最後の中2
中2
をうまく乗り切れば
もうそれで安心
とすら思う。
自分の中2時代を思い起こすと
心がざわざわして
戻りたくないなと思ってしまう。
勉強も部活も人間関係も
自分らしくあろうと
ぶつかっていっては
ぼろぼろのクタクタになっていた。
先が見えず
かと言って
今ここの自分すら見えず
もやもやとしたなかで
ジタバタしている感じ。
何もかも
くだらなく見えて
くだらないものに飲み込まれたくなくて
抵抗するのに
うまくいかない。
具体的なものから
抽象的なものまで
あらゆるものに
うなされるような毎日だった。
そんな中2を乗り越え、
少しずつ
心の落ち着きや
自分らしさや
この先への展望
なんかを手に入れて
そうして
わたしは
今に至る。
そんなわたしが
子育ての中で最も緊張するのが
我が子の「中2」だ。
長男の中2は
絵に描いたような反抗期だった。
親の話や先生の話は聞かない。
勉強はしない。
あらゆることに
真面目に取り組もうとしない。
担任の先生が
注意をしようと呼び止めても
無視して
ぷいっとどこかへ行ってしまう。
なかなかに心配な状況だったが
キミを信じているよと言いながら関わり続け、
先生も見放さずに諦めずに
人としてしっかり育てと伝え続けてくれて、
そうして
いつしか
長男の反抗期は終わった。
次男三男の中2は
穏やかなものだった。
友達にも恵まれて
楽しそうに
安定した日々を送っていた。
こんな中2があるんか!
とわたしには
びっくりだった。
この子たちは
小学生時代のほうが
イライラしていて
カオスな日常を送っていたので、
振り返ると
あぁ
小学生時代が反抗期だったのかも
と思う。
兄の反抗期を見て
同じ中2にはならない…
と思ったのかもしれない。
そして
現在
末の娘が中2だ。
そしてこれが
わたしの最後の中2になる。
女子の世界には
いろんなことがあるから、
中2女子の嵐がなければいいが…と
気にかけながら
見守っている。
わたしの中2時代より
ずっと前向きで
生き生きと日々を送っている娘は、
わたしの心配をよそに
自分らしく
のびのびと
中2を過ごしている。
よかった。
子どもたちが
力強く
中2を乗り切っていってくれるおかげで、
わたしの過去の
中2のもやもやが
晴れていくような気がする。