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僕の音楽観=人生観 その3

↑の続き。まだ呼んでない方は是非お読み下さいませ🙏


今日はハーモニーや音楽の流れから生じる円の話を致します。
さて、今回もお話長くなります💦
1度読んだだけでは分からないかも。
お時間あれば、是非何度も読み返してください。
それでは、行きます❗️

長音階(短音階)から生まれるコード(=和音)のことを、『ダイアトニック・コード』と言います。

三和音
7の和音

まずは三和音から。ダイアトニックコードは3種類。

ルート音(音階の音)と第3音が長3度、第3音と第5音が短3度で、ルートと第5音が完全5度になっている和音を長三和音と言います。
英語ではmajor chord。表記の際はルート音を書きます。C(呼び方はシー)

ルート音(音階の音)と第3音が短3度、第3音と第5音が長3度で、ルートと第5音が完全5度になっている和音を短三和音と言います。
英語ではminor chord。表記の際はルート音の右に小文字でmと書きます。Dm(読み方はディーマイナー)

ルート音(音階の音)と第3音が短3度、第3音と第5音が短3度で、ルートと第5音が減5度になっている和音を減三和音と言います。
英語ではdiminished chord。表記の際はルート音の横にdimと書きます。Bdim(読み方はビーディミニッシュ)

ハ長調のダイアトニックコード(三和音)は以下の通り
C・Dm・Em・F・G・Am・Bdim


続いて七の和音を見ていきます。4種類出来ます。

長三和音の上に長3度の第7音が乗っかったこの和音を長七和音と言います。
英語ではmajor 7th。表記はC△7やCM7・Cmaj7と何故かこのコードだけ色々あります💦。呼び方はシーメジャーセブン。

短三和音の上に短3度の第7音がのっかったこの和音を短七和音と言います。
英語ではminor 7th。表記はDm7。呼び方はディーマイナーセブン。

長三和音の上に短3度の第7音が乗っかったこの和音を、属七和音と言います。
英語ではセブンス。表記はG7。呼び方はジーセブン。

減三和音の上に長3度の第7音が乗っかたものを半減七和音と言います。
英語ではhalf diminished。表記はBm7-5・Bø。呼び方はビーマイナーセブンフラットファイブ・ビーハーフディミニッシュ。

ハ長調の七の和音のダイアトニックコードは以下の通り
C△7・Dm7・Em7・F△7・G7・Am7・Bm7-5


さあ、ここまでは理解できましたか???
もう一度三和音、七の和音を見てみましょう。

ここではディグリー・ネームと書いてありますが…
長音階の音に下の様に数字を付けます。
ド(Ⅰ)・レ(Ⅱ)・ミ(Ⅲ)・ファ(Ⅳ)・ソ(Ⅴ)・ラ(Ⅵ)・シ(Ⅶ)
三和音は Ⅰ・Ⅱm・Ⅲm・Ⅳ・Ⅴ・Ⅵm・Ⅶdim
七の和音は Ⅰ△7・Ⅱm7・Ⅲm7・Ⅳ△7・Ⅴ7・Ⅵm7・Ⅶm7-5
となります。

ヘ長調(=F major)のダイアトニックコードを見てみましょう。

ハ長調に出てくるDm7と、ヘ長調に出てくるDm7。
同じコードでも、ハ長調はⅡm7で、ヘ長調はⅥm7になり、役割が全然違う事になります。

ココまでご理解頂けましたか?ではここでHave a break!
一旦コーヒーでもどうぞ☕️
ココまでが序章です。何度も読み返して下さいね。
分からないことがあれば是非質問して下さいm(_ _)m



さあ!ここから本題に入ってきますよ。

Ⅰの和音(Ⅰ・Ⅰ△7)を『トニック(T)』
Ⅳの和音(Ⅳ・Ⅳ△7)を『サブドミナント(SD)』
Ⅴの和音(Ⅴ・Ⅴ7)を『ドミナント(D)』
と、それぞれの役割に合わせて分類します。

Ⅰ・Ⅳ・Ⅴ以外の和音も全てT・SD・Dの何れかに分類します。

トニック(T) Ⅰ(Ⅰ・Ⅰ△7)|Ⅵ(Ⅵm・Ⅵm7)|Ⅲ(Ⅲm・Ⅲm7)
ドミナント(D) Ⅴ(Ⅴ・Ⅴ7)|Ⅶ(Ⅶdim・Ⅶm7-5)|Ⅲ(Ⅲm・Ⅲm7)
サブドミナント(SD) Ⅳ(Ⅳ・Ⅳ△7)|Ⅱ(Ⅱm・Ⅱm7)

トニック…これを日本語で言うと『主音』になります。
その調の屋台骨に当たる音がトニック。主役そのものです。
続いてドミナント…これは日本語で『属音』と言う意味。
dominantの他の意味を調べると、『支配的』とかってあります。
主役はトニック。でも、支配的なのはドミナントなんですよ。
ここが音楽の面白いところです。
サブドミナントは、言わばドミナントを補助するものです。

C→G7→C

↑をピアノで弾いたら、『起立・礼・着席』のアレです。
Ⅴ7→Ⅰというコードの流れを『終止形』と言います。
1曲に何度も出てきますよね。終止形を積み重ねて、曲は出来ています。
さて、今回も音階の話同様、短調の話はずっとすっ飛ばしています。
短調は長調の何倍も難しくって💦
また後日、短調の話にもチャレンジしますね。
今回はさらっとだけ!

