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ウルトラマン第4話「大爆発5秒前」
海底原人ラゴン
本来は身長2m程の大人しい生物なのだが、墜落した木星探査用ロケットに搭載された原子爆弾が海底で爆発し、放射能を浴びたことで巨大化した。性格は凶暴になり航行中の船を沈め、口からは放射能を帯びた光線を吐けるようになった。
迫力のある特撮シーン
この回は海辺のシーンが多く、水を使った特撮シーンが見どころとなっている。序盤で爆弾が爆発し、海付近の木々や家屋が水に流されるシーンや、葉山マリーナでラゴンが登場し施設内に水が流れ込むシーンは水の力強さを感じられる。
またラゴンが葉山マリーナのホテル内を覗き込み、手を突っ込んでくるシーンもラゴンが人間と比べて非常に巨大であることをよく感じられる。
休暇中も制服を着ているフジ隊員
原子爆弾を捜索する任務から始まるのだが、忙しくなった男性陣を横目にフジ隊員は休暇で葉山マリーナに訪れることになっていた。イデ隊員は不満を垂れるが、実はフジ隊員が入隊依頼、1度も休暇を取っていなかったため、ムラマツキャップが休暇にしていた。
葉山マリーナで休暇を楽しむフジ隊員が登場するのだが、しっかり制服を着ている。地球を守る仕事とは言え、これで休めるのだろうか・・・。
そして一緒に葉山マリーナを訪れているホシノ少年。どういう関係なの?
コーヒーの隠し味は・・・
フジ隊員が不在のため、基地内の任務を任せられるイデ隊員。ムラマツキャップから「こういうときフジ隊員だったら、コーヒーを淹れてくれる」と言われ、コーヒーを淹れるのだが、一口で「飲んでみろ」と返されてしまう。飲んでみると砂糖ではなく塩を入れてしまっていたことに気づくイデ隊員。文句も言わず、駄目出しもしないムラマツキャップ。優しい。
正義感の強いアラシ隊員
ビートルに乗りラゴンの様子を見ながら周りを飛んでいたアラシ隊員。原爆が落ちたら危ないとムラマツキャップに心配されるが、それよりもフジ隊員と二人の子供たちが気になり持ち場を離れられなかった。アラシ隊員の強い正義感を見ることができた。
ウルトラマンを切望するイデ隊員
ラゴンの脅威に対し、ウルトラマンがいてくれたらと呟くイデ隊員。ウルトラマンが登場し、待ってましたといわんばかりに喜んでいた。第3話ではウルトラマンが去っていく様子を見て訝しんでいたが、それはそれということなのだろうか。
突然現れるハヤタ隊員
ラゴンの注意をひくホシノ少年と残されたフジ隊員。フジ隊員の前にハヤタ隊員が現れ、フジ隊員は安堵するのだが、急にフジ隊員の肩に手が置かれハヤタ隊員が現れるので、ホラーな演出に感じる。。。
新たな脅威が誕生するのでは?
ラゴンを倒し、作動してしまった原爆を宇宙に運ぶウルトラマン。原爆は宇宙で爆発したため、地球には何事もなかったが、ラゴンが巨大化したことを考えると宇宙でも放射能の影響で何かしらの脅威が生まれないのだろうか・・・?
感想
ラゴンが地球への脅威のように見えていたが、原因は人間にある。今回は原子爆弾によってラゴンが巨大化したが、人間に発掘されたミイラ人間の死により現れたドドンゴ、開発した兵器の実験台にされ星を破壊されたギエロン星獣など人間の被害者は多い。光の国から正義のために来たウルトラマン。彼らの正義とは何なのだろう。
余談
頭部はウルトラQから流用しているが、胴体は新規制作されている
撮影後、ザラブ星人のスーツに改造される