2019.03.10 - ようやく訪れた平穏な日常に関して
この2週間。平均の睡眠時間が4時間を切っておりました。就寝時間は平均すると深夜2時半。起床時間は6時半でした。この2週間、何を食べたかもほとんど覚えてないですし、何度終電後のタクシーで帰ったかも分かりません。
タクシーで帰り、家でシャワーを浴び、1時間ほど仮眠を取って、またタクシーに乗り、会社に行くということも。
首に激痛を感じ、出社と同時に自分で救急車を呼んで、病院に運ばれたこともありました。
深夜の首都高をタクシーで滑走しながら、東京タワーを眺めて、それっぽい雰囲気を出すためにフラワーカンパニーズの「深夜高速」をイヤホン越しに大音量で流したことも、1度や2度ではありません。(笑)
月60時間というボーダー
以前、こんなニュースが話題になりました。
残業時間月60時間を超えると、幸福度が上がってしまうという一種の生存戦略としての麻痺症状。私も漏れなくその症状が出ており、辛いと感じたことはありませんでした。
今年に入って立てた目標の中に「ハードワークをする」というものがあって、それが幸いしたのかもしれません。
ただ、こういう働き方を短期間であれ経験したことで分かったことは、本当にこんな働き方をすべきではない。ということが半分。
そして、たまに(本当にたまに)こういったハードワークをする瞬間があっても良いかもしれない。ということが半分です。
こういった経験はきっと若いうちしかできないことかもしれませんが、私が今回特に感じたことは「燃え尽きずに働く方法を身につける」ということの重要性です。
こういった働き方は、やらされ仕事であれば確実に精神に支障をきたします。しかし、責任感と当事者意識(実際当事者として動くこと)で、自分事として捉えることができるため、熱心に働くことができました。
その中でも、身をもって痛感したことが3つありました。
1.時間は有限であるということ
2.人間関係がとても重要であるということ
3.物事はトレードオフで成り立つことが多いということ
1.時間は有限であるということ
これは、当たり前といえば当たり前なのですが、人は「時間」に対して非常に甘い考えを持っています。
例えば、5分間集中できる環境にあるにも関わらず「たった5分で何ができるんだ」と思いがちですし、逆に6時間もの時間があったら「6時間もあればなんとかなるだろう」と思ってしまいます。
しかし、そのどちらも認識が大きく誤っていて、たった5分でも集中すれば非常に多くの成果を上げる(あるいは成果に結びつく)行動ができます。逆に「6時間もある」と思い込んで取り組んだことは、当初考えていた「6時間で挙げられると思っていた成果」よりも遥かに少ないことが分かります。
とにかく、この辺りの時間に対する誤った認識をしてしまっているということです。
これを正確に判断できる人を、人は「仕事ができる」と言うのでしょうが、これは仕事だけでなく、人生において非常に大切な要素でもあると思いました。
何も予定がない休日に、あれもやろうこれもやろうと思って意気込んだものの、結果的にほとんど思ってた通りの休日を過ごせなかった。ということは誰しもあると思いますし、仮に土曜日にそういう日を過ごしてしまったとして、明ける日曜日には改善するぞ!と意気込むものの、土曜日と同じような過ごし方をしてしまうなんてこと、心当たりがあるでしょう。
この感覚が、「時間は有限であるということ」を明確に把握することの大切さで、実際に身をもってそれを体感できたのは大きかった。
2.人間関係がとても重要であるということ
人は本能として、集団に所属して生きようとする生き物です。「他人は他人、自分は自分」などと、少し斜に構えて自分のことだけに邁進しようと思っていても、周りとの調和が取れていないと、大半の人は精神的にどこか不安になってしまい、実際の仕事に取り組んでいる間も、脳は知らずしらずのうちに不安を抱え、大きな負荷がかかってしまいます。
結果、人間関係からくるストレスが重なって、精神的に辛くなり「燃え尽き」が起こってしまうと思うのです。
自分が成果を出せるような、環境作りはとても大切で、それは家庭でも、恋人との関係でも同じです。全力で取り組むことができる環境を、自分の手で作り出す必要がありますし、そうするために、常に人に感謝して、感謝を伝えることがその1歩となりえる気がしてなりませんでした。
3.物事のほとんどは、トレードオフで成り立つということ
トレードオフというのは、一方を追求すれば他方を犠牲にせざるを得ないという状態・関係のことです。これはすべての物事に当てはまることですし、何かをするということは、何かをしないということ。ということになります。
私は今回のハードワークをしている間、好きな読書もランニングもテレビもアニメも文章を書くことも、全てをせずに、ただただ本当に仕事だけしていました。そうでもしないとどうにもならなかったという、自分の実力不足でもありますが、もう、本当に仕事しかしていなかった。
本当は、仕事も趣味も両立できることが素敵です。理想はそうですし、私もこれからはそういうことを実現していきたいと心から思っています。
という形で、今回のハードワークで、心が燃え尽きないように働くことができて、乗り越えることができて、本当に良かった。
そして「働き方改革」や、こういった働き方を「悪」とする時代の中で、こういう働き方を実践できたことも、一つヒントになったと思います。
これから、もっともっとホワイトに働くことを理想として、それに向けて努力するつもりですが、「ブラックを知らぬホワイト」なんて、私は個人的にはあまり好きではないので。
最後になりましたが、とにかく、何かに熱中する時は一度限界の限界まで行ってみること。そして、その限界に向かう道中では「絶対に燃え尽きない工夫」だけは怠らないこと。
良い2週間だったと思います。
そんな中、この土日は本当に平穏なお休みで、久しぶりに本を読むことができました。本当に、久しぶりに本が読めて、良かった。こうやって何かを吸収する時間、もっと大切にすべきと、心の底から実感しております。