Cm→G7→Cm

短調のⅠ→Ⅴ→Ⅰも、ⅤはⅤ7になります。
つまり、ドミナントコードは、それだけ聴いても、明るいか暗いか分からないということになります。
つまり、こう言うことが言えます。

トニック=明るいか暗いかはっきりする。安定している
ドミナント=次のトニックが来るまではっきりしない。不安定

音楽はつまり
トニックの安定からある時はサブドミナントを経由してドミナントに向かい(つまり安定から緊張に向かっていき)、またトニックに戻って安定する。
これを繰り返しているのです。
もしずっとトニックばっかの曲があったとしたら、安定が続きすぎて飽きてしまうでしょう。逆にドミナントばかりだと、明るいか暗いかはっきりしなくて、緊張のあまり疲れてしまうかも知れない。

こんな円が1曲に沢山ある事になります!

さて、ドミナント。こいつは明るいか暗いか分からない不安定なやつなんですが、何故こいつはそんなに危ういのでしょう?

ハ長調の際のドミナントであるG7には、シとファという音が含まれています。
コレは減5度という音程で、完全5度と比べるととても不快な響きがします。

長音階は、長2度・長2度・短2度・長2度・長2度・長2度・短2度で構成されていますが、その短2度がこのシとファの中に2つ入っていますよね。
このシ・ファの音を『トライトーン』と言います。
トライトーンであるシとファは、シの短2度上のド、ファの短2度下のミの音にそれぞれ進みたくなる性質を持っています。
だから、G7はCに進むべくして生まれたコードなのです。
では、サブドミナントを含めて、トライトーンの解決を見てみましょう。

Dm7とCは、分かりやすいように音の積み上げを変えています。この事を転回形と言います。
ギターではいつも転回形でコードと触れ合っていますよね。

ファ→ファ→ミ|ド→シ→ド
どちらもシックリくる進行です。
サブドミナント・ドミナント・トニックの役割は何となく掴めて頂けたでしょうか?
ここで2回目のコーヒーブレイクをどうぞ☕️💕
ここからお話は更に深くなっていきますので、ココまでで分からないことがあったら、また質問して下さいね。


ここから、ダイアトニックコードから更に進んで、テンションの話をします。
テンションとは、七の和音から更に9度・11度・13度の音の事です。
トニックやサブドミナントにもテンションはありますが、ココでは特にドミナントのテンションについて話したいと思います。
先に書きました、トニック=安定 ドミナント=不安定・緊張
この事に基づいてテンションの話をしますね。

先に話しました『トライトーン』をおさらいすると
ドミナントの音の中に含まれるシとファは、それぞれトニックのドとミ(音階の短2度の関係になっている場所)に進行して解決する性質を持っているんでしたよね。
その不安定なドミナントの性質を利用して、色んな緊張のさせかたをテンションによって作り出して行きます。

テンションの音は、七の和音の上の9度・11度・13度の音の事です。

G7において、9度のラ・11度のド・13度のミがテンションです。

では、Dm7→G7→C(C△7)の進行におけるテンションの使い方を説明します。
まずは9度から。

9度の音を半音下げて、ラ→ラ♭→ソという半音進行を作りました。
ただのG7より、ちょっと物悲しい響きが加わったでしょうか!

今度は+11を使って、ド→ド♯→レという半音進行を作りました。
これ、なんかオシャレじゃね👍

13度はミと説明しました。-13の音は本来ミ♭。レ♯は異名同音です。
レ→レ♯→ミという半音の動きを伝えたかったので、ここではレ♯と書きました。

さて、-9thのラ♭・+11thのド♯(レ♭)、それとトライトーンのシ(ド♭)とファを足すと

コレはDb7というコードになります。

この様に、G7の代わりにD♭7(=C♯7)を使うことも可能なんです。

GとD♭(C♯)の関係は、ちょうど五度圏でで見ると正反対です。
ですので、G7の代わりに使うDb7の事を『裏コード』と言います。

という訳で、テンションの使い方についてざっくりと見て来ました。
テンションは
Ⅴ7-9・Ⅴ7+9(今回は出て来ませんでした)・Ⅴ7+11・Ⅴ7-13
そして裏コードのⅡ♭7等があります。

今日のおさらい
1. 音楽はトニックの安定からサブドミナント→ドミナントと不安定に向かって進行して行き、またトニックに帰っていく。その繰り返しで出来ている。
2. トライトーンの半音進行の様に、その他の音でもテンションを使う事で半音進行を作り出して、色んな緊張を作り出している。

そこにはいつも円があり、どんな円を作るかはテンションによって様々。
不安定なドミナントを使って色んな円を描くことができる。

今日はココまでです。
最後までお付き合いいただきどうもありがとうございましたm(_ _)m


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