こちらから頭を下げてお願いするレベルの方だった。
その後、彼に「よかったら今度休みの日にドライブしない?」と誘われました。彼の人柄に興味はありつつも、好きという感情はまだなかったし「もし告白されたらどうしよう」と、なかなか踏み出せない自分がいました。
今まで2回夜ご飯を食べに行ったわけですが“休みを合わせて昼から”ってちょっとステップアップですよね。
職場の人や友達に相談しても「年の差大丈夫?」とか「もっと良い人に出会えますよ!」とか「私の旦那38ですけど、枕とかめちゃくちゃ臭いですよ。耐えられます?」とか「40歳で独身ってなんかあるでしょ?」とか「夜の生活心配だね」とか、不安を煽る言葉ばかり・・・。
それもそのはず、彼と出会う前に付き合っていた元彼は25歳だったんです。ちょっと前まで大学生のツヤツヤピチピチ男子でした。それがいきなり、40歳プロの独身の話題が出てきたもんですから。皆はそれを心配してくれたんだと思います。
福士蒼汰から大森南朋くらいの振れ幅ですからね。
※実際の人物より9割増しで表現しております。
そこで、彼と出会うきっかけを作ってくれて実際に彼を見たことある、独身の友人に相談してみました。
「正直、(私の本名)さんが理想としてる人、なかいないですよ。そんなときに現れたあのお方、もうピッタリじゃないですか。こちらから頭を下げてお願いするレベルですよ」と一蹴。
唯一彼を見たことがある友人が言う言葉は、彼のことを何も知らずに不安視していた人達の言葉を、一瞬で掻き消してくれました。
背中を押してもらえたおかげで、彼からのお誘いにお答えすることにしました。
最後に会った日から1ヶ月程経過した頃に、初めてデートをしました。ランチをしたり、自然巡りをしたり、穏やかな一日を過ごしました。
そして途中でAmazonのFire TV Sticを渡されました(笑)
実は、一番最初に彼がLINEをしてきたときに「ドキュメンタル好きなの?この前、遠くで話してるのが聞こえて。俺も好きだから、もっとドキュメンタルについて話したいなと思って」と、ドキュメンタル好きという共通点が判明したのですが(ちょっとマニアックだな~)、その流れでわざわざこの日の為にAmazonで買ってくれてたみたいです。
※ドキュメンタル=アマゾンプライムで松本人志が発案してる、地上波では絶対放送できない様な下ネタ満載の番組です。
デートの帰り道、急に車を停められこう言われました。
「今日はありがとう。(私の本名)ちゃんと知り合って、どんどん惹かれていった。本当に楽しい人だなと思う。(私の本名)ちゃんの楽しいだけじゃなくて賢い所とかしっかりしてる所とか、両方できる所が俺にとってドンピシャです。あと、ご飯を美味しそうに食べる所も。
この前、将来の事を考えられる人に今まで出会えていなかったって言ったけど、今の俺は違う。将来のこともきちんと考えているので、よかったら付き合って欲しいです。絶対大事にします!」
タイミングとかも含めて、ちょっとびっくりはしたけれど、言われた内容が嬉しくて「こちらこそ、どうぞよろしくお願いします」と、この日からお付き合いがスタートしました。
私がお付き合いをすることに決めた、大事な要素がもう一つありました。
彼と一緒にいるときは、今まで悩んでたアレはなんだったんだろう?ってくらい、元彼が頭に浮かんでこなかったのです。なぜか、出会ってからずっとそうでした。
彼以外の人といる時、頭の半分に元彼が住み着いてました。消したくても消したくても、ずっと住み着いて離れなかったあのツヤツヤピチピチ男子。
そんな元彼呪縛から、彼だけが解き放してくれたのです。
ツヤ消しには、渋めのマットコートが効くのかもしれません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?