
兵庫県立大学で男女共同参画の特別集中講義の一コマ担当 土原翔吾の講義備忘録
先日、兵庫県立大学で男女共同参画の特別集中講義の一コマ担当させていただきました。
お話をいただいたのは、鴨谷さんから。「社会課題に取り組んでいる実践者として、学生たちに想いと経験を伝えてほしい」とのお言葉をいただき、本当に嬉しかったです。ありがとうございます。
講義では、これまでの私の道のりと体験をお話ししました。
不登校生徒と魅力的な当事者の出会いが、私の人生を大きく変えることになったこと。長男が生まれる年に教師を辞め、各課題に向き合いながら複数の法人を立ち上げた経緯。そして、次男が生まれる年には、地元稲美町の未来を変えるために首長選挙に挑戦した話、各課題に対する今後の展望。
私自身、当事者ではないし、女性でもない。でも、だからこそ、様々な立場の方々の翻訳者となり、運営側としてエバンジェリストとして想いを伝え一緒に課題解決に取り組んできました。
障がい、性別、年齢、職業――多様な人々が集まり、それぞれの視点で考え一緒に楽しめる社会。そんな社会がハッピーだと思うし、目指していきたい。若いみんなと一緒につくっていきたい。
学生たちに私の経験が少しでも響いていたら嬉しいです。
講義後帰ろうとしていたら、1人の学生さんに質問をいただきました。「社会課題に対して、先生のように活動したいのですが、どうしたらいいでしょうか?」
まず、その質問をしてくれた行動が本当に素晴らしい。何よりも大切な第一歩です。
その学生さんにまず「様々なインカレサークルや地域活動に参加してみること」をアドバイスしました。実際に行動してみることで、新しい視点や可能性が見えてくるはず。
たくさん行動し、課題や解決策についてディスカッションを重ねる中で、徐々にやりたいことが明確になっていくもの。同時に、その過程で仲間も自然と集まってくる。
「知行合一」
江戸時代から日本の教育では、朱子学の深めてから実践するという考え方が重視されてきました。しかし、教師の頃からずっと、知識と行動は一体であり、知識は実践を通じてこそ得られるという陽明学派の考え方でした。
もちろん、その分たくさんの失敗も経験しましたが、その失敗から学び、理解を深めてきたことが多いと感じています。行動を通じて初めて得られる学びがあるからこそ、実践することの大切さを強く信じています。
学生さんの感想には挑戦する勇気行動力に驚きという声が数多くありました。
講義が、少しで若いみんなの行動のきっかけになれば嬉しいです。
#兵庫県立大学
#男女共同参画
#姫路
#大学
#講義
#講演