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第11回 はいはいの大切さ
猛スピードで変化する時代の中、保育者として50年もの長きに渡り、多くの子供の育ちと向き合い続けてきた筆者が、その深い知識と経験を通じて発見した〝生きる力の強い子に育てる〟為の子育て・保育の知恵を全てお伝えするブログ、現役園長の子育て応援記!
はいはいの大切さ(うつぶせ遊び)
前回のお話で進化の過程から
神経系の発達の大切さを伝えました。
はいはいは全身運動であり、
この活動の中で体感・五感の働きが活発になります。
うつぶせ遊びが苦手
妊娠中のストレス、出産時の問題、生活環境などなど……
母体も子どもも共にストレスがあるのではないでしょうか。
近頃の子どもは赤ちゃんの時から身体の硬さを感じます。
体が硬いとうつぶせが苦手ですぐに泣き始めます。
抗重力筋を育てるにはまず、脱力と緊張を体で感じることです。
身体の硬さを和らげリラックスする体操”マッサージ”
「なかなかリラックスできない」
そばの大人がリラックスすることも大切です。
「どうして」「思うように行かない」「なぜ泣くの」
どれもストレスになります。
少しづつですね。
また肌に触れることを喜ばない子どもの場合は
沐浴もおすすめです。
母のお腹の中にいるようでのんびりできますよ。
マッサージをしてみましょう
無理せずお母さんやお父さんの口ずさむ歌と共に
体操を楽しんでください。
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五感の働き
体操を楽しみながら、
おとなが口ずさむ歌を耳で聴く、口元を見る、
やさしく肌を触ることで皮膚感覚を。
見る、聞く、感じるといった感覚はすべて神経との関係です。
これらが脳神経系の発達へとつながります。
人間以外の動物は
人間以外の動物は生まれてすぐに歩き始めます。
しかし人間は生まれて1年数ヶ月も歩かずに人の手を借りて成長します。
「ゆっくり芽が出て」ですね。
この歩行獲得までの過程を第2の進化と考えます。
第1の進化は母のお腹の中で体が作られ、
第2の進化では神経系が発達してゆき、
身体作りと向き合う中での心も成長してゆくと考えます。
土台の80%が出来るこの時期です。
神経系の育ちは脳の育ちです。
「賢い脳は身体つくりから」の言葉につながりますね。
大切に向き合い環境(人も)何が必要かをかしこく考え
工夫した生活を(保育)を実践して行きたいですね。