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不妊うつになるまで② クロミッドの副作用
前回の記事
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親戚はみんな妊娠しやすい体質であることから妊娠に対して甘い考えがあり、祖父にひ孫を見せてあげたいという焦りがありました。
そんな中、クロミッドを服用して初めて不妊治療をした一周期目、生理が来ました。
ちょうどその頃と同じ時期に友人が出産しました。
それまで仲の良い友人の中に出産した人はいませんでした。
羨ましい気持ちも抱きつつ、お祝いを持って友人宅へ遊びに行きました。
まだ産まれて3ヶ月ほどの赤ちゃんはとても可愛かったです。
友人に「子どもは?」と聞かれました。
私は正直に、排卵障害があるため不妊治療をしなくてはならないことを伝えました。
すると友人は
「私も生理が数ヶ月来ないことがよくあったからできにくいと思ってたけど、意外とすぐできたよ」
と私に言いました。
その時私は、
「もしかしたら私も早くできるかもしれない。」
「もしかしたら友人が2人目を産む時に私と同じように治療をするかもしれない、そしたら共感し合える仲間ができるかもしれない。」
と思い、少しホッとしたことを覚えています。
当時は不妊治療を始めてすぐだったので、赤ちゃんを見たり子どもは?と聞かれても辛いと感じることはありませんでした。
ーー
2周期目に入りました。
前回と同様にクロミッドを飲んで排卵を誘発します。
この頃私はある症状に悩まされていました。
それは、クロミッドの副作用による
イライラ・気分の落ち込み、でした。
夫婦喧嘩も増え、夫の些細な行動にイライラするようになってしまいました。
それらを医師に相談すると、
「クロミッドはホルモンの波を大きくしている薬なので、少ししんどいかもしれませんね。」
と言われ、当帰芍薬散という漢方を処方してもらいました。
そしてその周期はクロミッドを服薬せずに漢方のみで自己流タイミングを取ることにしました。
以前から生理前にイライラしたり気分が落ち込んだりすることがありました。
妊活を始める前までは決まった周期に生理が来ず、かなり遅れて不正出血がだらだらと出ることがよくありました。
それを生理だと思っていましたが、それは生理ではなく無排卵による出血でした。
排卵した周期の生理はしっかりとした鮮血がでるのですが、そのような生理は3ヶ月に一回ほどでした。
おそらく、鮮血が出るような生理の前は情緒不安定になっていたのではないかと思います。
しかし、
「生理前にいつもなるわけではないからPMSではないよな…。」
と何がきっかけでおかしくなっていたのかはわかっておらず、単純に仕事のストレスだと思っていました。
情緒が不安定になった時は、自己否定感がとめどなく湧いてきてしまい、ずっと泣いていました。
そのような状況がクロミッドにより毎月起きるようになるというのは、かなり辛いことでした。
当帰芍薬散を飲むとイライラは少しマシになったかな、と記憶しています。
また血行を促進する作用があるため、かなり曖昧な記憶ですが基礎体温が0.1〜0.3度ほど上がったような記憶があります。
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3周期目あたりになってくると、
「意外と妊娠ってしないもんやな」
と思い始めるようになりました。
不妊症・不妊治療は自分と無関係だと思っていた気持ちが少しずつ薄くなり、
私は薬を飲まなければ排卵しないんだ。
そして薬を飲むたびに生理前は辛い思いをしなければならないんだ。
と、何も服薬せずに妊娠できる人と比べて劣等感を感じるようになりました。
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生理予定日を迎えましたが、生理は来ませんでした。
基礎体温は低いままですが、当時は冬だったため
「気温が低いからちゃんと測れていないだけで、高温期は来てたのかも」
と変な期待をしていました。
妊娠検査薬をしましたが、結果は陰性でした。
その後も生理は待てど暮らせどきませんでした。
しかし、生理が来なければクロミッドをもらいに行けません。
この生理が来るまでの時間はとても辛く、焦りが募りました。
諦められず妊娠検査薬をいくつも使って無駄にしてしまいました。
それでも陽性反応は出ません。
「来るなら早く来てほしい。前に進めない。どっちかにしてほしい。」
そんなことを思いながら、陰性を見るたびに
「なんで私は普通に妊娠できひんのやろ」
と涙を流していました。
ーー
前回の生理からかなり期間が空いてから生理かどうかわからないような茶色い不正出血がようやく出てきました。
しかし、仕事の都合が合わず生理5日目までに通院することができなかったため、またその周期もクロミッドをスキップすることになりました。
次は生理が終わるのを待ちました。
しかし、10日以上不正出血がダラダラと続きました。
当時私はこれを生理だと思っていましたが、これは無排卵による出血でした。
子宮内膜は卵子を待ち受けているにもかかわらず卵子がやってこないため、耐えきれずに内膜が剥がれてしまうそうです。
この生理が終わるのを待っている期間も「次に進めない」という感覚があり、精神的にとても負担がありました。
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続き