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2023年版「そろそろやめたら?」言葉一覧

擦られすぎた言葉というのは、読み手にじんわりとストレスを与えることがある。そんな「そろそろやめたら?」と思える言葉が世の中に散乱している。

Z世代

今年特に擦られた言葉。当の世代の人たちは自分たちのことをZ世代と言ってない。この言葉が一人歩きしてしまったことで、当該世代を周りが特別視してしまうような強制力すら感じることもあり、決して良いとは言えない。Z世代が選ぶ、とか、Z世代トレンドランキング、という見出しも今年は多かったのではないだろうか。

おじさん・おっさん・おばさん(その他)

誰が誰に対して言うのかによって言い方も異なるが、自分より若い年齢の人が(自分に対して)主に言うのが「おっさん」「おばさん」だろう。これは同時に年配者を見下す際に用いる場合に多く使われている。一方「おじさん」「おばさん」と自分自身を卑下し、他人に遠慮したり自分を弱く見せようとする言い訳のような言い方は、今年も特に擦られた言葉ではないだろうか。これに該当する年齢の人というのは、自分の人生を自分で決めて生きている人たちであり、周りがそう求めているわけでも無いのに自分を卑下するようなことは、もう今年でやめよう。

中川翔子さんのポストした上記の中で「もう◯歳だしとかおばさんだしとか自虐で言うの本気で禁止しない?」まさにこれである。

また、自分のことを「おじさん」と言った指令を脳が受け取り、益々老化が進む可能性を考えたことがあるだろうか。早くおじいさんになりたいのなら止めやしないが、自分も周りも誰も得はしない。

持論を展開

今年本当に多く目にしたネットニュースの見出し。はいはい。

深刻な理由

これも本当に多く目にしたネットニュースの見出し。はいはい。

例)深刻な理由=さほど深刻な理由ではない
重大発表=重大ではない(別に驚くほどのものでは無い)

こんな感じ。

〜すぎる

すぎません(落ち着け)。

アラ(サー・フォー・フィフ・還)

もういいでしょ、これも。ちなみに、仕事中に息を吐くように年齢を聞いてくる人がたまにいるが、年齢が仕事に必要だということを証明できるのであれば、言うこともある。嘘の年齢を。

ダイバーシティ

多様性と素直に言えばいいのに。そして、この言葉を使うという時点で「男と女」を前提にしているのではないか。性別に軸を置いた考えだからわざわざダイバーシティや多様性といった言葉の強制力を用いないといけなくなる。そもそも、なぜ人間は男と女の前に「人間」という軸を持った考え方をしないんだろうか。

サステナブル

20年近く前からビジネスでは使われていたと記憶している言葉。SDGsと一緒に使われているが、この前「サスティナブル」と「サステナブル」どっちが正しいのか聞いていた人がいた。検索すれば解決。

(その他)行き過ぎたビジネス用語

やたらとビジネス用語を使ってプレゼンされたため中身が全く伝わらず、もうこれは限界だと思い「ビジネス用語を使用せずにもう一度説明をお願いします」と言うと、全く説明をすることができなくなった(説明がストップした)。伝えることがプレゼンの目的であり、(プレゼンの)行為がプレゼンの目的ではない。

◯活(婚活・妊活・朝活など)

――「活」をつける言葉が広がる背景にはどんなことがあると思いますか。

「~活とすると一人ではなく、仲間とやっているような連帯感が生まれます。特に大変さや苦労を共有できる。その安心感、心地良さが広がる理由かなと思います。学生時代は部活という連帯意識を育むものがありましたが、その延長線上にある感じがします。日本人が好む、群れたいっていう思いもあるのかもしれません」

――連帯は根底にありそうですね。何かに向かって努力しているような印象もあります。

「『活』は強い言葉で、ちょっと圧がある。インスタグラムなどに#タグをつけて~活って投稿している人は『私はこれをやっているんですよ』って、意識の高さをアピールしているように感じます」

https://withnews.jp/article/f0220108000qq000000000000000W0gx10101qq000024056A

本当にそうだ。そして、以前から◯活という言葉には違和感があった。擦り倒された言葉でもあるので、そろそろいいでしょと思う。
今ではこの言葉を自然と受け止める世の中ではあるが、自分がやっていることをわざわざアピールせず、黙ってやればいいのに。結局その◯活は過程なわけで、成就しなかったら虚しいだけだ。その人の格さえ落としかねない。

こうやって見てみると、「支配」が伴っている言葉が多くなってきたなと感じた。だからなのか、上記のような言葉を見たり聞いたりしてもスルーしている。自分の人生の時間が無駄になるからだ。



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