Golden Needles / written by Dick Reynolds and Jack Rhodes
リンダ・ロンシュタットの歌唱で有名なカントリーの古典ですが、初出は1956年のワンダ・ジャクソン版。リンダ版はじめ多くのカヴァー・バージョンはヴァースとコーラスが1つずつしかないシンプルなものですが、オリジナルのワンダ版は2ndヴァースがあり、今回はその版を参照しました。

曲を聴く前にイメージしたいこと

敬虔な南部女性が、富と名声を持った都会の男に嫁ぐ。でも彼は浮気者で、金さえあれば女は幸せだと思っていて、女は愛の無い生活は耐えきれないと訴える。
現代はともかく、1950年代はまだまだアメリカでも女性の立場は低かったのでしょうか。アメリカ特有の持つ者と持たざる者の格差も価値観の違いをもたらしているように思えます。
2ndヴァースは宗教色が強いこともあり、カヴァーの際にカットされたのかも。歌も時代によって変わっていくものなのですね。まあこんな男はいつの時代でも居そうなもんですが……それではどうぞ!

歌詞と対訳

I don't want your lonely mansions with a tear in every ROOM
豪華なお屋敷なんて要らない どの部屋も涙に満ちてるから
I just want the love you promised beneath the halo'd MOON
私が欲しいのは 白虹の元であなたが誓ったあの愛だけ
But you think I should be happy with your money and your NAME
あなたは自分の富と名声さえあれば 私は幸せだと思ってる
And pretend that I don't notice while you play your cheatin' GAME
でもあなたの浮気を 私は気付かないふりをしているのよ

[Chorus]
Silver threads and golden needles can’t patch up this heart of MINE
銀の糸と金の針でも このハートの綻びは繕えない
And I dare not drown my sorrows in the warm glow of your WINE
そんな生ぬるい高級ワインじゃ 私の悲しみは鎮まらない
You can't buy my love with money 'cause I never was that KIND
私の愛は金では買えないし そもそも売るような女じゃない
Silver threads and golden needles can’t patch up this heart of MINE
銀の糸と金の針でも このハートの綻びは繕えない

I grew up in in faded gingham where love is a sacred thing
ボロを身に纏っても 愛は神聖だと教わってきた私
You grew up in silk and satin where love is a passin' game
あなたは絹とサテンで着飾って 愛はただの暇つぶし
I know now you never loved me and I know I was the FOOL
つまりあなたは私を愛していない 私が愚か者だったわ
To think your pride would let you live by the golden RULE
あなたはプライドが高いから それなりに聖書の教えを守ってくれると思ってた

[Chorus] 繰り返し

  • halo'd moon……月が暈(かさ)をかぶっている状態。ちょっと幻想的な感じで月暈(つきかさ・つきがさ・げつうん)と言うみたいですが、白虹(しろにじ)と言う別名もあるらしく、語感が良いので採用しました。てか、英語の翻訳って日本語の勉強にもなりますね!

  • golden rule……直訳するといわゆる「黄金律」ですがもうちょいググってみると聖書用語のようですね。「何事でも人々からしてほしいと望むことは、人々にもそのとおりにせよ」〈マタイによる福音書・七〉をさす、とのこと。

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