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2020年代を迎えるにあたって。

皆さま、明けましておめでとうございます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。

昨年は私にとっては、公私にわたって非常に厳しい年でした。
じっと耐えた一年だったかもしれませんし、今も耐えているのかもしれません。
そんな中でも、私を励ましていただいた皆さんには、本当に感謝するのみです。この場をお借りして、御礼申し上げます。

2020年、そして2020年代を迎えるにあたって、「私は何をしたいのか」について、改めて整理してみたいと思います。

少し大きな話をすると、私の今の思い、それは、

「子どもたちに恥ずかしくない社会を、世界を作って、引き継いであげたい」

という言葉に集約されると思っています。

私の息子も、今年中3と小6になります。
非常に難しい時期です。

最近では、彼らと社会に、将来について、いろいろ語り合うことも出てきました。

その中には、

「こんな人口減少社会を、誰が作ったんだ?俺たち損じゃないのか?」

といったメッセージも入っていることに気づきます。

彼らも、もはやよくわかっています。

彼らが社会に出た時に、日本がどうなっているのか。世界がどうなっているのか。

私は、「しなやか社会をつくりたい」という一念で、日々動いてきました。

これは、今から5年ほど前に、「仕事」を考えるイベントのワークショップで、付けていただいた「私の肩書」です。

この「肩書」の下に、二人の子どもの親として、小さいながらも法人代表として、地域に、社会に、向かい合っているのだと考えています。

しかし、毎年毎年、「しなやか社会」のあり方も変わり、その変化のスピードがますます早く、そしてどこに行くのかわからなくなっていることを感じます。

そして、子どもから投げかけられる疑問にどうこたえるか、ますますわからなくなっている自分にも気づきます。

2019年に得た様々なご縁。

昨年は、二度のアゼルバイジャン 、ジョージアと言う国への渡航を通じて、新しい気づきとご縁をいただきました。

一方で、以前から取り組んできた、「生産者と消費者を直接つなぐ取り組み」も、新しいご縁をいただいて、一歩を踏み出すことができました。

また、2018年度拝命した息子の小学校のPTAの副会長も引き続き3月までさせていただきました。

非常に苦労しましたが、一年間やってよかったと思いました。

そして引き続き二子玉川をはじめとした地域の皆さんともご一緒させていただきました。

特に、山登り、川っぺりでの活動など、大人の皆さんが身分とか関係なく、好きなことに没頭できる人たちとお付き合いできているのは、私にとってかけがえのない財産だな、と思っています。

他にも、ずっと抱いてきた想いを、ずっと続けてきた想いをさらに実現された方もいらっしゃいました。私も微力ながらお手伝いできて、大願成就されてうれしかったです。

これらの私の動きは、一見、「世界に、自分の住んでいる地域に」、と、全く二律背反な感じを受けられるかもしれません。

しかし、私にとっては、非常に自然な動きだと思っています。

2020年代は、ますます動きがわからない時代になる。

今年、東京で「オリパラ」が開かれます。

でも、私にとっては、「オリパラ後の日本社会」が心配でなりません。

昨年のトレンドを見ても、「日本の年間出生数90万人割れ」「複業」「AI」など、全くこれまで考えられなかった動きが出てきています。

いわゆる「団塊の世代」が年間出生数250万人を越え、そして私たち「団塊Jr.」」の世代が200万人を越えていたことを考えると、その意味は歴然です。

特にこの「団塊の世代」がじきに後期高齢者を迎えます。出生者も大切ですが、私たち現役世代には「介護」がますます重荷になってくるでしょう。

2020年代は、「身近な場所でのテロ」みたいなことが増えてくるのではないかと思っています。

昨年も、社会的にステータスがある人が自分の子どもを殺めるといった、信じられない事件も発生しました。

これから、孤独死、高齢者をとりまく問題等、これまで考えられなかった問題も多発していくことでしょう。

しかも、現役世代の財政負担はますます増えていくばかりです。

私たち、「団塊Jr.」世代が、社会を支える中心になりました。

しかし、「失われた20年」「就職氷河期」ど真ん中世代です。「今から正社員として頑張って働いてくれ」と言われても、遅きに失した感もありますし、なによりAIなどにより、これまで社会が目指してきた「ホワイトカラー」の大多数が不要になる世界が待っています。

日本人は、社会全体、そして個人で蓄積してきた経験をもとに、働きかた、暮らしかた、考えかたを、180度転換しないといけない時代だと思うのです。

その中で何ができるのか。それに常にこだわっていきたいと思います。

まだまだ一歩踏み出したばかりで皆さんに言えるものができていないし、現在進行系で今後どのように進むかわかりません。

しかし、一歩ずつ前に進んでいくしかない。

Think Locally, Act Globallyの姿勢で、一歩ずつ着実に前進したい。

これまでは、皆「Think Globally, Act Locally」と言ってきました。

世界視点で考え、身近な場所で動く。

でも、こうすることで、いろいろ身近な地域を疲弊し、なえがしろにしてきたことは多いのではないかと思うようになりました。

「Think Locally, Act Globally」、身近な人を思い、そして世界視点で動く。

今こそ、そのような生き方が求められていると思うのです。

私たちの子どもの世代は、インターネットに常時つながり、常時グローバルな情報を集めることができる世代です。だからこそ、「身近な人」「身近なもの」にこだわってほしい。

これから社会に出ていく子どもたちに言えること、そういう事じゃないかと思います。そして、それを親世代の私たちが実践していかないといけない。そう思うのです。

人からどう言われてもよい。好きなことに熱中し、没頭する。それを周りの人たちにも伝えていく。そして、できるものなら周りの人を幸せにする。

働きかた、暮らしかた、考えかたを、180度転換しないといけない時代です。

自分自身を中心に、顔が見えた直接関係をグローバルにつくり、グローバルに自発的、自律的に動く。

まだまだ一歩踏み出したばかりで皆さんに言えるものができていないし、現在進行系で今後どのように進むかわかりません。

今年、東京で「オリパラ」が開かれます。でも、私にとっては、「オリパラ後の日本社会」が心配でなりません。

微力ながらも、そんな思いで2020年、2020年代を一歩ずつ前に進んでいきたいと考えています。

2020年元旦 坪田 哲司

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