![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69153242/rectangle_large_type_2_db37a1a92cd122b9fefda5ce59ea8428.png?width=1200)
ホカオネオネ・スピードゴート4 レビュー
手元に2足のホカオネオネ・スピードゴート4があります。一見ただの色違い。赤紐は2021年11月の公式のブラックフライデーセールで14,630円(以降価格は全て税込)。定価は20,900円。
黄紐は年末に地元のゼビオで12,720円(税込)。後者はちゃっかりGORE-TEX仕様です。定価は24,200円。ホカオネのシューズって基本的に高めの設定だと思いますが、GORE-TEXでアウトソールがビブラム。1万円ちょいは安いと思いました。
11月のブラックフライデーの時は「2022年春が訪れたら、トレイルランニングに挑戦しよう!」と思っていたので、ルックスが気に入っていてずっと気になっていたノーマル仕様のスピードゴート4を。年末には「ここは北海道。そして真冬。ローカットで気軽に、そして容易に履けて、かつ防水で、圧雪路や凍結路で滑らすに歩けるシューズが欲しい」と思っていたところにスペシャルプライスに出会ってしまったので「スピードゴート4×2⁉︎」という躊躇が一瞬頭をよぎったものの即レジに向かっていました。ちなみに昨年の冬に「冬履として」買ったのはこちら。
![](https://assets.st-note.com/img/1641256859778-0B656ymMJh.jpg?width=1200)
そう、脱ぎ履きの度に紐を結んだり解いたりするのが少し面倒くなってたんです(冬靴として買ったものの、春夏秋と登山に大活躍し図らずもオールシーズン履き続けることになりました)。ドカ雪が降ったり、自宅の雪かきの時はこいつを履きます。良いモノなんですよ、本当に。
さて、前置きが長くなりましたがレビューしていきます。
1 ディテール
![](https://assets.st-note.com/img/1641258242091-yWFfXGqQoa.jpg?width=1200)
差し色の違い以外見分けつかないですね。見分けがつかないのに、ノーマルは「ビュービュー風を通し」、GORE-TEXは「防風性があり、結果としてノーマルよりは暖かく感じる」と言ったところ。GORE-TEXについての詳細はこちらを。
![](https://assets.st-note.com/img/1641282610832-7pz9DI1jf9.jpg?width=1200)
上は”HOKA”のロゴが目立つノーマル。下はブラックのミッドソールにブラック印字で、むしろ差し色のGORE-TEXの方が目立つ。個人的にはビジカジでもイケるかな、というくらい。どんな服装してても馴染みます。
![](https://assets.st-note.com/img/1641282860669-MRqGbcu043.jpg?width=1200)
このシューズ、どちらの仕様もタンがとっても薄い。GORE-TEXの方は浸水しないようにブーティーな構造になっています。
![](https://assets.st-note.com/img/1641282995632-jqrGRKVV5h.jpg?width=1200)
個人的に唯一の欠点だと思う踵の反射材にプリントされたマーク。スピード(speed)ゴート(goat)。そう、ゴートとは「ヤギ」。
ヤギの顔を"S"と"G"でシンボリックに。どうにかならなかったんかなぁ…。
重さはゴア仕様の方が若干重たい感じ。本当若干。
2 サイズ感
ネット上でレビューを探すと、ホカオネのフラッグシップであるボンダイやクリフトンと比べてかなり件数が少ないのですが、「小さめ」というキーワードが出てきます。「小さめ」には色々な意味があると思いますが、私はいつも通りのサイズで全く問題ありませんでした。想像するに、このシューズのフィット感は「かなり強め」なので、甲高幅広傾向の強い方には「小さめ」となるのかもしれません。私はこのフィット感がなかったら、山中の悪路も、積雪路も凍結路も不安定で歩けないと感じます。必要かつ心地よいフィット感です。ボンダイシリーズにも同様の感触を感じています。クリフトンはフィット感緩め、ひたすら甘やかされる感じです。
3 冬道でメガグリップは滑るのか(実証)
![](https://assets.st-note.com/img/1641284021781-djXrUJ6VmR.jpg?width=1200)
目詰まりして滑る?日常的に雪国に暮らしていて考えたこともなかったのですが、私はむしろ「舗装路ですぐに摩耗で凹凸が無くなってしまいそう」と心配になりました。実際の冬道を歩いてみました。気温はマイナス7度。当然雪はサラサラのパウダースノーです。
![](https://assets.st-note.com/img/1641284272568-obH6OxgpKm.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1641284362374-gEnYu0VnSC.jpg?width=1200)
正直気にすることが何にもないです。明らかに普通のスニーカーのような溝を切っただけのソールよりは歩きやすいです。乾燥路と全く同じ速度で歩くことができました。歩きやすさの理由は
・メタロッカー(ゆりかご)構造。厚底であればあるほど効果大。
・ロードモデルよりも密度や弾力のあるクッション
によるものが大きいと思います。私はクリフトンとボンダイでホカオネデビューをしたのですが、これらは「ふわふわ」。スティンソンやスピードゴートは「ボムボム」。思うに山中のゴツゴツした岩場をふわふわなクッションでは歩けません。後者は「鎧(アーマー)」も兼ねたクッションなのだと思います。冬道を滑らないように歩く秘訣は歩き方、足の運び方なのです。溝なしの革底ならさすがに無理ですが、雪国の人って大概の靴で滑らないように歩いてしまうんじゃないかと思います。
![](https://assets.st-note.com/img/1641284854780-qX0FOPDlnL.jpg?width=1200)
少し気温の高い日に改めて。プラス1度。ベタ雪です。目詰まりってこういうことか?うーん特に歩きづらいとか滑るとか感じませんでした。いつも通り踏み出す一歩一歩が気持ちよく楽しいホカオネのシューズ。
あー。欠点がもうひとつありました。
それもかなり重大なやつです。
ホカオネの靴以外、履けなくなるんです。
全く後悔していませんし、私の普段の運動や山登りといった活動に欠かせないホカオネのシューズ。履いたことがない「あなた」に是非履いて欲しい。