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中小企業家同友会の概要と特徴


中小企業家同友会は、中小企業経営者が集まり、経営に関する悩みを共有し、互いに学び合うことを目的とした団体です。
全国各地に支部があり、地域密着型の活動を行っています。
会員になると各都道府県単位で構成される中小企業家同友会に所属し、地域単位で開かれる「例会」を軸に活動します。
「例会」は会員の生の経営体験報告を聞き、話し合うというスタイルが一般的です。この他、経営指針の確立や合同で行う求人活動、社員教育に関する取組など様々な課題を解決するための活動を行っています。

特徴

  • 会員の主体性: 会員が主体となり、例会での発表や議論を通じて、経営に関する知見を深めます。

  • 多様な業種: 様々な業種の中小企業経営者が集まるため、多角的な視点から経営課題を検討できます。

  • 人脈形成: 会員同士の交流を通じて、幅広い人脈を築くことができます。

  • 地域貢献: 地域経済の発展に貢献することを目指し、地域社会との連携を深めています。

わかりやすく言うと、経営者が集まって例会での発表者の悩みについて、参加者全員でベストな答えを考えましょうという会です。
そのため、例会時には各参加者が討論するために小グループに分かれます。ここは参加者と会場の広さ等により人数が決まるため、参加者が多い例会であれば8人程度、少ない例会であれば5人程度に設定されることが多いです。ちなみに、私が過去参加した中で一番大きな例会は川崎で行われた記念例会で参加者の数は200人程度であったことを記憶しております。
※この時のテーブル人数が8人でした

活動内容

  • 例会: 会員の経営体験発表や事例研究などを通じて、経営に関する知識やノウハウを共有します。

  • 研修会: 経営に関する専門知識やスキルを習得するための研修会を開催します。

  • 視察: 先進的な企業を視察し、経営に関するヒントを得ます。

  • 地域貢献活動: ボランティア活動や地域イベントへの参加など、地域社会への貢献活動を行います。

入会すると、会員は必ず都道府県単位で構成される中小企業家同友会に所属し、地域単位で構成される支部に所属します。
基本的には会社や事務所の所在地の存するところになりますが、紹介者がいる場合や特別な理由があれば、所在地以外の都道府県や支部に所属することも認められています。
※基本は初参加した例会の支部に所属することが多いです。

中小企業家同友会への入会と活動

入会方法

  • 紹介: 会員の紹介を受けることが一般的です。

  • 入会説明会: 入会説明会に参加し、会の趣旨や活動内容について理解を深めます。

活動の仕方

  • 例会参加: 定期的に開催される例会に参加し、他の会員と交流を深めます。

  • 委員会活動: 興味のある委員会に参加し、会の運営に携わります。

  • 研修会参加: 研修会に参加し、専門知識やスキルを習得します。

会の趣旨である「経営者の悩みにこたえ、共に解決するための集い」ということから、会自体が会員同士のビジネスを積極的に推奨する団体ではありません。
ただ、私の所属している神奈川県中小企業家同友会たま田園支部においては、1年に1回ですが会員のビジネスアピール交流会が開催されており、そこでは自身の事業内容や強み等を積極的に話す機会があります。
しかし、原則として通常の例会には、このような制度はありません。

中小企業家同友会のメリットとデメリット

メリット

  • 経営に関する悩みを共有し、解決策を見つけることができる

  • 多様な人脈を築くことができる

  • 経営に関する知識やスキルを向上させることができる

  • 地域社会への貢献ができる

  • 比較的安価な会費で利用できる

デメリット

  • ビジネスの成果を直接的に得られるとは限らない

  • 委員会活動など、一定の活動が求められる

  • 他のビジネス団体と比較して、ビジネスチャンスが少ない可能性がある

中小企業家同友会の良いところは
①事務局という組織があり、例会開催に伴う手配等をして下さる専属の方が所属しており、事務局の方が会場の手配や参加者の確認などを行ってくれるので、BNIのようにすべてを会員が準備をする必要がありません。

②全国どこかの支部に所属すれば、日本全国どこの例会にも追加費用無しで参加をすることが可能です。これは守成クラブのバッジ制度と比べると大変ありがたいシステムとなっております。(守成クラブは誰か一人を入会させないと、自分の所属会場以外の参加は不可)

③月会費が7,000円程度とビジネス団体としては格安で、例会参加費用は無料。(※懇親会費は別途で各回5,000円程度はかかる)

④一番良いのは、経営上での悩みを、周囲の経営者全員が考えてくれる(もちろん士業やコンサルタント業の方も多く在籍)ので月会費をコンサルタント料と考えると、格安で外部コンサルタントを受けることが出来る
という点が挙げられます。

一方のデメリットとしては
①ビジネスという部分に特化している団体ではないので、会員間でビジネスが発展する可能性がBNIや守成クラブといったビジネスを前面に押し出している団体と比べると低い。

②運営方針や例会発表者を決める役割の幹事という役職があり、幹事をされる方は運営に関する負担がゼロではない。

③幹事に就任した場合、所属する都道府県主催のイベント(カンファレンスや入会セミナー)に参加しなければならない場合がある。
ということが挙げられます。

なお、中小企業家同友会の例会は、基本的に例会終了後には懇親会(飲み会)が同時に開かれます。この懇親会に参加した方が、参加者の仕事や人となりがよくわかりますので、参加することを推奨します。

まとめ

中小企業家同友会は、中小企業経営者が成長するために、多様な機会を提供する団体です。経営に関する悩みを抱えている方や、人脈を拡げたい方にとって、非常に有益な存在と言えるでしょう。

入会を検討される際は、以下の点にご注意ください。

  • 会の趣旨と活動内容をしっかりと理解する

  • 自分の経営課題と照らし合わせ、入会が自分に合っているか検討する

  • 他の会員との相性も考慮する

ご自身の経営をより一層発展させるために、中小企業家同友会への入会を検討してみてはいかがでしょうか。

  • 地域によって活動内容や雰囲気が異なるため、事前に複数の支部を訪問することをおすすめします。

  • 入会説明会に参加し、疑問点を解消しましょう。

  • まずは見学から始めてみるのも良いでしょう。

上記はあくまで一般的な情報であり、各支部によって異なる場合があります。詳細については、お近くの支部にお問い合わせください。
https://www.doyu.jp/

この解説が、中小企業家同友会への理解を深める一助となれば幸いです。

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