2024.9.30「餞」
2024年3月23日。
付けっぱなしのTVから流れてくるHiしか言いませんシリーズ(1クールじゃ時代以降全て)が毎週ちょっと楽しみ、友達がたまたまH・A・F、推しと仲良しのメンバーが居るグループ。
たったそれだけで見に行きたい!と軽い気持ちで友達にお願いして連れてってもらったBINGOツアー2日目で一気に沼落ちしたばかり。そんな早くも、たった半年という短期間で、確かに伝説になる事を思い描いていたグループからメンバーが抜けることとなった。
2024年9月30日。
全てはただの1人のオタクの戯言、意見への反論も同調も何でもありの雑記なので余り多くを想像して語るのは良くないなと思っているが、今この瞬間、今日という日に、この先の自分の為に残しておきたかった。備忘録として思うままに記載する。
私はBINGOで初めてライブを見てそのまま沼落ちした訳だけれど、そのライブでは色んな意味で驚いたことを覚えてて。1番びっくりしたのはMCで「今までどんな喧嘩したことある?」という今時高校生でも思い付かないようなテーマでトークを展開してたこと。作ちゃんはコンパスの針で刺してそう!って平気でファンの前で(しかも笑顔で)言うし、最後に相撲取るし、破天荒にも程があり過ぎだろうと大混乱だった記憶がある。あとはやっぱりローラースケート。事務所のアイドルをある程度長く推してるので色んなグループ見たことあるが、やはりあの最高加速度と残る高揚感は他に変えられないものがある。
そんなこんなで即沼落ちした私は、これまでの推し活歴の知識を総動員してYouTube、エピソード、配信、過去ドラマなどなど詰め込めるだけ詰め込んだ。同時に友達のお陰でリアルタイムで要所要所の出来事を知ってたから、その中で認識していたROT(謹慎してる方)も見た。しかも、橋本担だから遅かれ早かれだろうと思って割と序盤に。そこで語るガリさんの2人が帰って来なかったら辞める事も厭わないという言葉、眼差しがとても印象的だった。
HiHi Jetsというグループは一見順調に見えても実のところ紆余曲折を経ているグループである。そもそも事務所あるある、グループのメンバーが安定しないし、名前もよく変わる。ようやく形が確立したと思ったら謹慎。その後も10歳近く離れた先輩を差し置いてド正面に立たされることだってあるし、仕事も途切れないから推されてるのは間違いないんだけど、ずっとデビュー最有力候補にしてジュニアだった。他所から見ててもHiHi Jetsは事務所のオタクなら皆知っているお気に入りであり、その分羨望も妬みも様々な感情を抱かれるグループだったのではないかと思う。
そしてこの事務所にいれば若い頃から輝ける選択肢が増える一方で、大人になる前にその道を違う人も多い。そんな中でもここに残った5人はキャリアもキャラも違うのに、ただその反動なのか、見ている先の方角だけは他のグループ以上に5人が一致してた様に感じる。普通のアイドルなら正味着飾ってキラキラ魅せる部分も、何処までも正直に真っ直ぐに愚直に見据えていたし、その為に泥を被ることも遠回りする事も厭わなかった。誰もが包み隠さず等身大の夢を描きファンに魅せる、故の今の形なのだと思う。そして唯一無二の存在感だからこそ、このグループの行先では絶対に他と一線を画した楽しい夢という名の覇道を辿る事が出来るのではないかと夢を抱いていた。
HiHi Jetsのもう一つの魅力と言えば「形」が決まってることだ。キャリアとしても大先輩のはしみず、年少かつ鬼才コンビのそやさくを両サイドにおいて中央に髙橋優斗が"いる"。勿論コンビやユニット、組み合わせは如何様にもあるが、絶対にブレない「形」たる柱があった。
少し脱線するが、私は事務所のオタクをしている中でHiHi Jetsと真逆を行った(と思っている)グループを応援している。要はグループを守る為に増員したグループだ。センターも変わったし、方向性も変わった。ただその先の未来は明るく輝いているグループだ。それもあり、私は増員することも覚悟も全く否定するつもりは無いのだけれど、HiHi Jetsだけは違うな。と思ってしまったりしている。
つまり、はしみず、そやさく、そして高橋優斗の形がHiHi Jetsの最適解だと個人的には思っている。ただそれは恐らく私個人の感想なだけではなく、ライブの演出を担う猪狩蒼弥の描く世界でも、絶対的にセンターに髙橋優斗が必要だったのではないか。そう思っている。それをまさに体現していると感じる楽曲がこれ。
大サビ前に髙橋優斗だけセンターに立ち、その背を見据える4人。この構図がまさにHiHi Jetsたる「形」であり、正解である。そう言わしめんばかりの演出こそHiHi Jetsのライブの醍醐味であり、妙であり、同時にそれを成し得るのも髙橋優斗たる人であったからだと思っている。
脱退の話を聞いたその時、真っ先に思ったのは「やっぱりそうか」だった。事前に気付いていた訳では勿論無いが、でも可能性は考えていた。
私がハマったBINGOツアーはHiHi Jetsが何度も経験してきた「同じジュニアのデビュー」直後のライブだった。それまでも友達から話は聞いてたし、挨拶の内容などネットで回ってきたものを興味本位で読んだこともあったので、デビューに向けた野心はあるグループだというのは知っていた。だから当然次のデビューは〜と言ったフレーズがあるものだと思っていたのだが、誰も発する事は無かった。たまたまその日だけかな?と思ったが、入った公演全てどころか、全公演通しても誰も語られることのないフレーズだった。
そして同時に、どうやらこのツアーというのはファンの中であまり評判の良くないツアーだったようだ笑。無論そのツアーで沼落ちしているので、個人的には最高だし醍醐味も存在感もありありと感じることが出来ていた。けれど、過去のライブに参加してきたような方々から言わせれば、以前あったものが確かに無いライブだったというのは数々のライブレポを見て知ることが出来た。
そういった色んな事が、まるで答え合わせをするかの様に腑に落ちてしまった。発表を聞いて感じたのは、そんな感覚だった。
HiHi JetsにはHiHi Jetsにの5人にしか描けない夢があった。それは何も彼らに限らず、これまで夢破れた数多のグループの数だけあった可能性であるとは思う。ただ私の語るHiHi Jetsという存在にも、恐らく5人の描く先にも、4人や3人の姿は存在し得ないのではないか。現時点でゆうぴ以外の4人は事務所に残ると明言しているし、恐らくしばらく4人はセットのことが多いとは思う。しかしそれはHiHi Jetsとして存在してくれることはないのかな、と個人的には思っている。
もっと一緒に夢を見たかった。そういう気持ちはごまんとある。発表以降、色んな事を考えては涙し笑う10日間だった。
ただそれ以上に、この短くも有意義だったと胸を張って言える私の半年のH・A・Fとしての日々は愛おしく、私に絶対的に必要な存在となった。結局そのところ、これが全てなのだなと今となっては思える。
あと30分もすれば5人のHiHi Jetsの物語は終演を迎える。悲しいし悔しいけれど、今は5人全員のその行先に明るい未来が待っていることを心から願う。そして1人と4人がこの先どんな道を辿るのか、その先に私も共に歩む未来があるのかはわからない。けれどきっとそう遠くない未来に、5人笑っているのを見ることが出来るような、そんなグループだからこそ私は半年を懸けたのだなと思う。
2024年10月1日以降も、髙橋優斗、井上瑞稀、橋本涼、猪狩蒼弥、作間龍斗という5人のアイドルを応援してきて良かったと思えていますように。
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