際立つ
社会人3年目、自分は今、そんな心境だ。
ここまで常に全力で走ってきたつもりで、仕事にやりがいも感じていた。
しかし、ふと不安になってしまった。
だから、少し外の空気を吸いたくなった。
・自分がどこにいるのか?
・どこを目指したらいいのか?
・そもそも、それを考えた方がいいのか?
それが知りたかった。
歩いていると、ある言葉に出会った。
この「際立つ」という単語が妙に胸に刺さってしまった。
Q. 「際立つ」とは、どういうことだろうか?
そもそも、その単語の意味はなんだろうか?
なんとなくのイメージが掴めてきた。
「際立つ」には、「目立つ」という意味がある。
「境目をはっきりとすることで、その物自体が明確に現れる」
という解釈だろうか。
この解釈をもう少し応用してみる。
「境目をはっきりとする。」
そのためには、2つ以上の何かが必要だ。その間に境目ができるから。
つまり、境目とは、シンプルに言い表すと、「違い」と表現できないだろうか。
そして、この何かに「ヒト」を当てはめてみると、
2つ以上の何かとは、チームであり、組織と言えるかもしれない。
そういえば、企画メシ2024のテーマは「チーム」であった気がする。
チームというと、「仲良く協力して1つの方向性に向かう」というイメージがあるが、僕らはまず、それぞれを評価し合った。
そして、その中で自分と向き合った。
「どうして、自分はそれを選ぶのか?」ということ。
選ぶためには、判断軸が必要で、自分との、周りとの「違い」を見つける必要がある。それは自分という人間の理解にも繋がる。
「違い」
昨年まで、時価総額ランキング1位であったiPhoneで有名な「Apple」。
1997年、創業者の故スティーブ・ジョブズ氏が作ったCMに「Think different.」という詩があった。直訳すると、「違いを考える」ということで、それをAppleの使命と定義していた。
そもそも「違い」とは?
立ち止まる…
今、自分は立ち止まっている。
それをマイナスに捉えていた。
立ち止まることは不安で、どこを目指したらいいかもわからなくなる。
しかし、それは、もしかしたら、「企画メシというチームで『違い』を見つけ出し、自分を知る時期なんだよ」と誰かが言ってくれているのかもしれない。
「際に立つ。」
それは山の頂上で出っ張った石の上に立つようなことだと思う。
凄くリスクがあるし、怖いし、わざわざそんなことしなくてもいい。
普通に登って、普通に下山したら、登山は終わる。
でもそこから見える景色は、きっとそれまでのものとは異なる。
「ここに来て良かった」
そんな言葉が口から溢れるのは、そんな瞬間だから。
その瞬間を楽しみにしながら、これから、際に立っていきたいと思う。