なす

『NASU本 前田高志のデザイン』制作の裏側 第8回 ツチダマミ

オンラインサロン「前田デザイン室」で日夜制作が進められてきた『NASU本 前田高志のデザイン』、通称「NASU本(ナスボン)」。このnoteは、その制作に携わったクリエイターたちの活動の記録を、前田デザイン室公式noteのマガジンに集約していく形で公開する連載企画です!

第8回は、私、ツチダマミがお届けします。

ふざけた写真ですみません…。

グラフィックデザイナー&ゆる絵描きです。
前田デザイン室には昨年4月入室。今年3月から運営チームに入りました。


手を挙げるまで

NASU本は最初、「前田案内」という名前が付いていました。

室長が任天堂時代に手がけたワークのひとつ”任天堂案内”を思い起こさせる、「前田案内」というネーミング。もう、ガチ度伝わるじゃないですか。そして前田案内にまつわる室長のツイートの、ひとつひとつの力強いことったら。めっちゃワクワク!

反面。「前田さんの集大成という場所に、自分が手を挙げていいのか」という迷いが。本格始動前の声かけに、私は手を挙げられずにいました。
デザイナー希望の方は既にたくさんいらっしゃいました。手が足りないということはなさそう、今回は応援でいいか。皆さんの声を読みながら何日も過ぎました。
でも、
挙げなかったらきっと後悔する。
いや絶対後悔すると思って、締切ギリギリで結局手を挙げました。


パート決め

担当ページを決めるzoomミーティングの日。私はタイミングよく参加できまして、ありがたいことに第1希望がそのまま通りました。
いつもそうなんですが、前田デザイン室は、「これやりたい!」っていう声をとても尊重してくださいます。今回も、

手挙げただけ「全部やっていいよ」ってなりそうな勢い、笑。
デザイナー希望の方が多かったので、結局その場、私の担当はひとつで収まりましたが。
こういう、気持ちを最大限汲んでくださる優しい進め方が、嬉しい。


データつくり

デザイン担当たちのミッションは、
「室長のこれまでのワークを、ナス形のページにレイアウトすること」。
素材はそのままに、室長の仕事を見せる!そして魅せる!変な形のページの中に!(←これがまたミソ)
レイアウトするための室長データは、各デザイン担当、生々しい状態をそのままダウンロードしてお預かりしました。

室長が制作されたaiデータを、自分のPCで開いて触れちゃうんですよ!!!
尊敬するデザイナーさんがいたとして、その方のデータを自分のパソコンでいじるとか、普通できるわけないじゃないですか!?もう大興奮でした。

さすがの室長でも恥ずかしいものなんですね。いや、恥ずかしいか…。
「有難や〜!!」と拝む気持ちでデータをご開帳致しました。

この経験はまさに、前田デザイン室ならではの醍醐味
いやぁー、ウハウハ。


完成するまで

デザインは今回、2度の全体提出がありました。そこから先は、ブラッシュアップ期間。アートディレクターのかなえさんと室長が検討し、担当さんに直接修正をお願いするケース、かなえさんや室長が直接修正を加えていくケースなど、この期間の過ごし方は担当さんによって異なりました。
私の場合、2度目の提出から先は前田室長が手掛けられましたので、自分がデータを触ることは以降ありませんでした。

右上画像が、自分の担当ページ4見開きのうちの、ひとつ。
前田室長がブラッシュアップを重ねられた完成形です。
(告知用に工夫が加わっておりますが)

自分が出した初稿〜第2稿から、
大変身!しております

作ったものが、その後変更になる可能性もあることは、事前に伝えらていました。
「前田高志のデザイン」の本ですから、正解は”前田高志”の中にあります。なので、「変わっちゃった…」と落ち込む気持ちは起こりません。
自分の提出したものが、室長のデザインを無下にしてしまったのではないか?という心配と、生かす形で提案できなかった自分に対して悔しい気持ちは、正直残ります。でもそれ以上に、自分にとって学びが大きく、貴重な経験だったことは間違いありません。

た、だ。
途中、デザイン担当がいないページにヘルプ要請(前デ用語で「ヘルピング」)が出て、結局私もうひとつページを受け持つことになりました。(出しゃばり過ぎ!)。そちらは、8〜9割、自分がレイアウトしたそのままが最終形に。それはそれで嬉しく、ちょっぴりホッとしてる部分があります。

デザイナーというポジションを作り、担当ページを分けることで、自分のワークをどう調理されてしまうかわからない状況…
大切な自分のデータを、そのままメンバーと共有して…

室長の、前田デザイン室メンバーに対する「信頼」が、何より感動でした。

今回、関わらせていただいてよかったです。
ありがとうございました。


リッツ隊長

NASU本制作全体でいいますと、私の担当はもうひとつあります。
2月に行われた制作発表会にてリッツパーティの取り仕切り、通称「リッツ隊長」に任命授かりました。

2月某日、夜。
NASU本の仕様決定やクラファン設計のためのzoomミーティングが開かれました。
室内共有のzoom(通称アトリエ)で行われていることは、基本的に誰が参加しても良いので。NASU本に興味津々の私は、その日もROM(顔・声出さず聞くだけ)で参加していました。

「普段の定例会は、飲食は各自 自由に持ってきてもらうけど。制作発表会はわざわざ来ていただくのだから、何かこちらから振る舞いたい」
編集長浜田綾さんの言葉から、話題は懇親会のアイディアへ。軽い食事といえば、パッと思いつくのがリッツパーティ。経験したことはないのに、なぜか画がすぐ浮かぶ、リッツパーティ。TVCMの力恐るべし。

私は、コメントで茶々入れながらその会話を楽しんでいたのですが。
あれっ?
聞いてるうち、気がついたら私が担当になっていた、笑!
その時の室長のひと言を、今でもよく覚えております。

料理部門苦手で、美味しそうな組み合わせとか思いつかないのが若干不安でしたけど。
「この人ならやってくれんじゃない?」って室長や綾さんに思ってもらえたことが素直にとても嬉しかったので、喜んで隊長引き受けました。ビシッ。

かもゆうこちゃんが相談に乗ってくれたり、買い出しほとんど行ってくれたりして、隊長ホント助かりました。むしろかもちゃん隊長じゃね?くらいの鮮やかな仕切り。

相談した日の夜に来たメッセ。
ツチダ、隊長とはマジ名ばかり!?

かもちゃんが優秀過ぎて、ツチダは最早ヒマに。
お買いもの行ってくれてるあいだ、私はお家で内職することにしました。

(半分に広げたビスケットと重ねたスライスチーズで取り急ぎ作った試作。もちろん撮影後はスタッフがおいしくいただきました。)

2/25、制作発表会当日にできたプレートがこちら。

おかげさまで、好評でございました!
盛付や具材調達など当日皆さまにお手伝いいただき、無事、リッツ隊長は責任を果たすことができました。
皆さま、その節はありがとうございました!

(リッツプレートと前田室長!)

この日にスタートしたクラファン、残された時間も少なくなり、いよいよカウントダウンに入りましたね…しみじみ。

この記事で、書籍の魅力をお伝えできたかはどうか謎ですが…
NASU本は、最高の一冊間違いないです。
ぜひ、ご支援お願いします。

■『NASU本 前田高志のデザイン』クラウドファンディングサイト


それぞれの立場から綴られる、制作の裏側note。
ぜひ、ほかの回も読んでいただけたら嬉しいです。
■『NASU本 前田高志のデザイン』制作の裏側


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