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noteと私 『自分のせいで失敗した怒りはどこにぶつければいいのか』

※こちらの話はアンソロジー本の中に収録されているもののひとつとなります。アンソロジー本の購入はこちらから!(単体での購入も可能です)


先日、息子がひとりでカップ焼きそばを食べようとしていた。

「お母さん、お湯入れてぇ~」という甘えた声で言われると、「ハイハイ」と応じてしまう甘々な親子関係であった我が家。

しかし、そんな息子もとうとう中学生に。

もう「お湯入れてぇ~ん」の甘えた声が低音ボイスとなり、こちらに向かってする上目遣いもてんで「可愛さ」が物足りない。(失礼極まりない言い方)

いや、我が子は可愛い。
それは変わりないのだけれど、もう中学生なのに未だカップ焼きそばにお湯を入れることすら出来ないというのは少々問題ではないだろうか。

だって、お湯よ!?
ポットに水を入れて、ボタンひとつで沸くのよ!?
それをカップ焼きそばの容器に注ぐだけよ!?
もう出来るよね?!?!?!


息子、とうとう巣立ちの時である。
(大げさに表現したが、ただただカップ焼きそばを作るだけ)


まず息子に湯沸かしから説明をした。

「今ポットの中に水入ってる? 少ないようなら水を足してね。ちゃんとたっぷり入れないとお湯足りなくなるよ」

ふんふんと頷きながらポットに水を足している息子。
さて、あとはボタンを押してお湯が沸けばもう終わりも同然だ。
たったそれだけのことなのに、この後大惨事となった。

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