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異業種交流会 守成クラブとは
・守成クラブの概要
守成クラブとは決裁権を持つ者のみが参加出来るビジネス団体です。「創業は易し守成なり難し」という守成クラブの理念の基、「かけがえのない自分の会社を絶対に潰さない」ということをモットーに、会員同士が力を合わせ互いのマーケットを拡大すると共に、互いの商売繁盛を目指して実利に徹した商談を積極的に行うことを目的としています。
私は最初の1年間は渋谷にある昼に開催される会場に所属して、2年目は川崎にある夜に開催される会場に所属した後に守成クラブを退会致しました。
・守成クラブに入会するには
守成クラブはリアルでの会場開催が基本で、参加希望者は例会場へ自ら行くことで参加出来ますが、参加するには基本的なルールがあります。
まず、守成クラブのメンバーになる必要があり、入会するには『既存の会員からの紹介』が必要となります。すなわち、入会したいと思っても、現役の守成クラブに所属している方を誰か一人でも知らないと入会することは出来ません。
ただし、これは全く心配する必要はありません。
守成クラブの会員は全国に多くいるため、自身が他の経営者交流会に参加していれば、どなたかが守成クラブの会員であることが多いため、入会することは全く難しくありません。
初めての守成クラブへの参加は原則1回のみです。これは、初参加の日に入会するかどうかを決めなければならず、入会しなかった場合には同じ会場での2回目の参加ができないという規則があります。
そのため、その会場への入会を考える場合は初回参加時に入会申込書を記入する必要があります。
守成クラブの料金システムは年会費が約3万円(全員共通)で、これに各例会場の参加費や二次会費が都度かかるというシステムを採用しています。
例えば、私の所属していた渋谷の例会場は全国トップで例会費が高く1回の参加費が1万円でした。これに、二次会に行く場合は4千円なり5千円と別途でかかるという仕組みです。
ちなみに都内中心地を離れた会場の場合の例会費は5千円程度に設定されていることが多いため、1年を通して考えると会費に大きな差が出ますのでお気を付け下さい。さらに開催される日時についても各会場で違いがあります。
A会場は毎月第一月曜の11時開始、B会場は毎月第三金曜の18時開始等と全て違います。ご自身の業態に合った会場に所属することが大事です。
・守成クラブはどこの会場でも参加出来るの?
入会してすぐは、自身の所属する会場にしか行くことができません。
他の会場に参加するためには、自らの紹介で誰かを守成クラブに入会させなければならないというルールがあります。
このルールは守成クラブで配布されるバッジにも反映されており、入会してすぐの者に配布されるのが「緑バッジ」、誰か一人でも入会させた者は「赤バッジ」となります。
守成クラブの例会にはバッジの着用が必須で、バッジを忘れた場合は例会場で購入する必要があります(場合によってはレンタル可)。参加資格はバッジの色で判定されます。
参加するには、守成クラブのホームページで全国開催日程のバナーをクリックして、希望する会場にエントリーします。
また、私が在籍している期間には、セントラルネットという会員向けのシステムが利用可能になりました。
自身の所属会場の参加・不参加の登録をシステム上で行う必要があります。デフォルト設定では「参加」となっているため、不参加の場合は期日までに「不参加」に変更しないと参加費が徴収されるので注意が必要です。
・守成クラブでは何をするの?
守成クラブの例会では、大きなテーブルに複数人が座り、順番に自分のビジネスについて2分程度で話します。
2分で次の方に交代し、テーブルにいる全員がプレゼンを行えるシステムです。
このプレゼンは「テーブルリーダー」という役職の方が進行役となり、その指示に従います。
テーブルでのプレゼンが2回程度行われた後、守成クラブ名物の「大名刺交換会」が開催されます。
会場にいる全員が2列になって並び、次々と右に移動していき、最初に名刺を交換した人が来たら終了となります。
大名刺交換会の最中に名刺がなくなった場合は列から離れる必要があります。
初めて参加する場合は、最低でも100枚、少し大きな会場であれば300枚程度の名刺を持参することをおすすめします。
知っている人同士の場合は、名刺を交換せずに笑顔でグータッチをして次の方を迎えます。
例会が終わると食事の時間になります。
ここで例会費の違いが大きく影響します。
例会費が1万円と5千円では提供される食事内容も異なります。また、アルコールを提供する会場としない会場などの違いもありますので、入会前に紹介者に確認することが重要です。
・守成クラブに合っている業種とは
士業をはじめとして、飲食業やエステサロン等のサービス業が多く在籍しております。
反対に建設業や製造業と言った第二次産業の方の所属割合は低く、首都圏の多くの会場では第三次産業の方の所属割合が多いです。
特にその中でも、目に見える商品やサービスを取り扱っている業種の方が活躍できると思います。
理由は有料にはなりますが各会場ともブース出展が可能となっておりまして、目に見える商品を取り扱っている方には非常に有利な仕組みです。
反面、目に見えないサービス(例えば、離婚訴訟専門の弁護士の方・相続業務専門の税理士の方など)を取り扱っている方は、自社の強みや特徴を2分のプレゼン内でしか伝えることが出来ないので、ブース出展が出来る方と比較するとどうしてもサービス内容が理解されないケースが多いです。
目に見える商品の具体例としては物品販売、エステ店の施術、飲食物販売などが効果的であると思います。
・守成クラブのメリット
参加者が決裁権を持つ者のみとなっている関係で、需要に合えば即座に依頼を獲得することが出来ます。
はじめからビジネスの拡大を前面に押し出しているので、仕事の話を積極的にしても全く問題ありません。
・守成クラブのデメリット
誰かを入会させないと、他の会場に行くことは出来ません。また例会以外の二次会等の会が設けられていることが多く、開催時間もお昼の時間帯から開催されていることも多いです。
早い時間から飲酒飲酒で一日の業務に影響が出ることがあるため、仕事時間の確保については注意が必要です。
・さいごに
守成クラブは、異業種交流を通じてビジネスの拡大を図りたい方にとって非常に有用な団体です。入会には紹介が必要ですが、その価値は十分にあります。
会員同士が互いに助け合い、商売繁盛を目指す環境は、多くの経営者にとって魅力的です。
一方で、参加ルールや費用については事前に確認し、納得の上で参加することが重要です。
自分のビジネスをさらに成長させたいと考えている方は、ぜひ守成クラブへの参加を検討してみてください。